祇園祭クラファン、1日余りで目標到達
祇園祭山鉾連合会(事務局・京都市中京区)が8日に始めた、インターネットを使った資金調達「クラウドファンディング」事業は、9日午後に早くも目標額の300万円に達した。わずか1日余りで資金が集まり、山鉾連合会は驚きを隠せないでいる。
クラウドファンディングサイト「Makuake」の運営会社によると、8日午前9時、同サイトに祇園祭山鉾行事への支援を求めるコーナーを掲載した。9日午後1時25分までに270人が資金提供し、300万円を超えた。運営会社は「ハイスピードの達成に、祇園祭の注目度の高さがうかがえる」とする。
山鉾連合会事務局には、パソコンを使わない人たちから、インターネットを使わずに支援する方法を問い合わせる電話が相次いだという。岸本吉博理事長は「山鉾行事に思いを寄せる人がたくさんいることが分かった。感謝している。安心安全の祭りを目指して努力したい」とコメントした。
目標額を超えたが、クラウドファンディングは後祭(あとまつり)の巡行のある7月24日まで継続する。
山鉾連合会は、宵山や巡行などに必用な警備費用が増加傾向で近年は4千万円以上かかっていることから、費用の一部に充てるために初めてクラウドファンディング事業に取り組んだ。3千円から10万円のコースがあり、支援者が希望すれば名前を京都新聞に掲載する。値段に応じて手ぬぐいや厄よけちまきなどが特典についている。
【 2017年05月09日 23時00分 】