2017年5月9日21時49分
広島中央署で証拠品として保管されていた現金8572万円が無くなっていたことが発覚した広島県警幹部らは9日夕、状況説明を求める報道陣に「言えない」と繰り返した。9日夜になって再び対応。幹部は署員から聞き取りをしていると明かした上で、「予断は持たずに捜査している」と述べた。ただ詳細な管理状況などは「差し控えたい」とした。
これまでにも全国各地の警察で証拠品の現金が紛失する不祥事は相次いでいた。2011年には群馬県警の署で約7万円を盗んだとして警察官が逮捕されたほか、14年にも大阪府警の署で1万円を盗んだとして、警察官が書類送検されている。
こうした事態を受け、証拠品の保全が年々厳しくなる中で起きた今回の事件。近畿地方のある元警察幹部は「ありえない。それだけの多額の現金をどう管理しているのか」と驚く。また別の関東地方の警察幹部も「ずさんな管理」としたうえで、今後証拠品の管理について検証が必要との見方を示した。
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朝日新聞社会部