危機感が半端ないヤマト運輸 矢継ぎ早にサービス、価格の見直し
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ヤマト運輸の危機感が半端ないです。
これだけ矢継ぎ早に手を打ってくるのは極めて異例です。
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配達時間指定や当日再配達の受付時間を見直し
すでに4月24日から始まった当日再配達の受付時間を20時から19時に1時間繰り上げ。
6月19日からは配達時間の指定枠を見直し、「20時-21時」を「19時-21時」の2時間枠に変更。
また、配送ドライバーが昼休憩をしっかりと取れるよう「12時-14時」の枠を廃止する。
ヤマト便のサービス内容変更および運賃改定について
宅配便の規格より大きい荷物向けの「ヤマト便」の運賃を最大6割値上げすると発表した。
これまで規定が無かった荷物の重さと大きさに上限も設ける。
大型荷物の運送はドライバーの負担が重く、コストに見合った運賃にする。
宅配便の最大規格である重さ25キロ、縦、横、高さの合計160センチを超える荷物が対象。
値上げは6月19日からで、運賃の改定は消費税増税時を除くと22年ぶり。新たに設ける上限は、重さ30キロ、3辺の長さの合計を200センチとする。
[1] 荷物1個当たりの重さ 上限なし➡ 荷物1個につき、重さが30kgまで
[2] 荷物1個当たりの大きさ 上限なし➡お荷物1個につき、三辺合計200cmまで
※最長辺は170cmまで。
上下逆さまにできないなど輸送状態に定めがあるお荷物は横幅100cmまで。
[3] 所要日数 3日~5日程度※離島・一部エリアを除く。日時指定不可。 ➡全国翌々日配達(宅急便のお届け日数+1日)※離島・一部エリアを除く。日時指定不可。
大型の商品は「ヤマト便」を利用しておりましたのでかなり堪えます。
らくらく家財宅急便に頼らざるを得ないのかな !
宅急便の基本運賃改定
宅急便の基本運賃(税抜き価格)を、今年9月末までにサイズに応じて下記のとおり改定する。
60-80サイズ:現行の運賃に一律140円を加算
100-120サイズ: 現行の運賃に一律160円を加算
140-160サイズ: 現行の運賃に一律180円を加算
9000人あまりを増員
ヤマト運輸は宅配サービスを維持するため、配達員を中心に今年度、新たに9000人あまりを増員する方針。
ヤマト運輸は、急増する荷物の量に対して配達員が足りない中、大口の取引先からの荷物の引き受け量を減らすなどの対策を進めている。
さらに、労働環境の改善とサービスの維持には、配達員を中心に大幅な人員増は避けられないとの判断から、今年度、正社員と契約社員で約4200人、パートで5000人近く、計9200人ほどを増やす方針を決定した。
この人員増加で、人件費は、今年度のヤマトホールディングスのグループ全体の純利益に近い、160億円、増える見通し。
「はこBOON」がサービス休止
はこBOONは2010年3月3日から伊藤忠商事、ヤフー、ファミリーマート、ファミマ・ドット・コムの4社が共同で運営している宅配便サービス。
荷物の重さで料金が決まるのが特徴で、全国のファミリーマート店頭で荷物を受け付けている。
主に大手ネットオークション「ヤフオク!」での利用を想定し、サービスの利用には「Yahoo! JAPAN ID」が必要。
近年は「メルカリ」などのフリマアプリでも使われている。
荷物の配送は提携配送会社のヤマト運輸が行っている。
休止の理由は「提携配送会社との契約が終了したため」(はこBOON担当者)。
契約継続に至らなかった理由などについては回答を控えるとしながらも、「再開に向けて全力を尽くしたい」(はこBOON担当者)としているところからヤマト運輸が断ったものと思われる。
配送の申し込み受け付けは7月10日17時59分まで、店舗発送手続き受け付けは8月9日23時59分まで、発送管理(マイページ)の閲覧は8月31日17時59分まで。
はこBOONは他の発送方法に比べ送料が安いです。
荷物の重さと送る場所によって、送料が一律で設定されています。
簡単にいうと、近くて軽いものほど安くなるのがはこBOONのいいところです。
たとえば、大きな箱で軽い荷物を送る場合、宅急便だと箱のサイズで送料が決まってしまうので、軽いものを送っても送料が高くついてしまいますが、一方で、はこBOONだと重さが基準なので、その分安くで済むということです。
Tポイントが貯まる・使える送料を支払う際にもTポイントが使えますし、還元されてポイントがつきます。
「ヤマト便」とともに「はこBOON」のサービス休止は痛いです。
「はこBOON mini」は、今後も継続
なおコンビニの物流網を活用した宅配便サービス「はこBOON mini」は、今後も提供されます。
全国のファミマ約1万1500店舗に荷物を持ち込んで発送し、受け取りもファミマでできるサービス。
発送の際は名前や住所などの個人情報を記入する必要がない。
配送できるのは45×35センチの専用袋に入るサイズの荷物で、料金(税込)はエリアに応じて500円、600円、700円、1000円の4種類。
コンビニの既存物流網の空きスペースを活用することで通常の配送方法より安価に抑えられています。
荷物を発送する際は、
(1)近くのファミマ店頭で専用袋(無料)を入手、
(2)ネットで配送申し込み・送料支払い手続きを行い、発送用受付番号を入手、
(3)専用袋に発送する荷物を入れ、ファミマ店舗に持ち込む、
(4)店頭端末「Famiポート」で発送用受付番号を入力し、荷物のバーコードをスキャンして申込券を発券、
(5)レジで荷物の発送手続きを行う――という流れ。
荷物を受け取る際は、
(1)メールで受取用受付番号とパスワードを受領、
(2)受取店舗に指定したファミマに来店、
(3)Famiポートで受付番号の入力と申込券を発券、
(4)レジにて荷物の受け取る――という流れとなる。
コンビニの既存物流網を活用する店舗間配送サービスの本格展開は国内初という。
受取人不在による再配達防止と既存物流網の積極活用で、CO2削減や配送ドライバーの人手不足という問題解決にもつながるとしている。
はこBOON miniは「コンビニで荷物を受け取りたい」という強い要望を受けて検討した結果、実現したという。
ますます厳しくなる弱小通販業者
宅配インフラなくしては成り立たない商売なので、矢継ぎ早のサービスの見直し、価格の改定は堪えます。
6月からは日本郵便の定形外、ゆうメールの値上げもすでに決まっております。
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