韓国大統領選 ムン氏が当選 国の統合図る姿勢強調

韓国大統領選 ムン氏が当選 国の統合図る姿勢強調
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9日、投票が行われた韓国大統領選挙は、革新系の最大政党「共に民主党」のムン・ジェイン(文在寅)氏が当選し、10日、就任します。ムン氏は勝利宣言の中で、「私を支持しなかった人たちのためにも働く」と述べ、選挙戦で改めて浮き彫りになった保守と革新との対立を和らげ、国の統合を図る姿勢を強調しました。
9日、投票が行われた韓国の大統領選挙は、革新系の最大政党「共に民主党」のムン・ジェイン氏がおよそ40%の得票率で、保守系の旧与党「自由韓国党」のホン・ジュンピョ(洪準杓)氏や、中道系の「国民の党」のアン・チョルス(安哲秀)氏などをおさえて当選を果たしました。

ムン氏は9日夜、パク・クネ(朴槿恵)前大統領の弾劾を求める抗議集会が開かれたソウル中心部の広場で支持者たちを前に勝利宣言を行い、「偉大な国民の偉大な勝利だ。私を支持しなかった人たちのためにも働くみんなの大統領になる」と述べました。

今回の大統領選挙はパク前大統領の罷免を受けて行われたもので、罷免に対しては保守派から強い反発が上がりました。また、選挙戦では、北朝鮮にどう向き合うかなどをめぐって保守と革新との対立が改めて浮き彫りになりました。

このため、ムン氏の9日夜の発言は、保革の対立を和らげ、国の統合を図る姿勢を強調したものと受け止められています。

ムン氏は10日午前に選挙管理委員会が当選を最終的に確認した時点で新大統領に就任することになり、昼ごろには国会で宣誓を行う予定です。

開票終了 主要候補の得票率

韓国の中央選挙管理委員会によりますと、主な候補5人の得票率は次の通りです。
革新系のムン・ジェイン氏が41.08%、保守系のホン・ジュンピョ氏が24.03%、中道系のアン・チョルス氏が21.41%、保守系のユ・スンミン氏が6.76%、革新系のシム・サンジョン氏が6.17%。