噂通り、画面付きです。
あれこれ声で扱えるスマートスピーカーといえば、「Amazon Echo」がまず思い浮かぶと思います。そしてAmazon(アマゾン)は5月9日(現地時間)、そのEchoシリーズの新型となる「Echo Show」を発表しました。見ての通り本体前面にはタッチスクリーンを搭載し、お値段は230ドル(約2万6000円)となっています。
基本的にはAmazon Echoに7インチのタッチスクリーンを追加した本製品。画面ではYouTubeを再生したり、声かけで天気を表示することもできます。また音声通話やビデオ通話、テキスト送信を、EchoやAlexaアプリ搭載モバイルデバイスを持った知人と楽しむことも可能。主にできることは以下の4つです。
音声コントロールによる
・音楽再生:Amazon Music、Spotify、Pandoraなどに対応
・通話:ビデオ・音声通話、テキストメッセージ
・動画再生:YouTubeやCNNなどに対応
・スマートホームの操作:IoT照明の「hue」や、IoT監視カメラの「Ring」などに対応
CPUにIntelのAtomプロセッサーを採用。液晶下のグリルには、ステレオスピーカーを搭載しています。液晶は7インチですが、そのほかの部分が大きく、重さは1,170g。タッチスクリーンを搭載したことによる形状変化は止む終えないものの、Amazon Echoのような円筒形のスリムさがなくなったのは少し残念。ただ、机に設置したときの安定性はよさそうです。
またビデオ通話というだけあって、Echo Showは本体前面に500万画素のカメラを搭載。カメラを搭載したEchoシリーズの製品としては、ファッションをアドバイスしてくれる「Echo Look」に続くことになりました。特定のキーワード(「Alexa」など)を聞くとクラウド経由で音声を解析し、返事を終えると通信を終了する仕組みは従来のEchoと同じ。カメラをいつ、どのように起動させるのかは今のところ不明です。
新機能も追加されています。たとえば「Drop In」では、あらかじめホワイトリストに登録した家族や知人のEcho Showのカメラを利用させることが可能です。たとえば赤ちゃんの部屋の様子を知ることができる…と説明されていますが、自分の寝室において恥ずかしい姿を見られる事態は避けたいものですね。一応「Do Not Disturb」モードもあるそうですが…なんか不安だな…。
さてこのように便利なEcho Showですが、やはりというべきかセキュリティ上の問題が頭をよぎります。特に、前面カメラを搭載した本製品ではなおさらです。Facebook創立者のマーク・ザッカーバーグが自分のPCのカメラにシールを貼っているのが話題になりましたし、AmazonもEchoのデータを調査当局に渡すことに同意しているとかなんとか…。Echo Showで撮影された動画も、同じような扱いになってしまうのでしょうか?
それでもおそらく便利なガジェットであろうEcho Show、その使い勝手は製品が入手でき次第お伝えします。製品はホワイトとブラックの2色で、6月28日の発売日に向けてすでに仮予約を開始しています。残念ながら日本での発売は未定です。
・スマホ時代の全身鏡。カメラ搭載の「Echo Look」は、毎日のコーデをチェックしてくれます
・Microsoft Cortanaに対応した初のスマートスピーカー「Invoke」がやってきた!
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(塚本直樹)