前はちょっと残念なイケメンだったのに変わったねと言われたのはなぜなんだ?自覚症状があまりなかった5月の晴れた日。


その残念とはどこの部分を指していたのか?

人間観察が趣味のそのかわいい女子に、具体的に念入りにその説明を受けてしまったなら、タバコでも吸えたらよかったんだろうけど、吸わない私はきっとわさび味の柿ピーをやけ食いしてしまう。

実際問題、私に対して失礼だからとその残念な理由について、認識された事実をはっきりとそのまま伝えてくれることはない。

だから自分で分析してみる。前と何が違っているのか。

とにかくまず、ここしばらく妻が私に対してイライラしない。
穏やかな日々が続いている。

以前は、地雷を踏まないよう、気を遣って慎重に慎重に言葉を選んで話していたつもりだった。悩み、愚痴、問題、話してくれるあれこれに対して、あくまでよかれと思い自分の考えを論理的に述べていた。悪意があったわけでも関係を壊したいわけでもなかった。

私は、自分の思うところ、それは違うんじゃないか、こうしたほうがいい。などといったことをうまく伝わるように考えながら答えていた。

愚痴を言うな。解決策を考えろと。学生時代の恩師がおっしゃられていた。

それはまったく正しいし、その通りだし、その考えを採用して実践することに何か問題があるわけがない。だから愚痴に対してそんなことを言っていないでこうしたらいいと提案することに疑いはなかった。

女性の話はしっかり聞いて受け止めておけばいい。意見が欲しいわけでも、議論したいわけでもない。反論などもってのほかだ。というどこかから聞こえてくるアドバイスはあった。

それはそうなのかもしれないが、間違っていることは間違っていることだし、それは正さなくてはいけない。と、その貴重なアドバイスを受け入れられるだけの理解が、当時の自分にはなかった。

で、私は、妻が話してくれる仕事上のあれこれに関して、それはこうだから、こうしなくてはいけないという理屈を並べ立てる。そして、話すんじゃなかった、もう話さないと言われ、あれ?おれ間違ったことは言ってないはずなんだけどなんでこうなるんだ??????と訳の分からない状況に陥る。

そんなことを繰り返すうちに、取り返しのつかないところまで行ってしまっていたのがちょうど去年のこの時期だった。

そして今。妻が話してきたら、聞くし、自分が思ってることはそのまま話す。それで何も問題が起きない。以前のように気を遣って慎重になって言葉を選んでなんてことはしていない。とにかく無理してない。そのままでいる。そして話したいことを話し、聞きたいことを聞く。それだけ。

穏やかな毎日。

前はこんな自然な感じじゃなかった。

あまりにも今は自分が無理したり努力したりしてないので、自分がこの一年で大きく変わったという自覚すらない。

以前はもっと無理していろいろと取り繕っていた。無理していること自体自分で気がついていなかった。

以前の私は、愚痴を言いたくなるその感情の存在に気づいてさえいなかった。自分のも人のも。考えは考えだし、感情は感情だ。受け入れがたいドロドロとした感情でも、受け止められる誰かがいれば、消えてなくなる。なにかしら受け入れがたい感情が渦巻いている中では、それを処理しないうちに考えは伝わらない。いくら論理的に正しかろうと、それは論理的に正しいというだけで、求められていることは、感情を受け止めるということだったわけで、私はずれたことをしていた。

自分が伝えたいことを伝えるのは別に構わないのだけど、相手がして欲しいことがあるのならば、まずはそれを行ってからということになるだろう。今だったらそれが理解できる。

当時の私は、相手の状況を見ることよりも、自分の正しさを主張することにエネルギーを注いでしまっていた。
だからうまくいかなかった。

どうやって変わったのか?

過去のたくさんのそういった自分が正しくてあなたが間違っているとする考えと、その考えを自分が使うようになった根本的な原因、痛みと無意識の出来事の記録をオーディティングという手段で取り除いた。

過去の出来事はすべて心に記録されている。
そして、痛みと無意識を含む記録が、自分が意図しないところで、気がつかないうちに自分に悪い影響を及ぼす。そしてその記録がもともと持っていた自分の意思とは違うことを、知らず知らずのうちに行ってしまう原因になる。

その自分のコントロール下にはない痛みと無意識を含む記録を、取り除いていった結果、自分の残念だと言われてしまうような部分がなくなって、もともとの素の自分がでてきたというか取り戻した。

そのオーディティングの理論と実践の詳細については、書籍「ダイアネティックス」にある。

紹介DVD差し上げます。

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