ソウル=牧野愛博
2017年5月9日19時36分
9日午前6時に始まった韓国大統領選の投票で、同日午後7時30分現在の投票率は75・1%となった。約3190万人が投票を済ませた。投票は午後8時で締め切られる。前回2012年12月の大統領選の投票率の75・8%を上回るかどうか、注目される。韓国中央選挙管理委員会は開票率が70~80%に達する10日午前2~3時ごろに大勢が判明するとしている。
今回の大統領選から投開票日当日も、SNSを通じた選挙活動が認められた。与党・自由韓国党の洪準杓(ホンジュンピョ)候補は自身のフェイスブックで「皆さん投票所に行き、自由大韓民国を守りましょう」と訴えた。最大野党「共に民主党」の文在寅(ムンジェイン)候補も支持者へのメールで「今回の選挙は終了まで、終わりではありません」と強調し、高い投票率での当選を目指した。
大統領選では、文候補が「積弊(チョクペ)(旧来の積み重なった弊害)の清算」を主張。朴槿恵(パククネ)前大統領をめぐる不祥事を批判する国民世論を追い風に、有利な選挙戦を進めた。
洪候補が北朝鮮の核開発による安全保障の危機を、第2野党「国民の党」の安哲秀(アンチョルス)候補が地域や世代対立を乗り越えた国民統合をそれぞれ訴え、文候補を追う展開になっている。(ソウル=牧野愛博)
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朝日新聞国際報道部