アマゾン、タッチ画面の新製品 Echo Show をまもなく発表(更新:しました)。 通話にも対応した Alexa スピーカー
肉体言語UIに対応した Echo Punchも(嘘)
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米 Amazon.com が、またもや新たな Echo 製品を今日明日にも発表するかもしれません。写真はおなじみのリーク屋 @evleaksこと Evan Blass 氏が公開した、未発表の新 Echo デバイスとされる何か。
内部資料を入手したという AFTVnews によれば、新製品の名前は「Echo Show」。従来の Echo スピーカーと同じく Alexa との会話による操作のほか、新たに7インチのディスプレイを備え、タッチ操作やビデオ通話に対応するとされています。
更新:正式発表がありました。アマゾンEcho Show発表。画面がついて本気を出したAlexa会話操作コンピュータ
Amazonの日本で売っていない人気製品 Echo シリーズは、デジタルアシスタント Alexa を搭載したスピーカー製品。
最初に登場した無印 Echo は円筒形の全方向スピーカーに7つのマイクを備え、部屋のどこにいても手が塞がっていても、Alexa に話しかければ音楽配信やラジオ、天気予報やニュース、計算やネット検索、リマインダ、家電など連携機器の操作、そしてもちろんアマゾンからの商品購入などができる製品でした。
導入のため、いわば方便として音楽サービスを目玉にしたことから Echo「スピーカー」と呼ばれるものの、実態としてはアマゾンや各社のサービスとつながる会話インターフェース、あるいは音声コンピュータの Alexa を自宅に呼ぶための耳と声になるデバイスです。
アマゾンは Echo の好評を受けて、Alexa を各社サービスとつながるプラットフォームとしてサードパーティーに開放して積極的に参入を促しつつ、デバイスとしては小型で外部スピーカーに接続する Echo Dot や、バッテリー駆動するポータブル版 Amazon Tap も追加投入しています。( Tap は厳密には Echoではなく、ボタンを押してから話す必要がある「Alexa対応Bluetoothスピーカー」製品)。
またつい先日には、カメラの目を備え画像認識でファッションチェックができる新型 Echo Look を発表しました。
友達よりも信用できる? Amazon、カメラ搭載のEcho Look発表。写真を比較し機械がファッションチェック
今回の Echo Show (仮) はこうした Echo デバイスファミリーの一員として、画面で「見せる」機能を備えた Alexa 対応製品とされています。画面の下はスピーカーになっており、ほかの Echoのようにハンズフリーでスピーカーとして使えるようです。
Echo Show の目玉機能は、自宅の部屋と部屋のあいだで、あるいは外部と(ビデオ)通話ができること。
何やら大昔の単体 Skype アプライアンスのようでもありますが、ハンズフリーで使える Echo / Alexa に実用的な新機能として内線・外線通話が加わり、さらに声だけでは埒が明かないタイプの情報や、わざわざ声に出して訊かなくても見せて欲しい情報の常時表示ができるならば、ミライコンピュータとしてのアレクサの進化系といえるかもしれません。
@AFTVnews Here, let me help you with that. pic.twitter.com/9YokBj4pXQ
— Evan Blass (@evleaks) 2017年5月5日
AFTVnews の自称リーク情報を信じれば、Echo Show の価格は230ドル程度。5月9日にも予約受付を開始し、6月から出荷予定とされています。
蛇足:
こちらはソニーが 2010年に発表した、「パーソナルインターネットビューア」こと Sony Dash。一時期話題になった Chumby OS を採用し、置き時計やフォトスタンドのように部屋において各種インターネットサービスが使えるという製品でした。
ソニー、タッチ画面のインターネットビューア dashを発表、Chumby OS採用 (2010年)
Echo Show (仮)とスタイルや用途は似ていますが、もちろん部屋のどこから話しかけても聞き取るマイクも、クラウドベースの自然言語処理 AIも、会話インターフェースのサードパーティー向けプラットフォームもない時代の製品です。
時は流れて2017年、ソニーは超短焦点プロジェクターと投影面タッチ操作、Androidを組合せた Xperia Touch をまもなく発売します。こちらはAndroidが主ですが、近づくと人感センサでONになり投影する機能、「ハイ、エクスペリア」と話しかけると一定の会話操作ができるボイスアシスタントも搭載。
速報:ソニーの投影型コンピュータXperia Touchは15万円、6月24日発売
方向性や持っている技術、プラットフォームのレイヤーは違えど、会話に代表されるナチュラルユーザーインターフェースで使える家庭用コンピュータの時代は着実に近づいているようです。