ビートルズによる、1967年のアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』。このアルバムを知らないという人も、収録曲『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』などを何処かで耳にした方は少なくないのではないでしょうか。そんな名アルバムの全曲がまるごと映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のストーリーを語るコンセプト・アルバムになっちゃいました!
元々コンセプト・アルバム(アルバム中の楽曲に物語やテーマが一貫している)としても知られる『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』ですが、Palette-Swap Ninjaがアルバムのコンセプトを『新たなる希望』に置き換えて、歌詞も全て映画の内容に入れ替え、壮大なスペースオペラにしちゃってます。
動画はPalette-Swap Ninjaより。ビートルズの元ネタ曲と、『スター・ウォーズ』化された曲は以下の通り。ちゃんと曲名も元曲に似せながらも『新たなる希望』のストーリーと混ぜ合わせているのが凄い!
・『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』→『Princess Leia’s Stolen Death Star Plans』
・『ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ』→『With Illicit Help From Your Friends』
・『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』→『Luke is in the desert and whining』
・『ゲッティング・ベター』→『Never Better』
・『フィクシング・ア・ホール』→『Imperial Holes』
・『シーズ・リーヴィング・ホーム』→『He's Leaving Home』
・『ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト』→『Being From the Spaceport of Mos Eisley』
・『ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー』→『The Force Within You』
・『ホエン・アイム・シックスティー・フォー』→『AA Twenty-Three』(AA23はレイア姫が収容されている留置区画の名前)
・『ラヴリー・リタ』→『Dianoga』(ダイアノーガはゴミ圧縮機でルークを襲った目が1つで触手のある生き物)
・『グッド・モーニング・グッド・モーニング』→『Keep Moving Keep Moving』
・『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド (リプライズ)』と『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』→『Princess Leia’s Stolen Death Star Plans (Reprise) / A Day in the Life of Red Five』
『With Illicit Help From Your Friends』や『Imperial Holes』などには帝国軍のマーチも含まれていたり、『Being From the Spaceport of Mos Eisley』ではカンティーナ・バンドの音楽も聞こえたり。『The Force Within You』では、オビ=ワンの語るミステリアスなフォースの話しとジョージ・ハリスンによるエキゾチックなインド風の曲『ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー』が雰囲気もうまく噛み合っています。『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ)』の出だしの「One, two, three, four」の部分も、Palette-Swap Ninja版では『新たなる希望』で反乱軍基地のあるヤヴィン4とかけて「One, two, Yavin 4」となっていたり、細かいところまでお遊びがある、全体的な完成度が高いアルバムです。
Palette-Swap Ninjaの公式ページによれば、彼らは『スター・ウォーズ』40周年と、ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』50周年を記念してこのアルバムを作ったそうです。ページ内には楽曲のダウンロードリンクも掲載されています。
なんだか『スター・ウォーズ』をミュージカルにしたみたいだ!と思われた方は、記事「もし『スター・ウォーズ』がミュージカルだったら?」や、もっとビートルズが聞きたいという方は記事「テルミン演奏版『ノルウェーの森』」も合わせてお楽しみください。
image: YouTube
source: io9, Palette-Swap Ninja, YouTube
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