昼過ぎに某コンビニでデザート(ハ○ハ○)を注文した。注文が入ってから作ってくれるデザートだ。
しばらく待つと「●●番でお待ちのお客様、お待たせ致しました〜」と、奥のキッチンから定員が現れた。
受け取りながらなんか変だなと思っていたら、ふと目に入った名札に見覚えのある特徴的な名字があった。
もともと店員の持つハ○ハ○に目の焦点があたっていたため、顔を意識して見たわけではない。しかしそれでも高校生の頃の同級生だとわかった。
その一瞬で考えが巡りに巡って、目を合わせないようにした。この時、彼は恐らく私のことを私として認知したような気がした。こちらの顔をちょっとの間見て、私と同じように避けるように去ったように思えた。
高校を卒業して10年余り経った今、この場でなんと言えば良いのか分からなかった。
店の外に出ると、一緒に来店していた友人は彼に関してばつが悪そうにしていたと言う。
彼とは高校で1年間クラスが同じだったし、よく話した。彼の家まで遊びにいったこともあった。特段仲が良いというわけでもないが、仲が悪くなったというわけではなかった。進級してクラスが変わると交流は無くなった。
そのコンビニが彼の実家からそう遠くない事と考えると、恐らくそのコンビニでアルバイトとして働いているのだと思う。
もしこの仮定が正しいとして、彼はコンビニでアルバイトしている姿を見られたくなかったのだろうか。下らないが、世間体に縛られればそういう発想に至った。
自分は気付かない振りをして気遣ったつもりだが、今考えるとこの気遣いは彼を逆に傷つけてしまっていないだろうかと思い悩んでいる。
だけど、声をかけるとしてどう声をかければよかったのだろうか。何を言っても、社会的に下に見てると誤解されてしまうような気がした。人間に上も下も無いのだが、結局世間体を気にしているのは私だ。
むしろ私自身は今現在無職なので、適当に話しかけて「俺なんか無職だぜ〜」くらい言っておけばよかったかと思う。平日の昼間にカジュアルな服装でコンビニにくることをから、私の状況を察して、逆に気を遣われた可能性も十分あるかもしれない。
なかなかまとまらないが、そんな事があってモヤモヤしている。無職が意気揚々とハロハロ頼んだ結果、たまたまこんなことがあったというお話。