この記事について
みなさんが一度は見た事があるであろう「いらすとや」のイラストを真似て、素材たちの気持ちを味わってみました。
こんにちは。
Stepharuです。
突然ですが、こんなイラストを見たことがありませんか?
よく思い出してください。
この絵の雰囲気。一度は目にしたことがあるとおもいます。
このイラストを配信しているのは「いらすとや」というサイトです。
かわいいイラストを多数取り揃えたサイトで、個人はもちろん、商用として使う際も無料で使えるという凄さ。
なんといってもいらすとやの最大の魅力は、探した素材がすぐ見つかる利便性。そしてもう一つは、
豊富なバリエーションなのでは無いかと思います。
「絶対ないだろ?」と思った素材も、「誰が使うんだよ!」という素材も見つかるのが、僕はいらすとやの1番便利なポイントだとおもいます。
例えばこのいらすと。いったい何のイラストかわかりますか?
正解は、
「VR食卓のイラスト」です。そのままですね。
お次はこちら。
正解は、
「水の中で眠る会社員のイラスト」です。
ここまでくると、むしろカバーしていないものなんて無いんじゃないかと思うくらいの品揃えです。
一体、誰がこれらの素材をどのように使っているのでしょう。知りたい気もします。
僕もいらすとやを何回も使ってきましたが、見つからなかったのは「人工知能が味噌汁を作っているイラスト」だけです。これだけは自分で作りました。
もし何か困ったことがあっても、素材を合わせれば作れてしまうというのも嬉しいポイントです。
それ故か、たくさんのライターさんやブロガーさんの記事の素材、さらにはお店のちらしなどにも挿絵として使われています。イラストが一つあるだけで映えるのでいいですよね!
(詳しくはご利用について | いらすとやをよくお読みください。)
そんな、僕も良く利用させてもらっている便利ないらすとやさんですが、つい先日お風呂で頭を洗っている時、こんなことを思ってしまいました。
というよりも
「いらすとやの素材になりたい!!」
無駄に凝って見づらくなってしまいましたがお許し下さい。
「"いらすとや"の素材になりたい」
この発言がとてつもない矛盾を生んでしまっていることは重々承知しています。
いらすとやさんは、あくまでもイラスト。
しかし、本来はイラストであるものを人間に置き換えたとき、どんな変化が起こるのか
知りたくありませんか?
聞かずとも「別に」という声が聞こえてくるような気がしますが、無視します。
というわけで、自分の欲求を満たすためいらすとやのまねをするべく、今回ははるばる
遠くの大きな公園まで来ました。自転車で来たことを後悔する遠さでした。
さらに、一人で写真を撮るのは大変なので手伝いとして友達を一人呼びました。
この友達、「いらすとやの真似しない?」と単刀直入に頼んだところ「30分だけならいいよ」と快く了承してくれたので、おそらく彼はとてつもなくいい人です。
僕の場合いい人か悪い人かの判断は、このようにします。
というわけで、まず今日この公園で何をするのかを説明いたします。
大雑把に説明すると
すでにいらすとやで公開されているイラストの真似をするだけ。それ以上でもなければ、それ以下でもありません。
イラストの真似を通してイラストの苦労を知り、利用させてもらっているありがたみというものを今一度思い出すのが目的です。
なぜそんなことをするのかと聞かれると答える事ができず質問者を静かに粛清することしかできないのですが、ただ自分がやりたいからです。行動ってそんなもんですよね。
しかし、今までのイラストを見てわかるよう、
彼らはそう簡単には手に入らなさそうな無地の服をいつも着ています。オーガニックって感じですね。
服装までしっかり揃えるのが難しかったため、どれも微妙な評価し難い出来ではありますが最後までお楽しみください。
まずは簡単そうなものから挑戦していきます。
このイラスト。もちろんいらすとやで配布されているイラストです。かかとを踏むだけですのできっと簡単でしょう。ウォーミングアップということでやっていきます。
撮影風景を第三者の目線で見てみるとこんな感じ。
人が靴のかかとを踏んでいる写真を撮りながら、「いいね〜そうそういいかんじだよ〜」と言っていたので周りに人がいません。好都合といえば好都合ですが、この日から人間として大切なものを失った気がします。
そして撮れた写真がこちら。
靴のかかとを踏む足の写真
こんな感じでやっていきます。あえて背景は抜かないでそのままの雰囲気を大切にしました。
お次はこのイラスト。
ありがた迷惑のイラスト
ありがた迷惑のイラスト。男性が女性に対して未知のモンスターのようなプレゼントをしている場面でしょうか。いくらなんでもやりすぎですが、草食男子と呼ばれるくらいならこういうふうにガツガツ行くのも良いのかもしれません。僕は草食でいいです。
これが写真になると
こうなります。
イラストにある「魔界の生ゴミ」のような生き物は用意できなかったので、
ここでは常温の保冷剤を渡しています。ありがた迷惑もいいとこです。
僕はこのイラストを真似るにあたり、これほどまでにいらないものがあるかというくらい要らないもの見つけてしまいました。
直前まで渡すものを友だちに話していなかったのですが、渡された感想を聞いたところ、「溶けてるね」と放心気味に答えていました。渡したことにより彼の脳の一部分が消えちゃったのかもしれません。
どんどん行きます。
歩きスマホのイラスト(男性)
完璧ですね。足も気にして浮かしましたが、このあと足がつって10分作業が中断されました。早く帰りたい友達はというと、僕が足をつらせて寝っ転がっているなか、スマホをいじってゲラゲラ笑っていました。絶対地獄に落ちる
スマホつながりでお次はこちら
スマートフォンを覗き見している人のイラスト
この体勢で腰を負傷したので、5分作業が中断されました。例によって早く帰りたい友達は、スマホで地面を掘りながら「財宝!」と叫んでいました。
通学している男子学生のイラスト(学ラン)
例によって足の形をイラストに合わせたため、今度は二人で足をつらせました。ざまあみろ!
バッグは途中のバスに置き忘れてきた設定になっています。
やればやるほど周りから人がいなくなっていきます。
気にせずどんどん行きましょう。人生という視点から見れば些細な事です。
世間話をする男性のイラスト
完璧ですね。
ドッペルゲンガーのイラスト
こちらの写真。顔にモザイクがかかっていてわからないのですが、ふたりとも僕が担当しました。
虫歯のイラスト(男子学生)
さて、ここまで無難なイラストに挑戦してきましたが、まだ肩慣らしに過ぎません。
今日本当にやりたかったイラストはさらに難しく体を張るもの。しかもコンピューターを使っての編集も必要になっています。
頑張るぞ!!
心にぽっかり空いた穴のイラスト(男性)
さあ。このイラストにチャレンジしていくのですが、
見てください。名前の通り、完全に穴があいています。
このイラストは友達が担当するのですが、流石に写真を一枚撮るためにお腹に穴を開けるのはいやだと断られてしまったので、なんとかしてパソコンを使って穴を開けるしかありません。
さあ、どのように穴を開けていくのか。手順をご紹介します。この方法を使えば、先程の写真のように人間を複製したり、人に風穴を開けることが簡単にできます。
まずは写真を用意します。
用意するのは、
人が立っている写真と
その背景です。
注意するのは、どちらの写真もアングルを一切変えないことです。少しでも背景が変わってしまうとやりにくくなってしまうので注意!
三脚があるととても簡単にできるのでおすすめです。明日から三脚がお店から消えてしまうかもしれませんのでお早めにお買い求めください。
まず、人が写っている写真を全体選択して、背景の写真に貼り付けます。
レイヤー機能がないとできませんが、フリーソフトでもレイヤー機能がついているものがたくさんあります。
重ねたら、重ねた人の写っているほうのレイヤーを選択。消しゴムでお腹を消します。
最後にすこし手を加えたら、
完成!!
完璧ですね。
見てください。非の打ち所のないほどうまくできていますね。しっかり体が消えました。
さあ、今回ラストのイラストです。
ふたりとも疲れてきています。
まだまだやりたいイラストはたくさんあるのですが、友達がこのあとCDを返しに行かないと延滞料金を取られることや、
再現するにはどうしても真っ白のフランスパンに電撃を走らせて頭に載せないといけなかったりと壁があるので仕方ありません。
最後に挑戦するのはこちら。
人材の使い捨てのイラスト
このイラスト。今までの比にならないくらいの人数が出演しています。しかし、この場にいるのは
二人。こればっかりは何度数えても二人です。
人数は嘆いたところで増えるものではないので、仕方なく一人二役以上をこなしていくことになりました。
一体どの部分を演じているか。わかりますか?
それでは編集をしていきましょう。
まずは撮れた写真を切り抜いて行きます。
この写真では、最終的に6枚の写真を合わせて作ることになりました。切り抜き作業ははっきり言って地獄でした。
途中投げ出そうとした時もありましたが、しっかりと投げ出したせいで一枚を完成させるまで6日かかりました。
そうして完成した作品がこちらです。
どうですか?すごい完成度じゃないですか?もう完璧と言ってもいいと思うのですが!
右側に並ぶ4人の会社員はすべて僕。
吹き飛ばされているのもつままれているのも僕。
友達も僕も、つままれている
この写真がとても気に入っています。自信作です。
背中のつままれている部分を表現するために、背中に卓上三脚を入れて盛り上がらせました。
もう一度ご覧ください。
「すごくないですか?うちの社員」
しかし、うまくできていようと題材は『人材の使い捨てのイラスト』という今の社会を風刺したものなので、僕はこんなふうに会社の方が雑に扱われないことを祈っています。
お後がよろしいようで
さて、
長々と自分のやりたかったことを実現した記事を読んでいただいたのですが、いかがだったでしょうか。僕の気持ちが伝わったでしょうか?
終わったあとに自分に残るものといえば、身内や自分の子供等には見せられないような黒歴史だけですが、それもまた人生にスパイスを与えてくれる大切な1ページ。人生に無駄なものなんて一つもありません。
みなさまも、僕のように「家族連れで賑わう日曜日の公園で怪しい写真を撮る」、とまで言いませんが、自分のやりたいことを諦めずにチャレンジしてみてはどうでしょうか。
それでは!
今回は異常以上です。
唯一のボツネタ
帰り道。
僕「楽しかったね。またやろうね!」
友達「まあまあ楽しかったけど二度とやらん。」
僕「なんでよ!今度はもっといいネタ考えるから!『納豆の糸でバンジージャンプ』とかさ!!」
友達「俺納豆嫌いだから他のにして」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
友達「そういえばさ、今日バイト代出してくれるって言ってたよね。いくらくれるの?」
僕「えーそうだなー。今日の君の頑張りからすると、140円位かな?」
友達「は!?ふざけるな!今日ここに二時間以上いたんだぞ?時給70円って最低賃金どころかお手伝いの風呂掃除レベルじゃねえか!二時間働いてコーラ一本分かよ!」
僕「何言ってんだよ!これは今日の君の頑張りに見合った額だ!そもそも友達に賃金を求める時点で君は間違っている!」
友達「んだと!だったらもう良いよ!もう撮影付き合わないし宿題も見せてやらない!先生にも言いつけてやる!」
僕「ちょ、お前!先生に言いつけるのはずるいだろ!大体な、この間ジュースおごってやっただろ?あれちょうど140円だったし相殺ってことでいいだろバーカ!!」
〜〜〜5分後〜〜〜
友達「もう怒った!ブチギレた!」
僕「やんのかオイコラ!」
〜〜〜更に五分後〜〜〜
「「フンッ!!」」
友達「やっぱり怒りが収まらん!!こうしてやる!!」
友達「これでどうだ!最低賃金に色つける気になったか!!」
僕「いてててて!でも絶対に金は払わない!あっかんべー」
友達「貴様!!」
喰らえ!
+
僕「うわ〜ごめんなさ〜い!!」
今回の記事に登場した写真を、皆さんに使っていただけるようご用意いたしました。
利用する前に、こちらのご利用についてをよくお読みになってからお使いください。
↑本当によくよんでください。
使いみちは無限大!
いままでイラストを使ってきた部分を実写化してもGOOD!
額縁に入れてきれいに飾るのもGOOD!
写真に文字を入れて友達との会話に使うのもGOOD!
喧嘩を売りたいけど買われたくないという心の揺れ幅が大きすぎる人に超GOOD!ふざけた写真だから自然に場が和んで紛争も解決!
ぜひ使ってみてください!!
本家はこちら。
本当に今回は以上です。
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