こんにちは、店通編集部です。
突然ですが、皆さんはどのくらいデリバリーを利用しますか?「月に1~2回は必ず利用する」「もう何年も利用していない」と、頻度もさまざまでしょう。
今、デリバリー業界が動いています。進化しています。
今、デリバリー業界が動いています
日本では、「ファインダイン」や「楽びん」「出前館」など、多くのデリバリーサービスが存在します。スマートフォンひとつで手軽に予約ができ、配達にかかる時間の表示や、業者によっては配達者の情報や配達状況までもが画面上で確認できる世の中なのです。2016年9月にはアメリカから「Uber Eats」が参入し、配達員を「登録制」にするという独特なシステムが話題となっています。
今回は、そんな進化中のデリバリー業界を代表するfinedine『ファインダイン』の魅力、戦略に迫ってみましょう。店舗数としてはまだ伸び盛りながらも、存在感を放つデリバリー業界の台風の目です。
画像キャプチャー引用:デリバリー | ファインダイン | 最短30分!人気レストランからごちそうデリバリー
デリバリーといえば、寿司、ピザ、あるいは昔ながらのそば、等を思い浮かべる方が多いと思います。
近年は料理の種類も多種多様になり、人気のハンバーガーからインド料理、ふぐ料理、なかには焼き鳥まで。デリバリーのノウハウを持たないレストランに代わり、そのおいしい料理を届けてくれるという全く新しい概念のデリバリーが受けられる時代なのです。
【インタビュー】新たな配送方法へチャレンジ!
ファインダインのマネージャー、石井様に「デリバリー業界の今」「飲食店がデリバリーに参入する際のメリット」などを伺ってまいりました。
◆ファインダインの宅配代行を行うにあたり、業務に変化はありましたか?
今までは自社サービス(銀のさら、釜寅)のみを配達していたのですが、新たに配達する料理の幅が広くなりました。今はインド料理やイタリアン料理なども宅配サービスに入っています。
ファインダインは導入当初からある程度のご注文をいただいていたのですが、徐々に注文数が増えてパニック状態に(笑)。「こんなに反応があるのか」とスタッフ一同驚嘆していました。デリバリーに関しての大きな変化は、配達スタッフにGPS機能が備わったスマートフォン端末が配られた事でしょう。店舗の大きなモニターに各スタッフの現在地が表示され、リアルタイムで状況を読める形になったワケです。アナログからデジタルへの移行を感じた瞬間でしたね。
画像引用:http://www.kimukatsu.com/index.html
一言で表すなら「よりスマートな配達ができるようになった点」ですね。
例えばお寿司の配達中にレストランへの注文が入ったとします。すると店舗から端末に案件が飛んできます。「次はココ」「了解」といったとてもシンプルなやり取りです。案件を受けたスタッフはお客様宅からレストラン様へ。レストランからお客様宅へ。うまく繋がっていけばスタッフは店舗に戻らず効率良く配達ができます。今後、登録する店舗数が増えても、スムーズに配達できる仕組みが作られています。
◆ファインダインへ登録する飲食店側にとってのメリットはいかがでしょう?
大きなリスクを負わずにデリバリーを行えるというのはとても魅力的だと思うんです。
リスクというとちょっと言葉がアレですけど。飲食店がデリバリーを始めるには色々な問題があると思うんです。初期費用をかけずに登録して即スタートできる。写真を撮影したりなどの準備はもちろん必要ですけどね。デリバリースタッフ人件費、配送ツール(バイクや車)、駐車場。初期費用、ランニングコストの問題でデリバリー計画が頓挫してしまっている事も多々あると思います。ファインダインへ登録すればそれらの問題が大きく解決されます。これは革命的なシステムだと思いますね。
「あのお店、気になってはいるけれど自宅から遠い」と、足を運ぶ事を躊躇してしまっているお客様はとても多いと思います。そして「レストランはその躊躇しているお客様にこそアピールしたい。自分のお店の味を知ってほしい」、その架け橋がファインダインなのです。また、2~3ヶ月に1度、各地域ごとのメニューブックをポスティングしていますので、お店のPRとしても有効です。
デリバリーというのはただお食事を届けるだけではないと思っています。高齢のお客様や、子育て中の方、外出したくてもできないお客様もたくさんいらっしゃいます。お届けした時のうれしそうなお顔や安心した表情に触れる度に、デリバリーという職種は「心のケアも担っているんだな」と実感します。おおげさかもしれませんが。もちろんそういったお客様だけでなく、お届けできる料理の選択肢が増える事はとても誇らしいです。
◆最後に何か伝えたいことはありますか?
ファインダインでは徹底した教育のもと、自社スタッフが責任を持ってデリバリーを行っています。特に「雨の日」や悪天候の日は外出を控えたく方が多くなると思いますが、そういった環境下でもスタッフを揃えるよう体制が整っておりますので、安心してご利用いただけます。
調査まとめ
今回、ファインダイン様にご協力いただき、デリバリー業界の“今”と、飲食店参入のメリットなど、様々な話を聞くことができました。偶然にもこの記事の執筆中、総務省発表の「エンゲル係数上昇中」というニュースを目にし、人々の生活スタイルが年々変化していることを実感。
エンゲル係数(エンゲルケイスウ)とは - コトバンク
ここ数年は食品価格が上昇していたり、高齢化社会が進んでいたり、共働き世帯の増加など…。お惣菜の購入やデリバリーの利用が増え、中食分野が活発になってきています。
デリバリーを利用するメリットとしては、飲食店側は席数に縛られることなく売上を確保できる点、新規オープン店などはお店の知名度を上げるために登録するのも効果的でしょう。デリバリーを利用してくださったお客様が料理を気に入り、実際に店へ足を運ぶことも考えられます。飲食店とデリバリー業界が手を取り合い、飲食業界をますます盛り上げていってほしいと思います。
【取材協力】
株式会社ライドオン・エクスプレス
ファインダイン