「スター・ウォーズ」のスピンオフ映画「ローグ・ワン」を観た。描かれていたのはエピソード4がはじまる直前まで、希望を信じて戦う兵士たちの物語だった。
レビューに挑戦する中、挫折を繰り返したので、そのあたりを書こうと思う。
「ローグ・ワン」のコールにひとり吹き出した
「ローグ・ワン」の後は「ローグ・ツー」「ローグ・スリー」と続いていくのだろうか。鑑賞前は作品タイトルの由来についてあまり意識していなかった。しかし中盤、不意に「ローグ・ワン」とコールされ吹き出すことになる。
フヌケとなったパイロットが味方を欺き戦地へ向かおうとする際、管制塔から「コード」を問われる。男は、「ローグ・・・(不安そうにあたりを見回して)・・・ワン?」と適当に答える。
「ローグ・ワン」って思いつきなんかーい!とツッコんでしまった。個人的には、一番笑ったシーンだ。
しかし、ただの思いつきではなかった
「Rogue」は「悪党」の意味だが、「ローグ・ワン」には様々な思いが込められているらしい。スカイウォーカー一家の物語である本編とは異なり、その陰で戦った戦士たちの意味を込めた、とか、主人公ジンの思いを込めた、とか。他にも色々あるようだが、真相はわからなかった。
また、「エピソード5」では戦闘機に乗るパイロットが「こちら、ローグツー」というシーンがあるようだ。ディズニーにはスターウォーズのストーリー部門がある。旧作品との整合性がとれるようすべてのセリフが細かくチェックされているはずだ。きっとうまい具合につながっているのだろう。
パイロットの思いつきのように発せられたコード名「ローグ・ワン」。その裏には、隠された意図があり、さらに本編に繋がる流れがあった(と思う)。それらの背景を知らないまま迂闊なことは書けないと思った。
「T-15」の引退に(勝手に)思いを馳せた
戦闘が始まる前、施設を守るトゥルーパーたちが会話をしていた。「きいたか? T-15が引退するんだって?」「あぁ、きいたよ」
ふたりの会話から「T-15」は、老兵士のことかと思った。甲冑の下には生身の人間がいて、彼らにも、家族がいる、子供がいる、それぞれの人生がある。メンバーの一人が引退する。そんなことを勝手に思ってジーンときていた。
さらには、反乱同盟軍の戦士も帝国軍の戦士も自分の信じるもののために戦い、正義はどこにあるのかと、もやもやしたりもした。
しかし、T-15は老兵士のことではなかった
調べると、T-15は古いタイプのエアスピーダー、飛行機ということらしい。また、ライフルのことではないか、という意見もある。飛行機とライフルでは大きな違いであるが、トゥルーパーの会話としてはどちらも可能性がある。
いずれにしても、老兵士のことではないようだ。ここでも迂闊なことは書けないと思った。
「そっくりさん」が似すぎていてビビる
最後の最後で若かりし頃のレイア姫が出て来る。2016年12月27日に鬼籍に入ってしまったキャリー・フィッシャー。「ローグ・ワン」撮影時は元気だったはずだが、いずれにしても年老いていた。普通に考えてメイクにも限界がある。目の前のレイア姫は、そっくりさんなのだと思った。
しかし、そっくりさんではなかった
今回、Amazonビデオで400円払って視聴したが、本編の後に1時間以上のメイキング映像があった。その中にレイア姫をモーションキャプチャーで演じたノルウェー出身の女優の姿があった。
「レイア姫を演じられてとても光栄です!」と笑顔で微笑む彼女をみて胸が痛くなる。顔に無数のマーカー(黒い点)をつけられて、レイア姫を演じる女優。できることなら自分の顔で映画に出演したかったはずだ。しかし、笑顔で演じる彼女はとても素敵でまぶしかった。
また、帝国軍の偉い人もモーションキャプチャーだったとのこと。メイキングを見るまでまったく気づかなかった。他にも何人か別人が演技しているようだ。もう何を信じていいのかわからなくなってしまった。
まとめ
結論、映画「ローグ・ワン」のレビューは、ぼくには書けないと思った。何か書こうとしても、ちょっと調べると自分の思い違いだとわかる。調べても調べても本当のところがわからない。
「スター・ウォーズ」は奥が深すぎる。
最後に、そういう知ったかぶりをしないで感想を書いてみる。
「ローグ・ワン」は、悲しい話だった。グレーゾーンを描いたという視点は、善と悪の戦いをステレオタイプに描く本編とはまた違い素晴らしかった。しかし結局ミッション・コンプリートした直後に死んでいく主人公たちをみてとても、とても悲しくなった。
エピソードが完結したら、エピソード1から9まで、スピンオフ作品を含めて通しで観てみたい。そして、もう一度レビュー記事に挑戦してみようと思う。
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