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♪「Pon pon pon…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な 宝物だけは」
♪「ずっと この胸に抱きしめて来たのさ… Ah ah」
♪「夜の酒場で Lonely」
♪「あの娘 今頃どうしてる?」
♪「さなぎは今、 蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い 声合わせて」
♪「希望に燃える 恋の歌」
(時子)あぁ 気持ちいい!足の疲れもとれた。
(みね子)んだねぇ。
あれ? ちょっと! 澄子!
もう~ 遅い!(澄子)すまねえす~。
(優子)澄子 銭湯好きだね。
はい でっけえお風呂は いいです。
大好きだ… フフ…。
確かに 銭湯は いいね。みんなで一緒に行げてさ。
(一同)うん。
あっ! どうだったのよ? 時子。テレビ局とが。
(幸子)そうだよ そうだよ その話。
で そのあど 幸子さんの喧嘩話。
えっ?聞きたい 聞きたい!(澄子)聞きてえです。
はい 時子。
(時子)あっ! ねえ その前に…。
(時子)飲みたぐない?(一同)あ~!
このころラムネの値段は 15円でした。
ちなみに 銭湯は28円。
ラーメン1杯 75円。
映画館入場料は400円でした。
お給料の安い みね子たちは3人で1本を分けることにしました。
うめえ!(豊子)1人で飲み過ぎだ。
で? それで?
それでね すごいきれいな人とかおしゃれな人とかどんどん 出たり入ったりしてさ。
回想 (歓声)
(歓声)
(時子)すみませんちょっと ごめんなさい。すみません すみません。
すみません。
キョウ様よ!(歓声)
♪~
あれま 大丈夫だったの?(時子)うん。逆にさ このまま帰れるかって気持ちになってさ。
回想 あの!ん? どうしました?
私 女優になりたいんですけど!
えっ? で?女優さんにしてくれるって?
そんな簡単にいかないよ。
でも 来月 ドラマのオーディションあるから申し込んでごらんって。これ くれた!
いよいよだねぇ 時子。うん。
怪しい人ではねえですよね?その人。
名刺とか もらわねかったですか?え…? あ…。
もらうようにしねと。悪い人も いますから。
あっ なるほど。はい 気を付けます…。
うん。
でも 何で そんなこと知ってるの? あんたは。
読んだ本でそういうのがありました。
女優を志す田舎から出てきた女の子がだまされて踊り子さ なっていく話です。
ねえ どんな本 読んでんの?あんた。
中学生だったんでしょ?
図書室さ ある本をア行から読んでいぎました。
残念ながら 「ヌ」で卒業を迎えてしまいましたが。
ヌ…?
すんごい!ア イ ウ…。
あっ 私はね もういいの。
はい。ん?
何しろ 今日の昼間クリームソーダっつうのをごちそうになってしまって エヘヘ!
いいなぁ!何だべ? それ。
緑色のソーダ水の上にアイスクリームが のっかってんのよ。
うめぇものが2つ 合わさってんだねぇ。そう!
溶けちゃうでねですかそんたことしたらアイスクリームが せっかくの。
溶けだらそれが また おいしいのよ!
(一同)へえ~。(豊子)え~。
私は できれば 別々がいいです。
いちいち きっちりしてんねあんたは。
(ため息)いいな。
そんなん ごちそうしてくれる人どデードしたいよ 私は。
えっ?お金ないんですか? 婚約者。
ないなんてもんじゃないよあれは。
えっ?(豊子)どういうこどですか?
(優子)音楽家を目指してるから働いたお金 全部 音楽につぎ込んでしまうんでしょ?
何か そういうのすてきだと思うけんどなぁ 私は。
限度ってものがあんのよ。
こないだもさ 何どかいうドイヅの有名なオーゲストラのコンサードをどうしても見だいって1,500円もするんだよ 切符!
給料 1万5,000円なのにさそごに2日続げで行ってるわけよ。
しばらく 食事抜きだどが言って。
しかも 当然1人。(ラムネの瓶を置く音)
今日だってさ映画のお金は 私持ち。
それはいいのよ行きだがっだがらね。しかも 譲って西部劇 見だわげよ 私。
でも まぁ 面白がっだんだげど見ながら 何か 怒っでて「君は 殺されるインディアンの気持ちを考えないのか」って言って「アメリカ人は 一方的な侵略者だ。インディアンは 平和に暮らしてたんだ」どが言って。そりゃ言われれば そうだげどもそんな気持ちで見でないし西部劇。
何か 途中がら楽しぐなぐなっちゃうし。
終わってさ 何かおいしいものどが食べだいなと思っでだのにぜいたくだどが 資本家に踊らされでるだけだどが言ってコッペパン買って 公園で 水飲み場の水飲みながら 食べだんだよ!…で 話す話題もさ私は映画見で「すてきだね」どが「外国 行ってみだいね」どがそういう話がしたがったのにロシア革命の話どがいかに 民衆が苦しめられでいだがの話でさ。
何か 気持ちがどんよりしてしまうしコッペパンすらぜいたくに思えできてきっかけは忘れだげど喧嘩して帰ってきた。
あら~。
別れたんですか?えっ!
別れでないわよ!喧嘩しただけよ!
すごいしゃべったね 幸子さん。
見事な長台詞だった。 勉強になる。
でも 好きなんだよねえ?
え…。
まぁ そりゃね…。
成功するまでの我慢がなども思うし…。
才能はあるど思うし…。
優しいし…。
おなかすいでるくせにコッペパンも 2つに分げるどぎ私の方に大きいのくれるような優しい人だし…。(笑い声)
何だよ おのろけですか!ね~!
は?おれは お金持ちの人がいいなぁ。
ん?あ…。
(笑い声)何が おがしいのよ!
(笑い声)
乙女たちは本当に よく笑いますねぇ。
ラムネが転がっても 笑うんですね。
♪「見あげてごらん 夜の星を」
♪「ぼくらのように 名もない星が」
♪「ささやかなしあわせを祈ってる」
何?
何だ 音痴じゃなかったぺよ。
んだから違うって しゃべってるべさ。
てれ屋さんなだけだ。はぁ~。
てれ屋さんって自分で言うがよなぁ。
あ? 喧嘩 売ってんのか?
(澄子)あ~ 怖っ。
頑張りましょう 明日から また。
んだね 頑張ろう。んだね。
(澄子)きれいだね。
(幸子)おはよう。(時子)澄子~。
(愛子)大丈夫?具合悪い子は いないわね?お休みで 遊び過ぎて疲れたのはなしだよ。
(一同)は~い。
(愛子)さっ ほら 今週も頑張ろう!
♪~
ね? 大丈夫だったでしょう?(松下)はぁ。
<お父さん…。みね子は 東京に来て1週間がたちました。すてきな仲間たちとも出会い仕事にも すっかり慣れましたよ>
ご心配おかけしましたがみね子は すっかり一人前です。
(ちよ子 進)ただいま~!(美代子)お帰り!
ねっ みね子から 手紙来てるよ!
(茂)おう そうが。本当?
「谷田部家の皆さんお元気ですか?」。
(進)すげえ! 「進様」だって!
様だよ 様!いがったね!
お父さんにも。
そんなにはあ無理しなくてもいいのに まぁ。
そうですね。
「みね子は元気で頑張っています。だから 心配しないで下さいね」。
返事 書かないとね。(2人)うん!
ハハハ!
みね子~!
頑張れ~!
ビートルズの情報何かあったら よろしくなぁ!
この空は 東京にもリバプールにもつながってんだなぁ。
ハハハハハ! ハハハハハ! ハハハハハ!
(犬のほえる声)どうした? じょん。
(豊作)時子から 葉書 届いでだ。(君子)えっ!?
あ?(豊作)元気みたいだな。
(正二)アハハ 確かに。
あぁ…。
いづ 東京さ様子見に行ごうかねえ。
(2人)え…。
(三男)「角谷家の皆様。お元気でしょうか。私は 元気で忙しく働いております」。
(太郎)何回 読んでんだ?母ちゃん。
(きよ)うっせぇ。
(征雄)さっさど 仕事しろ。
おお~!?痛っ! 何すんだ おめえ!痛っ!三男ぉ…。
(三男)「職場の環境もよく厳しい中にも 充実した日々を過ごしております」。
(さおり)三男君 あの人に帳簿の宮本さんの先月の支払いどうなってるのか聞いて。
(三男)えっ? いや あの…。(善三)三男。
「帳簿を よく読めば 分かるだろバカ」って伝えろ。
いや… あの…。(さおり)三男君。
「字が汚すぎて読めないんだよ」って伝えて。
はぁ… もう…。
(ため息)
あの… 旦那さん。
もしかして2人きりになるのが嫌だがら俺を雇ったんですか?
そうだ。そうだって…。
(三男)「とてもやりがいのある仕事を任されて責任重大です。どうか 皆さんお体に気を付けて下さい。また 手紙 書きます。 三男」。
(ため息)
♪~
<お父さん…。みね子は 元気です。お父さんも きっと元気だと信じています>
♪~
(綿引)ご苦労さまです。ちょっと よろしいですか?その後 見ませんでしたか?
分かんねえな。(綿引)そうですか。あっ すいません。この方 見ませんでしたか?
あ~。
こないだ 見たよ この人。えっ?