ゴールデンウィークに僕は帰省していた。
帰省先の福岡市では、この時期、GW期間中の人出ナンバー1の常連である、博多どんたくというお祭りをやっていて、僕たち家族はそれを見に出かけたのだった。
わざわざそんな人出の多いところにでかけるのには理由がある。
三女がダンスをやっていて、どんたくで披露するからである。
それなら、ってことで、次女夫婦も一緒に出かけたのだった。
今回は、オオカミ少女というグループでの参加となった。
ダンスを披露した舞台は計5ヶ所で、僕たち家族はそれらを追いかけていったわけであるが、それにしてもまあよく体が動くもんだ、と感心しきりである。
そして、そのうちの1ヶ所に僕の両親も来たのだが、認知症の母が娘のダンスを見てノリノリで一緒に踊っていたのには驚いた。
ダンスを踊るなんて、認知症になる前の母ではぜったいに考えられない行動で、ほんとはこういうことが好きだったんだなあ、と新たな一面を見ることができた。
母が踊っている姿をステージ上の娘も認識したようで、そのステージは、特に楽しそうに踊っているように感じた。
後から娘に聞いてみると、”おばあちゃん、すごかったね〜”と話していたので、やはりわかっていたのだった。
その後僕たち家族は、みんなでお酒などを飲みに行き、いい気分になって帰宅したのである。
ミュウとシャケは、一年中続くGWを楽しんでいるようであった。