取り敢えず現時点での「NICOLA配列(=親指シフト)」の印象を書き連ねてみます。
※はじめて8日しか経っていない人のお話なので、不確かな、間違っている部分あると思います。そこを踏まえてくれると助かります。
1,指の運び
かな入力が四段ではなく三段で入力できる所は嬉しいのですが、「同じ指を使う場面が多い(と感じる)」「カタカナ語が苦手」なところがやや不満げです。
NICOLA配列は一音一打を謳っていますが実際は「しゅ」などは一発で打てません。「し」を打鍵したあとに「ゃゅょ」の拗音を打つことで「し+ゅ=しゅ」と言葉を造ります。
また「ー」長音記号は下段の薬指(x)の裏面に配置されてます。
つまり、毎回左親指シフトを押しながら下段に指を向かわせなけばならず、シュークリームといった拗音長音入り交じる単語は打鍵が辛いでのです。
「ハロー・レディー」もそうですよね。
この問題を解決するべく「文字キー同時押し」による拗音拡張が実装されているので、さっさとこれを覚えば良いのかもしれません。
が、そうなると表面の「左手人差し指(中段上段)右手薬指(中段)」に配置されている打ちやすいポジションに鎮座する拗音たち(=ゃゅょ)の無駄感が半端ないです。どうしましょ。
また「と」「お」など見れば分かりますが、お父様、弟、音、通りかかった……等の文章に当たると連続して同じ指を使うことになります。同様に「おおよそ」「魔法」なども同じ指が上段・中段・下段を行き来する頻度はやや多い気がします。
要は、指が絡まる感覚があるのです。この問題はタイプ速度が出ない・出にくさにも繋がると思うので、なんとかしたさあります。
NICOLA配列は1980年に出来たものであり、それ以降どうもメジャーアップデートはしていない。例え当時は問題なくとも――あくまで私の感想に過ぎませんが――外来語を重視していない、指運びが洗練されてない、2016年に使うには最適化されていない(=化石化した)配列の印象を覚えてしまいます。
実際どうなんでしょうね。
2,世の中には多くの配列がある
NICOLA配列に不満がある。――ならばよりよい配列を模索したくなるのが人間というもの。
探してみると、「蜂蜜小梅配列」「飛鳥配列」「月配列」「新下駄配列」などなど多種多様な配列がありました。
NICOLAの問題を踏襲したもの、拗音を一発で出せるものから、中指シフトを採用した配列を見ていると「乗り換えたい」という気持ちが強くなってきます。
飛鳥配列
蜂蜜小梅
新下駄配列
いやでも……
ローマ字→NICOLAでの移行コストを目の当たりにするとそんなほいほい乗り換えて大丈夫なんだろうか?……NICOLAすら習熟していない今新配列を試したら頭ごちゃごちゃにならないか?……という不安もあります。
どうしようか悩み中です。
ただ一度かな入力の良さを知ってしまうと、ローマ字入力にはもう戻りたくないのは確かです。
本記事も親指シフト(=変則かな入力)で書いているのですが、頭の中がローマ字でぐちゃぐちゃになりませんし――もちろん今まで触れたようにNICOLA配列に不満なところはあるんですがローマ字入力に比べれば断線――打鍵していて気持ちいいです。
以前より配列に慣れたのか、スムーズに書けている部分も大きいかもしれません。打っていてたーのしー! これ大事です。
特に「か、た、し、て」の辺りを連続して打鍵出来た時の気持ちよさはたまりません。思考よりも先に指が動く "指がしゃべる" とはこのことを言っているのかな?とも思いましたし、よりアルペジオ率を高めた『月配列E』はもっと気持ちいいのでしょうか。私、気になります。
おそらく認知優位が「言語優位」な人はかな入力の恩恵を大きく受けられると思います。頭の中が常に言葉で埋め尽くされている、物事を言葉に置き換えて理解することが多い彼らはローマ字入力における「konnnitiha→こんにちは」の変換過程が今までどれほどのノイズだったか!知るはずです! 多分
3,手指を痛める
あと書いておくべきことがあるとすれば、NICOLA配列(=親指シフト)を使いはじめて左手首と右手が痛くなってしまいました…orz
悲しい
ローマより親指シフトのほうが負担かかっているのが目に見えて分かります……なぜ!なのだ!!(キーボードが合っていないのかな?一応"B割れ"に近いやつなんですけども、あるいは姿勢?手の置き方?)
私の手のせいか、あるいはキーボードのせいか、「ら」の部分が打ちにくいんですよね。だから打鍵するときどうしても人差し指を突っ張らせてなければいけません。ここが負担をかけているのかも。
最初は「orzレイアウト」を導入していたので、「ら」はスムーズに打てました。ただこのレイアウトだと右手下段「そ」「ね」の打ちにくさがすごい。通常レイアウトだと「そ」「ね」はまあまあ打ちやすいものの、今度は「ら」が打ちにくくなる。
でも「そね」の打鍵のしにくさに比べれば、「ら」は幾分マシだったので通常レイアウトで通しました。
どちらも打鍵しやすくしたければ、専用キーボードを買うしかないのかな……。
それとも「親指同時打ち」という今までしてこなかった動きに悲鳴を上げているだけで、いずれ慣れてくるのだろうか。
4,ローマ字入力はちゃんと覚えている
幾度かローマ字入力をしなければならない場面があったんですが、案外覚えていることに驚きました。
それでも親指シフトをはじめる前より運指はもたつきましたが、許容範囲。一時間も打鍵していれば以前の80%程の速さに戻ったので手続き記憶すごいなと。
またローマ字入力から→親指シフトに戻したときの抵抗回・違和感が――想像していたより――ずっと少なかったのも面白かったです。一度慣れれば移行による障害は最小に済むのかもしれません。
(何年も自転車に乗っていなくても、乗れば乗れる、みたいな感覚に近いような)
◆
にしてもこういうの見てるとモチベーション上がります。ぺたり(話がころころ変わる)
やはり "上" を見せてくれると希望が湧きますよね。とはいえ私はタイピング速度よりも打鍵の気持ちよさを求めたい人ですが。
おわり
この記事を書きながら、NICOLA配列がだいぶ手に馴染んできてるのが分かったのでもう少し様子見たいなと思います。
4日目の時点では「いつになったらスイスイ打てるのかなぁ?(遠目)」というくらいぎこちない運指でしたが、今では大分改善しているのが嬉しい所です。スイスイは近い。ふふふ
(いやでも早々にNICOLAに見切りを付けたほうがいいのではという声も聞こえる)
赤人珠緒の可愛さっ!!
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