「稲作」まで捏造している嫌韓厨・・・

元記事作者様統一教会の真実

※後半の引用箇所中の赤文字は「統一教会の真実」の管理人様によるウヨクの文章への反論。



     「稲作」まで捏造している嫌韓厨・・・(字余り)

最近、嫌韓論者が捏造した記事に「米の伝来ルート」に関するものがある。

以下

農学、植物学、生態学の分野では米の伝来ルートについては支那南部から直接伝来したという説が定説だったが、考古学、歴史学の分野では朝鮮半島経由という考え方が有力だった。

しかし、7,8年前からまず考古学の分野から変化が起き、次第に支那南部から直接伝来した説が有力になって、現在ではほぼすべての学界で定説になっている。


すべての学界ということは、ここであげられている農学、植物学、生態学、考古学、歴史学の全ての分野の事だろう。

その全ての学界で「稲作は中国南部から直接渡来した」と言う説が定説になった・・・と言うのだが、そんな事はない。

そういう説はあるが、稲作伝播のルートは複数考えられている。

静岡大学農学部の佐藤洋一郎教授は、『日本人のルーツがわかる本』(2008年、宝島社)のP76~92で、「熱帯ジャポニカ種は縄文時代に持ち込まれたが、やがて弥生人が朝鮮半島から渡来して温帯ジャポニカ種を持ち込んだ」・・・と現在の学界の有力説を説明している。

佐藤教授は、稲作のDNA研究の専門家である。

そして2008年の著作物である。
わずか4年前だ。

一体、どこが「定説だ」と言うのだろうか?

この文章がウソだらけなのは、最初から明らかである。

また支那の稲作研究界ではむしろ水稲種は日本から朝鮮半島に伝播したという説が有力になっている。


この文章を書いた人物は、中国を「支那」という戦前の軍の蔑視言葉で呼んでいる。
傲慢なレイシストである事は確かだ。

この流れが加速したのは主に2つの理由がある。

遺伝子工学の分野からの研究の成果、もう1つは支那政府機関が20年以上かけて満州で行った品種の調査だ。この2つが決定打になり朝鮮半島経由で米が伝来した可能性がなくなった。


すでに述べたがそれではなぜ、静岡大学農学部の佐藤洋一郎教授は「温帯ジャポニカは、朝鮮半島から弥生人が持ち込んだ」と述べているのだろうか?

「温帯ジャポニカは弥生時代頃に、水田耕作技術を持った人びとが、朝鮮半島のほうから日本列島に持ってきたものと考えられます。」
(『日本人のルーツがわかる本』 P84)

佐藤教授がこれを書いたのは、2008年頃である。

以下の バカげた論説をとりあえず書いておこう。

順を追って説明すると、米には品種特性を決定づける遺伝子が7種類ある。このうち古代から現代に至るまで日本で発見された米の遺伝子は2つしかない。日本に存在する遺伝子をNO.1とNO.2とする。

NO.1とNO.2の遺伝子はそれぞれ温帯ジャポニカと熱帯ジャポニカという品種の特有遺伝子だ。

次に稲作の発祥地である支那はもちろんNO.1からNO.7まですべて揃っている。

朝鮮半島の米はNO.2からNO.7までの6種類が揃っているが、NO.1だけは存在しない。これは気温が低いと存在できない遺伝子のため支那北部より北では存在できないためだ。
この辺の事情は「栽培稲に関する種生態学的研究」(松尾孝嶺著)に詳述されている。


往来が盛んになればなるほど、多くの種類の遺伝子を持つ米が入る確率が高まるが、日本には2種類しかないのが確認されていて、これが稲作開始の初期から広く分布していることから、米の伝来はごく限られた回数で特定の地域から伝来したと考えられる。

近年、炭素14年代測定法という最新の年代測定法の成果で朝鮮半島の稲作より日本の方がかなり古いことが分かってきている。日本の稲作開始は陸稲栽培で6700年程度前まで、水稲栽培で3200年程度前まで遡ることが判明している。


「水稲栽培で3200年程度前まで遡ることが判明している」
そんな事、判明していないのだが。
もしかして風張遺跡の事か? 水田跡が無いので有名だけど。
( 『日本人のルーツがわかる本』 P84、P85 より)



これに対し朝鮮半島では水稲栽培は1500年程度前までしか遡れない点、九州北部と栽培法が酷似していることや遺伝子学的に日本の古代米に満州から入った米の遺伝子が交雑した米が多いことなどから、水稲は日本から朝鮮半島へ、陸稲は満州経由で朝鮮半島へ伝わったことが判明した。支那政府の研究機関でも調査が進み間違いないという結論が出ている。

稲作は、約4000年前に朝鮮半島に伝わった。「1500年程度前」とは何の事だ?


また、支那南部の日本の米の起源と推定される地域は熱帯ジャポニカも温帯ジャポニカも同時に存在しているので、両者を1品種ずつ持ってきたと考えられる。

誰が考えた??

育てる手間がかからない熱帯ジャポニカ(陸稲)は遅くとも縄文中期には持ち込まれていると考えられているが、温帯ジャポニカ(水稲)は、弥生人と共にやって来た説が有力である。


往来回数が多くなると別遺伝子品種が紛れ込む可能性が高くなるので、古代人が遺伝子選別技術を持っていない限りはこの地域だけから流入したと考えるしかない。

また朝鮮半島の米はNO.2の遺伝子が70%を占めるので、米が朝鮮半島に導入された初期段階でNO.2の遺伝子が多く伝わっていなければならない。日本から2種類の遺伝子を持った米が朝鮮半島に渡ったものの、NO.1の温帯ジャポニカ種は朝鮮半島に根付かずNO.2の遺伝子のみが広まり、そこに満州から米が入ってきて、NO.2の遺伝子を持つ米と交雑したと考えると朝鮮半島の米に遺伝子的な説明が付く。

支那にはすべての遺伝子が満遍なくあるので、特定の種類の遺伝子だけを多くして朝鮮半島に伝えるのは無理だ。


韓国の学界には古代朝鮮人が遺伝子を見分ける何らかの術を持っていて、仕分けをした上で日本に米を伝えたとする説を唱える学者もいるが、願望というか発表の際に興奮気味に意地でも朝鮮半島から日本に米が伝わったことにしたいようにしか見えない。どうやって遺伝子を見分けたかを説明していないので相当に無理がある説だ。

韓国の学者は学術的見地よりも感情が先に出ているので非常に相手をしにくい。実際にBSEの研究会をイギリスで開催した際は韓国からは招待者なしという事態もあった。


また韓国蔑視??
『マンガ嫌韓流』の読みすぎである。



米の伝来は支那南部から日本へ来たものであることを説明したが伊勢神宮にはこれを裏付けるような伝承がある。

少なくとも縄文中期に、熱帯ジャポニカが持ち込まれた事を伊勢神宮が伝承していた??
縄文人が3千年も伝承した後で、移民して来た弥生人にそれを伝えた・・・と言いたいのかね?
頭がおかしくなりそうだ。


「米は斉の御田から天照大神が持ってきた」(斉は現在の中国山東省)というもので、現在の学界では日本の米は支那の山東省付近という説がもっとも有力だ。

また、同地域にも一部部族が日本へ渡ったとする伝承がありこれを裏付けている。


  何部族???でいつ???

さらに台湾の学者が鵜飼に着目した研究をしているのだが、これも日本への米の伝来が支那からであることを裏付けている。

鵜飼の風習は支那の楚の国(現在の湖南省と湖北省とその周辺)とその稲作文化圏である四川省、雲南省、広東省など中国南方の地方によく見られる。日本でも普通に見られる。

ところがこの鵜飼は朝鮮半島では古来まったく見られない。台湾や琉球文化圏でも鵜飼の習慣はない。このことは最初に米を日本へ持ってきたのが、支那南部の楚に起源を持つ人たちで経由なしで直接日本に伝来させたことを裏付けている。その人達が伝えた鵜飼が日本に広まったということだ。


鵜飼って最初に米を持ってきた人が、もちこまなければならないものなのか?
後から、渡来した人が持ち込んだのでは駄目なのか??
それから、どの縄文遺跡に鵜飼の痕跡があるのか?教えて欲しいものだ。


なお、日本の品種改良技術は奈良~鎌倉時代に飛躍的に伸びたが、飛鳥時代にも籾の選別技術等が確立しており、5世紀頃には単位収量がアジアでトップクラスになっている。

どうやって5世紀の収穫量が分かったんだ??

日本が朝鮮を併合した時に朝鮮に日本の耕作技術が移出され、単位収量が併合前に比べて2.2倍という爆発的増加をみたが、これは灌漑設備の他、植物防疫、施肥法の伝授によるものだ。単位収量の増加は挑戦における生活の安定をもたらし、食料計画の研究資料によると摂取カロリーが一日あたり併合前に比べて一人あたり400カロリー、摂取タンパク質量が一人あたり7グラムも増えた。栄養状態の大きな改善などにより併合後の朝鮮の人口は2倍以上に増加した。

支那も朝鮮と同程度の収量であったことなどをみると日本の稲作技術は20世紀初頭のアジアでは飛び抜けてトップであったことが伺える。


結局は、他国を蔑視し、これが言いたかった訳だ。


これは、2007年のヤフーの嫌韓掲示板に誰かが書き込んだものだそうだ。
ものすごくトンチンカンな説なのだが、
それをこのブログがコピーした。 ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/12585608.html

それを複数の嫌韓厨がコピーして広めたのだ。

ほとんどが作り話である。

確かに「熱帯ジャポニカ(陸稲)は揚子江域から船で伝来した」という最近の説はあるが、温帯ジャポニカ(水稲)に関しては、「朝鮮半島経由で伝来した」と言う説が有力である。

それで、「稲作は朝鮮から伝来した」と言う事自体が気に入らない嫌韓厨が、お話を捏造したらしい。

どう見ても、中高生が書いた文章なのだが、いい大人まで真に受けてしまっている。

ただの空想である。

やれやれだ。

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タグ: 稲作, 考古学, 韓国・朝鮮, 中国, 嫌韓, ウヨクサイトへの反論, 統一教会の真実,

[ 2012/07/05 ] 嫌韓の怪情報