2017年05月01日

山ごもりのお話①

それは去年の秋からスタートしました。
ある夫妻が訪ねてきて、ハグをした瞬間に
お腹に新しい命が宿ったことを確信しました。

彼らはずっと
「赤ちゃんができたら優さんに取り上げてもらう」
と言い続けていた夫妻です。
冗談か単なる夢のような希望なのかと思い
「はいはい」なんて聞き流していました。

でもこのハグした瞬間に
彼らは本気だったんだ!とこれも察してしまいまして

案の定彼らが切り出した話が
プラーベート出産だったのです。
この夫妻は世間的に見れば
とても変わり者の子たちです。
でも信念や価値観はガッツリ持っていて
ちゃんとそれに即して生きていますから
彼らの本気は誰にも曲げられないのです。

たくさんたくさん話をしました。
考えの甘い部分ははっきりと「甘い」と伝え、
色々な考え方の話もしました。

その上でやはり彼らは
「優さんに取り上げてほしい」

私は息子を亡くしています。
万が一の「一」ばかりを選択し、
安全な9999を切り捨ててきた子です。
万が一は起きるのだということを
嫌というほどに知っている私が、
母子二人の命を預かることになる。

でもあの子の「死」が彼らとの縁でもあり
最高の最期を迎えるためにも
全力で寄り添ってくれた子たちです。
終わりから始まる終わりなき縁

今度は万が一の「一」を切り捨て
9999にかけてみることに決め
二人の申し出を受けることに決心しました。

決心した瞬間から
決意は覚悟に姿を変えました。
命がけの信頼に命がけで応える。
何が起きても受け入れること
どんな状況になっても逃げ出さないこと。

万が一のことが起きたときに
自分が置かれる立場はもしかしたら
法で罰せられるようなことがあるかもしれない。
そこまで全部引き受ける覚悟をしました。

覚悟が決まったのでそこからは
猛勉強のスタートです。
私には意思の資格も助産師の資格もない。
でも「お産婆さん」には資格はいらない。

お産婆さんのプロになるつもりで
本当にありとあらゆる勉強を開始しました。

ryouhei0969 at 18:12│Comments(4)

この記事へのコメント

1. Posted by どろろん   2017年05月05日 22:13
??
お産婆さん=現代においては「助産師」であり、
その助産師や医師以外による助産行為は
違法ではなかったでしょうか??
たぶん私が何か誤解しているか、
まだ書かれていない事情があるのだと思いますが、
気になりましたので……申し訳ありません。
2. Posted by 優   2017年05月08日 19:26
どろろんさん
決して違法行為ではありませんよ~
ご心配なく。
すべて合法の上でのことしかしていません。

法的な手続きも直接法務省の方と面談して受理されています。
助産師や医師の権限を侵すものでもありません。
かえって誤解や不安を煽ることになるので、
今後この件に関しては、コメントではなくメールで頂けますか?
3. Posted by 優   2017年05月08日 19:28
アドレスは下記です。
この欄は削除しますのでお早めにアドレス写してくださいね~
星を@に変えてくださいませ~~

ryuyu☆mbc.ocn.ne.jp
4. Posted by 優   2017年05月08日 19:37
もうひとつ

「お産婆さん」というのは仮の呼称です。
それになるくらいのつもりで勉強して
産前産後のお手伝いをするということです。
実際に産むのは夫婦二人のお仕事ですからね。

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