栄養士が教える青汁選びのコツ
一日350gの野菜を摂取するには、小皿(一皿70g)を5皿分食べることが推奨されています。
……とはいえ、毎食1皿程度なら野菜料理を取り入れる事は意識できてもそれ以上は……、という方や、朝ご飯は食べない派の人も多く、実際は一日に2、3皿程度が限界ではないでしょうか。
野菜不足が続くと、野菜に含まれているビタミン、ミネラル、食物繊維などが不足することが考えられます。栄養素の不足は、病気やケガの原因。
実は近年、ダイエット・美容に特化した青汁が多く開発・発売されてきています。
青汁に含まれる食物繊維により便通がよくなるだけでなく、食事制限などで不足しがちなビタミンなどを補給するのに役立ちます。
もちろん、青汁だけでダイエットが成功する訳ではありません。
ダイエットのために、食事や運動などを見直していく中で、青汁をうまく活用するのが賢い使い方。
大麦若葉・ケール・明日葉は、野菜のなかでも特に栄養価が高いことで注目されています。
青汁の三大原料と呼ばれるほど、この三つはほとんどの青汁に配合されている人気の原料。成分グラフを見てみましょう!
大麦若葉はビタミンB群や食物繊維が豊富で、従来から青汁によく使用されてきました。独特の苦味があるので、青汁らしい青汁に仕上がります。
明日葉やケールも負けじと栄養豊富。明日葉は食物繊維が豊富で、甘みがあり飲みやすい青汁に仕上がり、ケールはビタミンE・カリウム・マグネシウムが豊富で、生活習慣病予防の強い味方。
青汁に含まれる栄養素はたくさんありますが、主な栄養素を中心にご紹介していきます。
栄養素の名前 | 特徴 |
---|---|
食物繊維 | 人間の胃腸では消化しづらい栄養素であるのが、食物繊維。しかし、活躍の場は腸。脂質を吸着し体外で排出する作用があるので、ダイエットや生活習慣病の予防に効果が期待できます。 腸内に生息する善玉菌のエサともなるため、腸内環境の改善効果も。便通を促す作用と合わせて、便秘の解消にもつながるでしょう。 |
ビタミンC | ビタミンCは、必須ビタミンの一つで強い抗酸化作用を持っています。体内の活性酸素による害を抑制し、シミやくすみを予防。 体内でコラーゲンを合成する際にもビタミンCが必要になるため、ハリのある肌を維持するのに重要な栄養素です。 |
カリウム | 現代人にはぜひ摂取して欲しいのがカリウム。塩分過剰になりがちな食生活では、不足しがちになっているからです。 というのも、カリウムは体内でナトリウムと共同で働き、浸透圧を調整する働きをします。塩分摂取量が多いとナトリウムの量が多くなり、身体がむくんでしまうのはこのため。 カリウムを摂取することで、血圧を下げたりむくみを解消したりする作用が期待できるでしょう。 |
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青汁を選ぶポイントはたくさんあってわかりにくいですよね。そこで私たちは、簡単に4つの指標を設けてポイントをつけ、紹介することにしました。
回答
ワーファリン(血液の凝固を防ぐ薬)などの薬を飲んでいる方が青汁を飲むのはよくありません。青汁には血液凝固を促進させるビタミンKが多く含まれているため、影響で薬の効果を弱めてしまうことがあるそうです。
また、腎臓の機能が弱っており投薬中・透析中の方の場合は、カリウムをスムーズに排出できず高カリウム血症になるリスクが高まってしまうことも。
病気で通院している方や薬を服用している方、ドクターの指導で食事制限をされている方は、青汁を飲む前に病院で相談されることをオススメします。
青汁も食品の一種です。アレルギー症状を引き起こす可能性はあります。不調が出たらすぐに飲用をやめ、医師に相談してください。
回答
青汁は食物繊維が豊富なので、便秘などで悩んでいる方におすすめです。
さらに効果を高めるためには、乳酸菌やオリゴ糖などと一緒に摂取すると、腸内環境が整えられ、お通じがよくなるでしょう。
青汁の中には乳酸菌やオリゴ糖入りのものもありますし、青汁の粉末をヨーグルトに混ぜ、ハチミツやオリゴ糖入り甘味料で味付けして召し上がっていただくのもおすすめです。
回答
青汁は基本的には、好きな時に飲んでいただいてかまいません。ただしより効果を求めるのであれば、いくつかおすすめのタイミングがあります。
食前:ダイエット目的であれば、青汁の食物繊維による脂質の排出を期待したいですね。
そのためには食事で脂質をとるまえに、青汁を飲んでおくことがいいでしょう。
食中・食後:栄養補助を目的に飲むならば、食中・食後がおすすめです。
食事の中の栄養素との相乗効果で、より吸収しやすくなる成分があるからです。
最近はお茶のように飲みやすい青汁も多いので、ぜひお食事のお供に飲んでみてください。
就寝前:便秘解消を目的に飲むならば、夜、特に就寝前がおすすめです。青汁の中に含まれる食物繊維が、腸内にはたらきかけ、翌日の排便をサポートします。
回答
多く飲めば良いというものではありません。各青汁製品により異なりますので確認して摂るようにしましょう
継続できるペースと分量で、日々飲んでいきましょう!
回答
ダイエットで大切なのが、食生活の見直しです。
今までの食習慣を続けていたからこそ、体重増加やスタイルの崩れが起こっているはず。
その崩れた食習慣に青汁を足しただけでは、ダイエットは成功しにくいでしょう。 なので、一食を青汁に置き換える「置き換えダイエット」は一つ有効な手法ではあります。
しかし青汁だけに偏った食生活は、エネルギーが足りなさすぎてリバウンドの原因に! バランスのいい食事のサポートに、青汁を取り入れてうまく活用してくださいね。
回答
個人的には、量が問題であって、青汁の通常の摂取量程度では人体への影響は大きくないと考えてます。(現在、賛否両論あり難しいところではありますが……)
食品添加物として厚生労働省の認可を受けているものなので、身体への即時的な影響は確認されていません。
人工甘味料を疑問視する方もいらっしゃる中で、現場ではマービーやパルスイートを用いて糖尿病患者さんのQOLを高めることに役立っている事実もあります。
過剰摂取や慢性的な使用による害はわからない点も多いため注意が必要ですが、青汁に入っている甘味料については分量が少ないので、日常生活の中で取り入れても問題はないでしょう。
回答
青汁の中には、抹茶粉末を使っておりカフェインが含まれているものがあります。
妊娠中の方は控えたほうがいいですし、お子さんにも不向きな方がいますのでご注意ください。
しかし、妊娠中の方や高齢の方が食欲不振になり栄養不足になってしまう場合やお子さんの野菜嫌いに一躍買うことができるのも、青汁です。
青汁は食欲に左右されずに、水分補給の方法のひとつとして取り入れやすいです。ジュースやアイスクリームに混ぜることにより青汁としての栄養素だけでなく、エネルギーも補給できます。
体調が悪くどうしても食事を十分にとることができない人は、青汁を活用して栄養を補給するとよいでしょう。
回答
大麦若葉・ケール・明日葉は、野菜のなかでも特に栄養価が高く青汁の三大原料と呼ばれています。
栄養価の優れた点はそれぞれ違うので、端的に特徴をご説明します。
明日葉
・カリウムと食物繊維が豊富
・ダイエット、セルライト解消、むくみ解消に効果が期待できる
大麦若葉
・食物繊維ほかビタミンB群が多く含まれる
・便秘解消、腸内環境改善、肌荒れ・ニキビの改善に効果が期待できる
ケール
・ビタミンE、マグネシウム、カリウムが豊富
・血糖値やコレステロールを抑える、生活習慣病の予防と対策に期待できる
回答
青汁は薬ではないので、飲んですぐ効果がでるような即効性はありません。
食品と同じで、摂取し続けることで身体に変化が現れます。
例えば皮膚の細胞は28日で入れ替わり、筋肉や肝臓はおよそ60日、血液は120日で新陳代謝がされるのです。
そうした身体のサイクルを考えると、まずは肌の変化を感じられる一カ月を目安に飲み続けることをおすすめします。
回答
野菜ジュースと青汁の大きな違いは3点あります。
・カロリー
野菜ジュースの場合は紙パックの200mlものの場合、おおよそ70kcal前後のことが多いです。
青汁の場合は水に溶かして飲むものの場合、100mlで10kcal前後の商品が中心です。
・食物繊維
野菜ジュースの場合はのど越しを優先するため、ため繊維質を取り除いた商品が多いです。そのため食物繊維の含有量は青汁よりも少ないものが多いです。
・栄養素の減少
野菜ジュースは加熱を経た濃縮還元製法で作られることが多いです。そのため、熱に弱い栄養素(ビタミンCなど)が壊れるため、栄養素が減少します。
一方で青汁の場合はフリーズドライやスプレードライ、低温乾燥をしたものは栄養素の減少が少ない特徴があります。