僕の仕事は朝から翌朝までなので、家に帰ったら昼くらいに寝る事があるんですね。
いや、そら寝ますよ。
昼だろうと夜だろうと寝ますよ。
僕だって人間なんだから。
子供らが騒ごうが上に乗ってこようが僕は寝ますよ。
そっこーで寝れますよ。
21時間くらい働いているんだから。
不眠とか全く無し。
そっこー寝付く。
そんな具合でほぼ気絶状態で寝ているんだけど、先日すごい声がして飛び起きたんです。
僕が飛び起きるって結構な事ですよ。
大したもんですよ。
おっさんにパフパフされるくらいのレベルじゃないと普通は起きませんから。
おっさんのパフパフだってね、されている事を確認したのちに二度寝するくらいなもんですよ。
別にいっかって。
そんな僕が飛び起きたのは長男の泣き声で。
いやもうね、泣くなんてレベルじゃない。
慟哭ですよ慟哭。
何事かと思って飛び起きて様子を伺うと、別にどこかに体をぶつけたとかそういう事じゃなさそう。
何?
何なの?
付けっぱなしのテレビには羊のショーンが映っていた。
まじかお前?
どうやらこの羊のショーンであの悲鳴かのような泣き声をあげていたようなのだ。
確かに観てみるといつものコミカルな羊のショーンとはテイストが違っていて、若干シリアスな内容。
妻に聞くと今回は特別に劇場版の羊のショーンが放映されているとの事。
しかし羊のショーンでそこまで泣く?
いや泣くんです。
うちの長男は泣くんです。
僕もまぁまぁ感受性は豊かな方だったと思うんだけど、彼はちょっと次元が違う。
アンパンマンでも少し悲しい回とか恐い回があったら号泣してた。
極めつけは桃鉄ですよ。
桃太郎電鉄。
プレイヤー2人と雑魚いコンピューターを入れてやってたらさ、思った以上に雑魚で。
雑魚にしたらすごい雑魚で。
貧乏神とかいっつも引き連れてるのよ。
桃鉄って貧乏神放っておくとよりやべぇキングボンビーに変身するじゃないですか。
誰でも知ってるていで記事書いちゃってるけど、でもそうじゃないですか。
コンピューターはキングボンビーにボッコボコですよ。
「ボンビラス星では金などいらんのだぁ!」
みたいな、ちょっと良くわかんない事言いながらものすごい速度で所持金を捨てられちゃうんです。
「あっはっは。あのコンピューター弱くてだめだねぇ」
みたいな事言いながら長男の方みたら、泣いてたからね。
神妙な面持ちで。
長男社長さん泣いてたからね。
ボコされているコンピューターに感情移入しちゃって、キングボンビーを恐れちゃってんのよ。
「やられてんのお前じゃないから!」
長男ヱヴァンゲリヲンかってくらいシンクロしちゃって。
もう完全にやる気を無くした長男に、接待桃鉄ですよ。
「キングボンビーになったけどあれはコンピューターについているから大丈夫だよぉ安心だねぇ」
とか言いながらですよ。
本当に社長さんかなってくらいの接待桃鉄。
でももう結局それ以来桃鉄は断固としてやらなくなりました。
日本の地理覚えられる良いゲームなのになぁ。
羊のショーンの泣きポイントは僕が寝ていた間だったんだけど、牧場のおじさんが記憶喪失で羊達が都会の路頭に迷ってるシーン。
長男は耐えきれなくてチャンネルを変える。
これも良くある事で、嫌な空気になるとチャンネルを変えてしまうのだ。
待て。
今変えたらそれこそ駄目だろ。
羊のショーンなら絶対にハッピーエンドに持っていく筈だろ。
最後の食肉加工されるとかにはならんだろう。
今ここで変えたらおじさん記憶喪失のままだから。
こっちも何か後味悪いし。
何とか説得して結局最後まで観たんだけど、何ですかねこの子。
嫌なシーンの耐性が無さすぎるんだけど。