無人車走行実験を愛知県が実施へ
車の自動走行の実用化に向けて、愛知県は、ドライバーが乗っていなくても遠隔で操作できる車を公道で走行させる実験に乗り出す方針で、早ければこの夏から全国に先駆けて実施したいとしています。
車の自動走行をめぐっては、現在は運転席に人が乗っていない車の公道での走行実験は認められていませんが、警察庁が5月中に見直す予定の道路使用許可の基準で、ドライバーが乗っていなくても遠隔操作できる車の実験が認められる見通しです。
これについて、愛知県は自動車産業が盛んな地域の強みを生かして、自動走行の実用化に向けた取り組みをリードしたいとして、早ければこの夏からドライバーを乗せない車での走行実験を全国に先駆けて実施したいとしています。
県によりますと、実験に向けて、すでに県内31の市町村から都市部や山間地など、さまざまな走行ルートが提案されているということで、県は実験を担う事業者らと協議し、複数のルートを選ぶ方針です。
その上で、あらかじめ道路の形状などを記憶させたシステムを搭載した車両を使って、直進をはじめ、右折や左折、車線変更などを確認する計画で、県は実験で得られたデータを事業者などと詳しく分析することにしています。