ここまでもやもやさせるアニメはひさしぶり!なすやまたくじです。
今回はそんな『サクラダリセット』の感想レビュー評価・考察を。
- 動画考察・感想・評価:戯曲のような世界観で描く青春SFファンタジーアニメ『サクラダリセット』(約7分半)
- サクラダリセットとは?
- 世界を3日分リセットできる
- 人間味が薄い主人公とヒロイン
- 会話しているようで会話していない
- 独特の世界観が先を読めなくする
- サクラダリセットの独自評価・考察
- サクラダリセットの感想レビュー評価・考察のまとめ
動画考察・感想・評価:戯曲のような世界観で描く青春SFファンタジーアニメ『サクラダリセット』(約7分半)
サクラダリセットとは?
サクラダリセットとは、2017年に放送された能力者がいる世界観で描いた青春SFファンタジーアニメ。
原作はライトノベルで、実写映画化もされている作品です。
世界を3日分リセットできる
サクラダリセットの舞台は現代日本ですが、リアルの日本との大きな違いは超能力が存在するという点。
物語の舞台となる咲良田(さくらだ)は住人のおよそ半分がなんらかの能力を持っているという街。
能力者を管理する公的な機関が存在する、街を出るとなぜか自分が能力者だということを忘れてしまい能力が使えなくなるなど日本の中でも特殊な空間。
ヒロインの能力は世界を最大3日分巻き戻す『リセット』(数分前など短くすることもできる)
ただ、能力を使うと自分も記憶をなくしてしまうため、一人で使うとあまり役に立ちません。
その分をカバーするのが主人公の能力『記憶保持(見たこと聞いたことを完全に覚えている)』となります。
この二人の能力を使って依頼を解決するというのがサクラダリセットの物語。
二人の協力感を出すために役割を分けたと思うのですが、
ハッキリ言って、
ややこしい!
と僕は思ってしまいます(笑)
人間味が薄い主人公とヒロイン
どちらも学生(物語開始時は中学生)なのですが、学生感どころか人間味も薄い二人なのですよね。
まずヒロイン。
ヒロインはほとんど無表情で感情もあるのかないのか分からない状態。
特に1話目はまるでロボットのようでした(汗)
が、それは感情というのものをほとんど忘れていただけたった(それはそれでどういうこと?とは思いますが)
なので、主人公と過ごすうちに徐々に感情を取り戻していきます。
その分、主人公の言うことに基本的に何でも従うという新たなおかしな部分が出てきますが。
問題は主人公の方ですね。
主人公は一見優しそうに見えて、学生とは思えない妙に大人びたドライなところがある。
完全にドライというわけではないのですが、ちょっとしたことなら表情一つ変えずにサラッと流す。
例えば、そこそこ仲の良いクラスメイトの女の子が切りつけられて流血したのですが、動揺して犯人を追いかけようとした周りに対して、
『(作戦どおりだから)追わなくて大丈夫』
と冷静に対処する。
その後に先生にその生徒の状況を聞かれたときも
『軽傷だから問題ありません』
とサラッと答える。
いや、女の子が流血してるんだからもっと心配しろよっ!
と言いたくなるぐらいのクールっぷりでした。
会話しているようで会話していない
特殊な街&そんな二人が主人公&ヒロインなので、
世界観のクセが強い!
ったらありゃしない。
特にどちらもクセモノの主人公とヒロインが会話をするとその独特感がさらに強まる(ヒロインがロボットみたいだった頃はもっと)
ただ、そのヒロイン以上にクセが強いのが下の画像の相麻菫(そうま すみれ)
主人公に『野良ネコのような』と形容されるほど自由気ままで、さらに遠回しな比喩を交えて会話をする。
主人公とこの相麻菫が会話をすると、会話しているようでちゃんと会話していないような感じが
シェイクスピアかっ!?
とツッコミたくなるほどの戯曲感満載の会話を繰り広げる。
この独特の言い回しにギブアップした人も多いでしょうね~
小説やライトノベルではそういった作品もありますが、それでも映像化するときは分かりやすくするのが一般的ですから。
サクラダリセットではそういったことを全然する気がない感じで。
僕もイライラが止まらず、2話目までは何度も途中で視聴中止しようかと思いましたから(笑)
独特の世界観が先を読めなくする
途中で視聴をやめようとしたぐらいですから、僕はサクラダリセットの独特の世界観やキャラクターが嫌いです。
が、それでも見ちゃった。
その理由は人は嫌いなものも好きなもののように気になっちゃうのと(心理学的には好きも嫌いも同じ)
独特の世界観やキャラクターだからこそ先が読めない
というのが大きいですね。
イライラは止まらないけど、先が気になるもやもやも止まらないといった感じです(笑)
サクラダリセットの独自評価・考察
僕がサクラダリセットに最初に持ったイメージは戯曲ですね。
というより、シェイクスピアですね。
戯曲=シェイクスピアというイメージが強いので。
上の画像のように、
生きているということは、いつでも死ぬということだ。
など、セリフや行動がなんか非現実で現実感がないといいますか。
もちろん、アニメなので非現実なのは当たり前なのですが、他のアニメと比べてもさらに現実感がない感じで。
そういった部分に戯曲を感じるわけです。
もしくは純文学小説・ポエム・哲学的と言ってもいいかもしれません。
こういった非現実な部分が違和感を生み、その違和感がもやもやを生み、そして先が気になってしょうがない。
これはかなり計算して練り込んだんじゃないかと。
エライ策士な作品やで~
サクラダリセットの感想レビュー評価・考察のまとめ
サクラダリセットは戯曲のような世界観とキャラが独特の違和感を生み、イライラもやもやしながらも先が気になる作品
以上、戯曲のような独特の世界観で描くアニメ『サクラダリセット』の感想レビュー評価・考察でした。