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 5日午前9時50分ごろ、豊後大野市の大野川で、「子どもが流されたようだ」と119番通報があった。小学生とみられる男児が川に流され、近くにいた医師の宇野克彦さん(75)が川に飛び込んで救助し、無事だった。

 宇野さんによると、「子どもが流されている。助けて」という叫び声が響き、男児が浮いたり沈んだりしながら流されていた。宇野さんは川に飛び込み、左腕で男児の頭を抱えて呼吸できるようにしながら、浅瀬を目指して泳いだという。「(子どもが)沈んだら終わりだと思った。このチャンスしかないと飛び込んだ」と振り返った。

 豊後大野署や市消防本部によると、男児は大分市内の病院に搬送され、無事だった。現場周辺では、こどもの日恒例の「どんこ釣り大会」が開かれていた。(興野優平)