■サッカーのPK戦について
サッカーのPK戦は45分ハーフの前後半でも決着がつかず、さらに15分ハーフの延長戦でも決着がつかない場合に行われる。ここまではサッカー好きでなくても知られているルールだろう。しかし、その結果が先攻、後攻によって有利不利が別れてしまうというのはあまり知られていない。
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先にけるチームの勝率が60%というデータが出ている。10回に6回という結果ならさほど差が無いように見受けられるがこれが1万回、10万回と回数を重ねるとその差は莫大なものとなる。選手にかかる心理的プレッシャーが後攻のチームの選手の方がより大きいからこのような結果になるとUEFA(欧州サッカー連盟)が指摘している。そのため交互に蹴るという方式を変えようという動きが試験的に導入される。
■新しいPK戦とは
新しいPK戦はABBAと呼ばれる蹴り方だ。Aチームが1人蹴った後、Bチームが2人蹴る。その後は2人ずつ蹴るという方式が検討されている。この場合後攻にかかる心理的プレッシャーが平等になるという見方だ。実際PK戦のサドンデス(5人で決着がつかなかった場合)になった場合に後攻の選手は「決めなければ負ける」という状況に立たされる可能性が高い。そしてそれがずっと続くとやはり不利だと言わざるを得なかった。
このABBA方式はU17男女の欧州選手権で試験的に導入される。とは言えこの大会で新しいPK戦が行われるとも限らず、仮に発生してもサンプル数は相当少ない。もっと多くのサンプルが取れる大会で導入してみないことには何とも言えないのではないかというのが個人的意見である。
■PK戦のあり方
そもそも論になってしまうがPK戦で試合を決めるというのもいかがなものかという意見は多い。元日本代表監督のオシム氏は、PK戦が最も嫌いなサッカー関係者の一人と言っても過言ではないだろう。彼に言わせるとPK戦はルーレットのようなもので、見ないことにしているという。
オシム氏の言う通り、実際PK戦は私もルーレットのようだと思っている。よく「キーパーが優れているほうがPK戦有利」なんて言われているがそうではないと思うからだ。キーパーで重要なのはポジショニングであったり、状況判断であったりと言った能力である。PKは誰もが元から真ん中に立っているため、止めるも決められるも運的要素が非常に高くなる。
もしそれがフリーキックとなると話は変わる。壁の作り方やポジショニングの取り方によってキーパーとして、チームとしての優劣が現れてくるからだ。何もPK戦からフリーキックに変えろという訳ではないが、PK戦で決着をつけるよりはチーム力が試されるのではないか。
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