【スタッフ】
すみません、たべすぎテレビ放送ですが……
お姉さん、今何されてたんですか?
【アラサー不美人】
あ……
ちょっと、これから食事に……
【スタッフ】
じゃあ、お食事代お支払いするので……
【アラサー不美人】
え……
あ……普段私、こういうのお断りするタイプなんですけど、今回は特別に〈「おばさん」ではなく「お姉さん」と呼ばれたことに気をよくしたらしい〉❤︎
【スタッフ】
今日はお1人で外食ですか?
【アラサー不美人】
あ、ハイ。
いつもなら自宅直行で家ゴハン……が定番なんですけど、連休中も働いている自分へのご褒美ということで今日は特別に(笑)
【スタッフ】
お店を選ぶ際、気をつけているポイントは?
【アラサー不美人】
女1人の外食だからといって、ヘルシーさやオシャレ感に惑わされることなく本能に従うことが大切だと思っています。
私、「グルメ系散歩番組で立ち寄ったトンカツ屋で、女性出演者はヒレカツを注文しがち」といった風潮には常々疑問を感じていて。
この不自然な流れを断ち切るためにも、私が注文するのはトンカツなら毎回ロースカツ。
トンカツだけではありません。
ラーメンなら、醤油よりとんこつ。
パスタなら、トマトソースよりクリームソース。
アイスなら、サクレよりスーパーカップを選びますね。
【スタッフ】
1人で外食する際、何か困ることはありますか?
【アラサー不美人】
お手洗いに行きたいときや、携帯に電話がかかってきて店の外で通話したいとき、「あの客はもう帰るのだ」と思われてしまうことですかね。
1人なのでカバンを置いておくこともできず……
荷物をまとめて「帰る感」をプンプンさせながら席を立つので、店員さんが勘違いするのも仕方ありません。
ただ、まだ食事が終わっていないのに「ありがとうございましたー」が店内にこだましたときの切なさと言ったら……
他にも店別に For exple 例を挙げると、
➊◯亀製麺
↑↑↑「伏字が伏字にならない」という奇跡……
どの天ぷらを取るか決められないうちに続々と次の人が来てしまい、後ろが詰まってかなり焦る。
➋◯源ラーメン
↑↑↑「伏字が伏字にならない」という奇跡・再び
「◯源に……」〈代表の店員1人が口火を切り…〉
「いらっしゃいませー!」〈店員全員で〉
➌サイゼ◯ヤ
客層の若さにビビる。
➍マ◯ド、◯タバ
店内で勉強できる人を尊敬する。
というのも、私は
誰もいない真っ暗な完全無音の部屋で、さらに耳栓まで準備し、十数時間閉じこもらないと勉強できないタイプ
➡︎図書館や自習室ですら勉強できないタイプ
➡︎大量に人が集まる試験会場での結果はお察し(笑)なタイプ
なので……(笑)
【スタッフ】
アハハ……
ハ……ハハ……
なんか、ちょいちょい1人ごはんとは関係ないエピソードや、「(笑)」では済まされない病み感が紛れ込んでいましたが……(笑)
↑↑↑あっ本当に笑えないときにこそ、語尾に「(笑)」をつけたくたるものなんですね。初めて知りました(笑)
↑↑↑また「(笑)」
↑↑↑これが噂の「エンドレス(笑)」
けどまぁ……
そういうことが重なると、ついつい外食を避けて家メシ中心になってしまうのもわかる気がしますね。
ちなみに家ゴハンは、どんな感じなんですか?
【アラサー不美人】
あー……
冷凍ご飯と「ゆかり」があれば事足りる感じですねー……
チンしてラップのままかじりつつ、一口ごとに「ゆかり」をパッパとふりかけるスタ〜イル♪
この後、「ゆかり」が床に散乱しまくることは説明するまでもありません。
たまに栄養バランスが気になり、カップ麺に自分で切った野菜を加えたりすることがありますが、その日はかなりの達成感を得られますね。
【スタッフ】
さて、食事を終えてお店を後にしたわけですが……
この後はまっすぐ帰宅されるんですか?
【アラサー不美人】
いえ。
私にはルーティーンがあります。
それはズバリ「帰宅前のコンビニ」。
店で食べるデザートと、帰宅後に家で食べるデザートは似て非なるものです。
また、レジで強烈なフェロモンを感じることがありますが、おそらくその正体は「ブラックサンダー」と「月餅」でしょう。
「引っ越し作業中に発見した昔のアルバムと、コンビニのレジ横には気をつけろ」
「だが、役に立つ」
これは亡くなった祖父から教えられた、パキスタンの古いことわざです〈ウソ〉。
誘惑が多くて困るものの例えですが……
おじいちゃんの墓前で胸を張れる立派な大人への道は険しいですね(笑)
【スタッフ】
確かに外食したあと家でひと息ついたときって、なんとなくそのまま寝る準備をする気分になれず、さらに何かをつまみたくなったりしますよね。
そんなときにオススメの食べ物はありますか?
【アラサー不美人】
「スーパーなどでよく見かけるミシン目でつながった4連のお菓子」ですね。
小袋なので食べ過ぎることなく、かつ一度に4回分買いだめできるので効率的です。
ただ、切り離すのをあたかも失敗したように見せかけてわざとミシン目を雑に裂き、結局4袋すべて食べきってしまうことが往々にしてあります。
あー……
2つ目も開いちゃったからしょうがない、いっちゃえー★ みたいな(笑)
それが続くと、「ミシン目で切り離す系」作業をわざと失敗する癖がつき、粉タイプの風邪薬等でもついうっかり……といった出来事に遭遇する場合も多いので注意が必要です。
【スタッフ】
ところでアラサー不美人さんは、いつも1人ゴハンなんですか?
ちっちゃなころからインドア派で、15で出不精と呼ばれたアラサー不美人さん──
そんな彼女にも、引きこもらず外に出たい夜がある──
しかしそのとき、彼女は決まって単独行動。
誰かを誘うというようなことはしない。
それは一体なぜなのか──
Let it be〜Let it be〜♪
Let it be〜Let it be〜♫
【アラサー不美人】
私、昔からどんなに楽しみにしていた予定も、当日が近づいてくるにつれ、徐々に億劫になる傾向があるんです。
もちろんドタキャンとかはしないんですけど、そういう心持ちで臨むこと自体、相手に失礼じゃないですか。
いや、億劫と言っても、それは予定自体がめんどくさくなったとか、そういうわけではないんですよ?
無論相手のことが嫌いだからという理由でもなく、むしろ好きであればあるほど──
会っている最中はもちろん、予定をこなして帰宅した後も、
「あの言い方はマズかったんじゃないか」
「あの一言のせいで、今後永久に嫌われ挽回の余地すらなくなってしまったのではないか」
と気が気ではなく、疲れきってしまうんですよね。
その点、1人ごはんはとてもラクです。
ずっととっておいた好物を「もう食べないの? 」と横取りされたり、不本意な「シェア」を強要されたりすることもありませんしね。
そう言い残してニッコリの微笑むと、アラサー不美人さんは夜の街へ消えていった──
Let it be〜♪