はてなブログは、他のブログサービスよりもブロガー同士の交流機能が充実しているので、私もいろいろなブログを読者登録して購読させてもらっている。
そんな中で、記事が上がったら毎回読んでいるようなお気に入りのブログの記事に、多くのはてなブックマークがついて「バズっている」と、自分の記事のときとはまた違った感じで嬉しくなることがある。
このGWの期間は、お出かけしている人が多いせいか、ネットはいつもより閑散としているけれど、それでも先日こちらの記事が大きくバズっているのが、個人的には目に留まった。
ricoさんが運営されている「ココッチィ」は、たくさんの方が読者登録しているので、もはや説明不要かもしれないが、ricoさんとその相方さんであるスケさんの何げない日常の一コマが、ricoさん独特の言葉のリズムとテンションで面白可笑しく語られるブログで、サイトデザインがとってもオシャレなのもその人気に一役買っている。
ricoさんの語り口は、実は前の奥さんの親戚にいたちょっとお節介な叔母さんの話し方と似ていたので、私がricoさんのブログを読むときには勝手にその叔母さんの声に脳内変換していつも読ませてもらっていた。まぁ叔母さんはたぶんricoさんよりずっと年上なのでめちゃ失礼な話といえばそうなんですが。
そのricoさんが、ここ最近いろいろな事情で大変そうであるということを、ご本人のブログの記事で目にした。
記事を読んだとき、他の読者さんがされているように、自分も何かひと声かけられたら、と思ったけれど、うまく言葉にならなかったんですよね。下手な言葉を選んで分かってるふうなコメントになってもいけないと思ったし、何より事情が違うとはいえパートナーを支えきれなかった自分が、一体何の言葉をかけられるのかとか思ってしまって。けれど本当に相手のことを考えているなら、どんな言葉でも一言かければいい。いやほんとヘタレですね。
で、そうやってヤキモキした思いが頭の片隅に残っていたところに、上の記事があがって、その後バズった。
相方のスケさんからの伝聞で構成された上の記事は、プログレッシブという音楽の一ジャンルのおすすめ曲について書かれた記事なのだけど、このジャンルに明るくない私はこの記事に載っているアーティストをほとんど知らなかった。
けれど、記事についたブックマークのコメントを見ると、このスケさんのリストが同じジャンルの音楽を好む人たちにとって、とても共感できる丁寧なセレクトで、読んだ人を楽しませるものであったことがよく分かる。こういう音楽を普段聴かなくても、コメント欄を読んだら、これは信頼できそうなリストだからちょっと聴いてみようって、思ってしまう。
自分も音楽を聴くのが好きなので、プレイリストの記事はたまに作るのだけど、何にでも広く浅くの理解しかできない私には、きっとこういうリストは作れないだろうなぁと思う。ricoさん本人が書かれているとおり、一つのものを徹底的に愛でられる、というのは才能なのだ。
この記事が、それぞれの曲についてのコメントが最小限にしか書かれていなくて、ほぼ動画のリンクを並べたのみの構成になっているのも、また良い。
ブログ界隈では、「○○のおすすめ100選!」という記事を良く見かけて、どちらかというと私はそういう記事が好きではなかったけど、本当にいいセレクトができているのであれば、それはただ並べただけでも十分価値があるのだと思う。その意味で、この記事はキュレーションの本質を突いている記事のような気がした。
ricoさんのブログにある、スケさん記事といえば、以前新しく購入されたMacBookProのレビュー記事も、自分的にはとても参考になって興味深く読ませて頂いた。こちらは、スケさん本人の文章がもう少し長い文章で書かれていて、落ち着いた読みやすい文体がクールで、自分も記事を書くときに真似したいなぁと思ったものだ。
なんか大変な記事のときにひと声もかけられなかった癖に、長々と勝手な思いを書いてしまったけれど、今回の記事はとにかく読んで楽しかったし、嬉しかったな〜、と。まだまだ大変なこともあるでしょうし、何よりお二人がご自身を大切にされて欲しいとは思うのですが、私はまたricoさんの記事もスケさんの記事も読みたいです(けど本当に無理はなさらないで下さいね)。
おまけ
「ブロガー紹介」の子カテゴリを作ってみました(カテゴリーはどんどん増やしていくスタイル)。よろしければ、こちらの記事もどうぞ。