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 神奈川県鎌倉市の由比ケ浜周辺で6日夜、海が青白く光る幻想的な光景が見られた。「夜光虫(やこうちゅう)」というプランクトンの大量発生によるもので、日中にはこれがほかのプランクトンとともに赤潮となり、沖合にかけて広がっていた。

 新江ノ島水族館(同県藤沢市)によると、夜光虫は発光物質「ルシフェリン」を持ち、波打ち際や砂浜にぶつかった刺激で光る。体の一部は薄いピンク色。海水温が16~22度に上がり、えさの珪藻類(けいそうるい)などが河川から運ばれてくると大量発生し、赤潮を引き起こす。

 同水族館展示飼育部の杉村誠さん(45)は「ここ数日暖かい日が続き、鎌倉や江の島周辺でも大量発生の条件がそろったのではないか」と話している。