宋光祐、山田史比古
2017年5月7日00時54分
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)で相次ぐ事故。想定よりも要介護度が高い入居者が多いことが背景の一つだ。「ミスマッチ」を防ぐにはどうすればいいのか。体の状態に合った住居を選べるように、国は事業者に対し情報の公表を義務づける。
5日連続で最高気温が35度を上回る猛暑日となった2015年8月4日。大阪市東淀川区の12階建てサ高住「Cアミーユ淡路駅前」の一室で、82歳だった女性が亡くなっているのが見つかった。病死で、死後4日。「孤独死」だった。
郵便物がたまっているのに気づいた住宅職員が午後4時半ごろ、女性の部屋を訪問。テレビの音はかすかに聞こえるのに、扉をたたいても応答がない。合鍵で室内に入ると、女性が倒れていた。大阪市に報告された事故の一例だ。
1日1回の安否確認が義務のサ…
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朝日新聞社会部