初めに
こんにちわどうも、てんたまです。
少し前に最終回を迎えた。アニメ「機動戦士ガンダム~鉄血のオルフェンズ」の最終回の、考察と感想を語ろうと思う。
とりあえず僕が鉄血のオルフェンズの最終回を見て感じた事は、とにかく主人公サイドの、主人公を含めた主力メンバーが、ほぼ全滅して終わらせた事に驚きました。
まあ2~3話前から、まさか? と言う空気を感じたり、声優さんがポロっと全滅ENDの可能性を示唆していたので、
全滅して終わりと言うのはある程度予測はしていた事だけど、それでも、やっぱりミカヅキや昭弘たちには死んで欲しくは無かったと言うのが、正直な気持ちだったので、全滅して終わった事には、残念の一言しかない。
英雄から一転、全滅ENDまでの流れを解説
火星に眠っていた、厄祭戦時代の無差別殺人巨大モビルアーマーを倒し、火星の危機を救ったと言う事で、ますます有名になった鉄華団が、一転テロリストにされて、ギャラルホルンに掃討されるまでになってしまったのは何故か?
その流れをご説明しようと思う。
1、シノがモビルアーマー戦で使った兵器を、非人道的兵器「ダインスレイブ」であり、その出所はタービンズからであるとイチャモンを付けられる
シノがモビルアーマー戦で使ったレールガンが、非人道的兵器として定められている「ダインスレイブ」と酷似していた事を、同じテイワズ組織の、鉄華団とタービンズを気にくわなく感じていたジャスレイが、ギャラルホルンのイオクに情報をリーク。
それを理由に、タービンズは非合法の兵器を密輸している犯罪集団にされ、イオクがそれを名目にタービンズを襲撃。
ギャラルホルンの圧倒的戦力差、そしてさらに、その非人道的兵器「ダインスレイブ」を使われた事により、一気に戦局は不利に、
それでも名瀬とアミダは、仲間を逃がす為命かけて戦うが、最後に特攻し二人とも戦死する。
以降、ボスを失ったタービンズは事実上壊滅し、鉄華団はテイワズの大きな後ろ盾を失う。
2、ジャスレイが鉄華団を煽るため、ラフタを殺害
名瀬の死亡後、次に鉄華団を潰そうと考えたジャスレイは、戦争のきっかけを作るために、鉄華団を煽り、先に手を出させようとするが、オルガが挑発に乗ってこなかったため、さらに煽るためラフタを殺害する。
3、キレた鉄華団がジャスレイに報復
我慢の限界を超えたオルガたち鉄華団は、ジャスレイに正面から戦争を挑む。
ジャスレイは当てにしていたイオクの援軍が来ず、乗っていた戦艦のブリッジをミカヅキに叩き潰されてあっけなく死亡。
ちなみにイオクが来なかった理由は、先のタービンズ掃討戦で、非合法兵器「ダインスレイブ」を使用した事をラスタルに咎められ謹慎処分を受けていたためだった。
4、マクギリスがクーデターを起こし、ギャラルホルンの象徴であるガンダム・バエルを手に入れるが、あまり意味が無かった。
マクギリスがセブンスターズに対しクーデター起こし、ギャラルホルンの創設者「アグニカ・カイエル」が乗っていたとされる「ガンダム・バエル」を手に入れ、厄祭戦後誰も動かす事が出来なかったバエルを動かせた事で、自身をギャラルホルンの指導者である事を誇示するが、
その直後に明かされた、マクギリスが地位を得るためにやった、カルタ・イシューとガエリオの殺害を暴露された事により逆に逆賊にされ、ラスタルがその大義名分を掲げ、ギャラルホルン最大のアリアンロッド艦隊を持ってマクギリスを討つ事を宣誓する。
さらに他のセブンスターズも、ラスタルに手を貸す事は無かったが、マクギリスにも協力しない中立の立場を取ったため、
マクギリスは自身の兵力のみで、アリアンロッド艦隊と戦わなくてはいけなくなってしまい、また鉄華団もマクギリスとパートナーを組んでいたため、その争いに巻き込まれて行ってしまう
5、初戦で、ラスタルにダインスレイブを使われズタボロに
圧倒的な物量差があるアリアンロッド艦隊と戦う事になってしまったマクギリスだったが、ミカヅキ率いる鉄華団、それに青年将校の艦隊も合わせて、そこそこの戦力が用意でき、善戦をしていたが、
ラスタルがマクギリス陣営に忍び込ませていた間者に「ダインスレイブ」をラスタル陣営に撃たせる事によって、ラスタルがダインスレイブを使う事が出来る大義名分を作り、用意していた圧倒的な量のダインスレイブ使用。
圧倒的数のダインスレイブの一斉掃射の前に、マクギリス&鉄華団の艦隊は、一瞬で壊滅状態になってしまう。
その事により、敗戦が濃厚になった事を感じた鉄華団は、シノを奇策でアリアンロッド艦隊の旗艦がある間近まで飛び込ませ、ダインスレイブと同等の兵器「レールガン」でラスタルが乗っていたブリッジをロックオンする事が出来たが、
撃つ寸でで、ジュリエッタに妨害され外してしまう。
その後シノは、艦隊の一斉射撃を受け、悔しさで絶叫し涙を流しながら、爆発の炎に包まれ戦死する。
また、マクギリス側のイスルギも、ガエリオに負けそうになったマクギリスを身を挺して庇い戦死する。
6、頼みの綱だった火星に逃げるが、そこにもラスタルの手が回っていた。
地球で惨敗を喫したマクギリスは、自分の管轄下であった、火星のギャラルホルンを頼ろうとするが、既にラスタルに、マクギリスがイズナリオの実子で無い事など、色々暴露されてしまった事により、マクギリスはギャラルホルン内での地位を完全に失っていた。
その事から、火星支部から援助を受ける事は出来なくなってしまう。
だが、そこの支部長の温情(建前)から、マクギリスに対し軍を動かす事はしなかったので、ギリギリのところで助かる事も出来た。
7、鉄華団もテロリストに、オルガがラスタルに直接助命を嘆願するも、答え「潔く死ね」
マクギリスが完全に逆賊になってしまった事により、さらにラスタルの情報操作で、それに加担していた鉄華団も、同時にテロリストにされてしまう。
オルガはそんな状況に、マグワードのつてを借りて、直接ラスタルに、マクギリスと自分の命を差し出すから、鉄華団の団員の命は助けて欲しいと嘆願するが、
ラスタルは、鉄華団は失墜したギャラルホルンの名誉回復のための生贄になって貰うと言うから理由から、オルガの話を蹴る。
8、一筋の光明が見えたと思った矢先に、オルガ死亡
絶望的状況に、仲間に支えられながら、何とか自身を保つ事が出来たオルガだったが、それでも状況を打開する良い手が思いつかず、困り果てていた。
そんなおり、クーデリアが地球のアーブラウに登録されている、鉄華団の個人情報を消してしまえば、データー上は死んだ事に出来るから、もしかしたら助かる事が出来るかも知れない事を思い付く。
その方法に光明を見たオルガは、ギャラルホルンの軍勢の包囲網を、マクギリスの協力の元脱出し、クリュセのクーデリアの商会で、地球のマカナイに連絡を取り、地球に来れば個人情報抹消してくると言う約束を取り付け、そして地球に行く足も、タービンズの新しいボスになったアジーが協力してくれると言う事で、何もかも上手く行くかのようの思えた
しかしその矢先、ノブリスの部下に襲撃されてしまい、オルガはライドを身を挺して守り死亡してしまう。
9、マクギリスもミカヅキも、戦いの果てに散る
オルガが死んでも命令は生きていると言う事で、ミカヅキたち、モビルスーツが動かせる面々は、鉄華団が脱出できるまでの時間稼ぎとして、攻撃を開始したギャラルホルンの大軍勢と戦闘を開始するが、
あまりの圧倒的物量差に、徐々に戦況は苦しくなり、練度の低いパイロットである、ハッシュとエルガーが死亡。
また時同じくして、宇宙ではマクギリスが単身でラスタルに戦いを挑むが、ガエリオに妨害され戦う事になってしまうのだが、
ガンダムフレームに乗っていたマクギリスだったが、何も改修していない旧式のバエルでは、ガエリオが乗るキマリスヴィダールの性能に一歩及ばず、バエルは大破してしまう。
その後何とかラスタルが乗る旗艦に忍び込む事が出来たマクギリスだったが、ラスタルの元へ行く途中で、またも現れたガエリオに銃で撃たれ、マクギリスは朦朧とした意識の中、静かに死亡する。
その後話は地上に戻り、ミカヅキはユージンも脱出させ、残った昭弘と二人で戦い、そのパイロット能力と機体性能差でギャラルホルンの軍勢を、たった二機で圧倒するが、ラスタルによる、衛星軌道上からのダインスレイブの一斉掃射により、ついにバルバドスもグシオンもボロボロになってしまう。
その後、イオクが功をはやり、不用意に昭弘に近づいた事から、乗っていたのが、ラフタの仇であるイオクである事に気づいた事から、昭弘は最後の力を振り絞って、イオクが乗るモビルスーツのコクピットをハサミで潰し、見事仇討ちに成功する。
その後、助けに入った部下の攻撃を受け、昭弘は完全な致命傷を受けるが、最後に仇を取れた満足感の中、静かに目を閉じ息を引き取る。
そして最後にミカヅキは、もう完全にボロボロになったバルバドスでありながらも、驚異的な動きをし、なおギャラルホルンのモビルスーツを倒すと言う、悪魔を彷彿させるような戦いを見せるが、
最後はダインスレイブで受けた傷からか、ジュリエッタとの戦闘中に息を引き取り、乗っていたバルバドスも、ジュリエッタが首をはね完全に破壊。
こうして鉄華団の主要メンバーがほぼ全員死んだ事で戦いは終結する。
…戦いの円環から逃れられない登場人物が全滅して終わりと言うのは、ダンバインなどでもあったので、非常に冨野監督らしい話ではあるけど、逆転劇を望んでいた人には、非常に残念に感じられる結末で内容だったかも知れない。
どんな最終回を迎えたか?
戦争後、セブンスターズは大半が失脚、および死亡してしまった事から瓦解。
その事から、血筋のみを優遇したギャラルホルンの体制を廃止され、マクギリスが目指してたであろう、誰にでもチャンスが望める民主性が高い組織に再編され、その初代党首としてラスタルが就任する。
その流れからギャラルホルン火星支部は縮小してしまい、ギャラルホルンの軍事力があって火星を掌握していた、地球の経済園も同時に火星を諦めざるおえない状況になり、火星から撤退。
それを契機に、火星は火星連合として独立し、当主にクーデリアが任命され、ヒューマンデブリ問題など、あのラスタルと手を取り合い、ギャラルホルンと共に火星に多くある社会問題を取り組むような関係となっていた。
もちろんクーデリアも、最愛のミカヅキを殺した相手と手を取る事は思うところはあったが、しかし、それよりも、クーデリアはミカヅキたちの犠牲があってこそ成り立った世界を守る事を大事とし、仇と手を取り合う、あえてその道を選ぶ事にする。
またミカヅキたちが戦ってくれたおかげで助かった、鉄華団の生き残りたちは、おのおの新しい人生を送り始めていた。
特に主要メンバーだったユージンとチャドは、クーデリアのSPを務めたりと真っ当に暮していたが、しかしライドだけは、オルガの仇であるノブリスを暗殺するような、過激な生活をいまだに送っていた。
その後、ラスタルとの会談をおえたクーデリアが自宅に帰ると、ミカヅキの遺児であるアカツキと生みの親であるアトラに出迎えられ、アカツキに抱きつかれながら感じる、家族の幸せを噛みしめながら、ミカヅキたちが戦って作ってくれたこの世界を「愛しています」と心の中で呟き、物語は終わりを迎えるのだった。
…ミカヅキの子供を登場させる事によって、命を繋いで行くと言うのを見せたかった感じられるエンディングですが、
見方によっては、割り切りすぎて、ちょっと冷たく感じられるENDかも知れない。
全滅ENDの原因は?
冨野監督だから、と言う簡単な答えはあるけど、それ以外にも鉄華団に正義が無くなっていたのも要因かも知れない。
何故正義が無くなっていたかと言うと、それはもちろんマクギリスと言う存在だ。
彼は野望のために、自分を好きな事を知っているカルタ・イシューの心を利用し死に追いやり、さらにはガエリオの暗殺未遂までやってしまっている。
二人ともギャラルホルンで、主人公サイドから見れば死んでもおかしくない人物かと思うが、死に方にも色々あり、マクギリスのように姦計にはめたとしては別だ。
マクギリスは人の心をもてあそぶような酷いやり方で、二人を死に追いやったり、さらにはアインに生体実験をするなど、非人道的な事をやってしまい、その事から物語の中で悪人キャラになってしまったのだ。
基本的に物語と言うのは、大なり小なり勧善懲悪な物語が喜ばれる。
その事から、一度悪事に手を染めたマクギリスを勝たせてしまう話は、非常に選択し辛くなる。
それはいくら主人公サイドで良い顔をしても消える物では無い。
だから、そんなマクギリスと組んでしまった鉄華団に勝たせると言う話も、非常に選び辛くなってしまい、結果マクギリスと運命を共にする、この全滅ENDに繋がる要因の一つになったのではと考える。
つまりマクギリスの行った悪行が、物語視点でも、メタ的視点でも、鉄華団に取って爆弾になっていたんですね。
ちなみにマクギリスが、そんな事を平気でやるくらい心が歪んでしまったのは、引き取られた子供の時、イズナリオの男娼をやらされたからだそうです。
ベルセルクのガッツもそうでしたが、子供の時の性虐待で心が歪むアニメキャラの黒幕とかサイコパスって多いですよね。
まあ現実の凶悪犯罪者も、結構そう言う人が多いからの演出かも知れないけど。
終わりとまとめ このENDについて感想
信者の人なら、まあこう言うのも一つの終わらせ方だって思う人はいると思うけど、僕はどっちかと言うと、このENDには納得いかない派の人間ですね。
別にアンチって訳じゃないけど、やっぱりアニメとか物語は、どんな困難に追いやられても、「まさかそんな事が…!」って、あっと驚く一発逆転劇みたいなのを期待して見る訳じゃ無いですか、
だからこう言う主人公も死んで終わりって言うのは、ちょっと「ないなー」と感じる。
まあ、散々「あの場所に辿り着いた」みたいな事も言ってたので、あの場所=死に場所って考えると、全滅ENDも予測は出来ましたが、
それでも! それでもね、あの物量差をひっくり返す誰も思い付かないような一発逆転劇で、ラスタルを倒して欲しかったとは感じますね。
つまんないよ、そのまま主人公死んで終わりとか!
僕は、ノーゲーム・ノーライフみたいな、ひっくり返ってひっくり返ってひっくり返って、ええまさかそんな事が! で驚きの逆転をするような結末が良かったと感じる。
マクギリスが勝ったら、ガエリオに遺恨が残り過ぎるけど、それも、こう何かひっくるめて、解決して、とにかくあっと驚くような逆転劇で終わって欲しかった…。
何か、もうこう言う話数も無いのに「どうやって終わらせるの?」って言う流れで、昔同じガンダム物で、ガンダムseedディスティニーを見ていた時にも感じた事がありましたが、
デュランダルが最後の敵になって、これどうやって終わらせるの? って思ったら、あっさりキラ様無双で終わったその最後に、
あっけないと言うか、ひねりが無いと言うか、そんな風に感じてしまった残念な最終回に、毎週ワクワクしながら見てた分、非常にガッカリした記憶がありましたが、
オルフェンズの最終回もまさにそれと同じような感じで、そんな非常に残念に感じる最終回って言うのが僕の素直な感想です。
主人公を殺して終わりって、投げ出すと言うか、一種の「逃げ」にも感じられるし、こう主人公死んで終わりって、二度も三度も見たくないアニメに変わるから、こう言う手法使うのもどうなの? とも感じますね。
ほら、何度も見たくなる、みんな大好きジブリ作品だって、「火垂るの墓」だけは何度も見たくないって人多いでしょう?
あれも登場人物が死んで救いようの無い話しだから見たくないって感じなんですが、まあ、それと同じ感じです。
まあ、ともあれ、自分が嫌だから、こう言うのにして欲しいって主張は、単なる子供の主張だから、あんまり良くない事は分かるけど。
それでも、主人公を殺して終わり、って、半ば投げ出しているように見えるENDを、安易にやるのは止めて欲しいとは感じる。
主人公が死ぬのに納得できる演出があれば、まあ百歩譲って良いけど、
今回みたいに、まともにやってミカヅキに勝てないからって、衛星軌道上からダインスレイブ撃ってボロボロにして、そのまま逆転劇も無くラスタルが勝っちゃうってのはどうなの? って感じますしね(汗)
戦略的には正しいかもだけど、卑怯すぎるよ…。
うーん、そう考えると、ラスタルの一人勝ちの世界も相当しこりが残る結末だし、やはり正しい結末には思えないですよね。
まあ、何が正しい結末にするのが正解か分からないし、まあ視聴者は黙って制作者が作る物を見るしか無いのは分かるけど…でも、それでも、
全滅ENDだけはありえない!
以上、僕が感じた、機動戦士ガンダム~鉄血のオルフェンズ、全滅ENDの感想でまとめでした!
それでは、また!