yasuokaの日記: 漢字の部首で草冠が最も多いというのは事実なのか 1
日記 by
yasuoka
ネットサーフィンしていたところ、朝日新聞デジタルで「プランティカによる新ブランドkusakanmuriがデビュー、第1弾はバスオイルを発売」(2017年4月3日)という記事に行き当たった。
「kusakanmuri」は、日常生活の中で欠かすことができない様々なシーンに合わせて、植物由来成分にこだわったプロダクトをユニセックスに向けて発信していくボタニカルライフスタイルブランド。ブランド名は、「漢字の部首で草冠が最も多いという事実は人々にとって植物が必要不可欠な存在であり、人と植物の密接な関係を表している」という考えに由来しており、ロゴも漢字の部首である草冠(草の本字)から着想を得てデザインされた。
確かに『大漢和辞典』第9巻では、「艸」部が、30638「艸」から32673「𧆘」に至っている。第6~7巻の「水」部が、17083「水」から18849「𤆁」なので、「艸」部の方が多そうだ。その一方、私(安岡孝一)の手元の『角川新字源』では、「艸」部が6682「艾」から7079「虆」、「水」部が4049「水」から4549「灧」なので、「水」部の方が多い気がする。うーん、とりあえず、ISO/IEC 10646 (Unicode)も、ざっと雰囲気だけでも見てみよう。
- U+8278(艸)~U+864C(虌) vs U+6C34(水)~U+706A(灪)
- U+4491(䒑)~U+4587(䖇) vs U+3CB8(㲸)~U+3DA0(㶠)
- U+26AF3(𦫳)~U+2719A(𧆚) vs U+23C71(𣱱)~U+24181(𤆁)
- U+2B1E5(𫇥)~U+2B29C(𫊜) vs U+2AD69(𪵩)~U+2AE0C(𪸌)
- U+2B7CC(𫟌)~U+2B7D6(𫟖) vs U+2B797(𫞗)~U+2B79E(𫞞)
- U+2C720(𬜠)~U+2C7E6(𬟦) vs U+2C1D4(𬇔)~U+2C273(𬉳)
ざっと見た限り、Basic Multilingual Planeでは「水」部が先行しているのだが、Extension Bで「艸」部にブッちぎられてしまって、あとは差が縮まらないように見える。さて、これ、どういう風に理解したらいいんだろ?
勝手な想像ですが、 (スコア:1)
手元の辞典で、草冠が多かっただけではないかと、想像。
それと、「ISO/IEC 10646 (Unicode)」なんて絶対に見ていないと思う。
ここには、日本で使われていない漢字が多数あります。
日本語のコンテキストの中で草冠が多いと云う事ではないでしょうか。
もしかしたら、もっと単純に、人名に草冠が多いだけとか。
藤原の系譜は多いので。