2017.04.09 Sun posted at 19:35 JST
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創始者の植芝盛平翁は、それを「正勝吾勝(まさかつあがつ)」と表現した。これは「己に勝つことこそ真の勝利」という意味だ。植芝氏が目指したのは、愛と和合に基づく武術だ。
合気道には競技会がないという。合気道家は誰もが上達したいと願っているが、ライバルの打倒という利己的な目的で上達を目指そうという気はない、と井沢氏は語る。
この哲学こそが、老若男女、健常者、身体障害者を問わず、すべての人が合気道に魅力を感じる理由だ、と井沢氏は言う。
井沢氏によると、合気道家たちは日頃の鍛錬の成果を道場の外の日常でどのように生かしているか、しばしば口にする。例えば、前向きな方法で紛争を解決する、困難な状況で解決策を見出しやすくする、心身ともによりリラックスした状態を作り出す、集中力が要求される場面でより高い能力を発揮する、といったあらゆる応用が可能だという。
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次回「『和の心』磨く武術、合気道のルーツを探る<4> 旅の終わりに」は4月10日公開
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