北村有樹子
2017年5月4日22時42分
ここはロンドンなの? それともパリ?
パリの象徴・エッフェル塔を背景に「ロンドンからこんにちは」とドイツ語で書かれた、不思議な絵はがきが、4月29日に閉会した認知症国際会議の会場で配られていた。
ドイツのアルツハイマー協会が、認知症についての啓発キャンペーンの一環として作成した。場所が分からなくなる認知症の症状を知ってもらおうというねらいだ。
裏返してみると、こんな呼びかけの言葉が書かれている。
都市を取り違えることだってあるさ、方向感覚を完全に失うことだって。認知症のひとたちはドイツにたくさんいるよ――。
そして、「私たちは認知症の人たちを見守っています」と締めくくっている。
山の写真に「海」と書いているものなど、別バージョンもいろいろ。
同協会の担当者は「目にした人は、あれ? おかしいなと、はがきを裏返す。なかなか好評です」。(北村有樹子)
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