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 政治や経済の混乱で反政権デモが続く南米ベネズエラで、マドゥロ大統領が「国を再建する」として新憲法制定の手続きに乗り出した。憲法そのものを変えることで、政権の延命を図る狙いがあるとみられる。野党勢力は「民主主義を破壊するクーデターだ」と強く反発。抗議デモが本格化した4月以降の死者は、5日までに36人に達した。

 デモ隊は道路を封鎖するなどして各地で治安部隊と衝突。地元メディアは、装甲車にひかれたり、火炎瓶を投げようとして火だるまになったりするデモ参加者の姿を伝えている。

 報道によると、マドゥロ氏が新憲法制定のための制憲議会招集を発表したのは1日。「(野党が多数を占める)腐りきった議会の姿を変える」と演説し、3日には「真の平和を構築する」「新たな経済モデルを促進する」とも語った。

 制憲議会を構成する500人のうち、約250人は労働者階級から選ばれると説明したが、公正な選挙が行われるかは不明だ。来年の大統領選の日程や、議会や司法の権限など現行憲法下の秩序にも大きく影響する可能性がある。

 同国では3月下旬、政権と近い…

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