今回は創業したての個人事業主でも作りやすい、おすすめの法人クレジットカードをまとめてみたいと思います。
『うちはまだ事業を立ち上げたばかりだから、作れるか不安…』という事業主の方は是非、この記事で紹介している法人カードを中心に作成を検討してみてください。どれも個人格でも問題なく申込可能なカードのみなので、運営年数が短くても作れる可能性大ですよ。
個人事業主でも作りやすい法人カード:
オリコ法人ゴールドカード:
起業したてのフリーランスや店舗経営者におすすめしたい法人クレジットカードが、オリコカードが発行している「Orico EX Gold for Biz(オリコ・エグゼクティブ・ゴールド・フォー・ビズ)」です。
この法人向けゴールドカードは個人事業主でも作成可能なだけでなく、初年度年会費無料、つまり1年目の年会費がかからないゴールドカードなので、起業後の収益化に苦しむ事業主のフトコロにも優しいのが魅力。また、2年目以降の年会費も2,000円+税とかなり割安に設定されているので、使い続けても経費負担に苦しむこともないでしょう。
- 発行1年目の年会費:無料
- 2年目以降の年会費:2,000円+税
ゴールドカードという強みあり:
加えてOrico EX Gold for Bizはゴールドカードである…ということ自体がひとつの強み。
例えばこのカード1枚あれば、同業者との会合や接待の際に使っても恥ずかしい思いをせずに済むので、「経営者としての体裁」を整えることが可能。ほんと年会費無料カードじゃこうはいきません。
アメックス法人ゴールド:
オリコの法人カード同様に、起業して1年目の個人事業主でも作りやすいのがアメリカン・エキスプレスの法人ゴールドカード。
『えっ、アメックスのゴールドカードなんて起業したてで作れないでしょ?』と思われるかもしれませんが、これが意外や意外、問題なく作れてしまうものなんですよね。実際、私の身近にも起業1年目でも作れてしまったケースは多いので、このカードが欲しい方は騙されたと思って申込に挑戦してもらえればと思います。
デメリットは年会費の高さ:
但し、アメックスの法人ゴールドカードは年会費が高めに設定されているので、黒字ギリギリや赤字の事業主にはやや厳しいかも。
ある程度、事業が軌道に乗ってからではないと収益を圧迫してしまうだけなので、そういった場合には前述の年会費が安い、オリコカードのほうをどうぞ。
楽天ビジネスカード:
楽天カードも実は個人事業主向けの法人カードを発行しています。
発行方法は下記リンク先のようにちょっとだけ複雑ですが、楽天プレミアムカードというゴールドカードを作ることで、その追加カードとして法人カードが作成可能になる形です。
- 通常の法人カード:法人カードそのものを申し込む
- 楽天の法人カード:個人向けカードを申し込みし、その追加カードとして法人カードを作る
追加カードだけど引き落とし口座は変更可能:
ちなみに追加カードとして発行される楽天ビジネスカードではありますが、個人事業主名義の銀行口座から利用代金を振り替えることは可能。
そのため、個人用の支払いは個人向けの楽天プレミアムカードで払い、事業向けの仕入れ等は楽天ビジネスカードで払う…なんて使い分けも可能ですよ。もちろん楽天市場でのポイント割増も魅力なので、楽天で商品を仕入れることが多いとか、備品はいつも楽天で買っている…という方に向いていると言えます。
その他のカードは審査が厳しいかも:
その他にも個人事業主向けに発行されている法人向けクレジットカードはそれなりにありますが、どれも起業したてのフリーランスや自由業には審査が厳しいカードになりそうな感じ。
たとえば三井住友VISAビジネスカードやJCB法人カードなどの王道な法人カードが欲しいなら、ある程度の実績と収入を得てから申し込むほうが無難でしょう。いきなり申し込みしても良いことは何ひとつありません。
借金漬けの人も審査に通らない:
また、すでに保有中の個人向けでリボ払いや分割払いを限界いっぱいまで利用してしまっていたり、キャッシング枠が天井(借入可能な上限)まで到達してしまっている…という場合には、個人事業主うんぬん関係なしに審査に通る可能性は低いです。
クレジットカード会社としても「この人はそのうち、自己破産してしまうだろう」ということが推測できる状況でカードを発行することはあり得ないので、借金でクビがまわらない方は下記記事などを参考に、まずはその圧縮からはじめてもらえればと思います*1。
以上、起業したばかりの個人事業主でも作れる、法人クレジットカードまとめ。新米フリーランスにおすすめの法人カードはこれだ…という話題でした。
参考リンク:
法人クレジットカードの知識をもっと付けてから入手したい…という方は、下記記事も参考に。おすすめ法人カードから法人カードの活用方法までを幅広く紹介しています。
*1:時々、無職な方がクレジットカードや消費者金融申し込みのために起業し、体裁だけ個人事業主になる場合もありますが、こういった場合にはすでにリボ払いや分割払い、キャッシング枠がパンパンだと思うので、どちらにせよクレジットカードが作れる可能性は低いです。また、仮に審査基準に運良く適合できたとしても、クレジットカード会社からの事業内容確認電話で嘘の起業だということがバレてしまうことでしょう。