フランス大統領選 両候補が最後の訴え

フランス大統領選 両候補が最後の訴え
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フランスでは、大統領選挙の決選投票を7日に控え、無所属のマクロン候補と、支持率で追う極右政党のルペン候補が、それぞれ地方都市を訪れ、最後まで有権者に支持を訴えました。
フランス大統領選挙は、先月の1回目の投票で過半数を得た候補がなく、中道で無所属のマクロン候補と、極右政党の国民戦線のルペン候補の上位2人による、決選投票が7日に行われます。

投票日前日と当日の選挙運動が禁止されているため、選挙戦最終日となった5日、マクロン氏は1回目の投票で1位になった南部のロデズを、ルペン氏も1回目で1位になった北東部のランスを、それぞれ訪れました。
しかし、マクロン氏が有権者とにこやかに写真に収まる一方で、ルペン氏の訪問先では、大勢の若者たちが「極右への道を防げ」と書かれたプラカードを掲げたり、「不寛容な人種差別主義者は出ていけ」などとやじを飛ばしたりして、対照的な光景となりました。

投票前最後となった複数の世論調査では、マクロン氏への支持が61.5%から63%で、ルペン氏を25ポイント前後上回り、マクロン氏が優勢を保っています。
ただ、投票率が下がれば、より固い支持基盤を持つルペン氏に有利になって、接戦になる可能性も指摘されています。

EU=ヨーロッパ連合との関係強化を訴えるマクロン氏に対し、ルペン氏はEUとの関係を見直して離脱の是非を問う国民投票を実施すると主張していて、選挙の結果は、今後のEUの行方にも影響を及ぼしかねないだけに、有権者の判断が注目されます。