トノサマバッタをつかまえろ
カマキリ先生が向かったのは、東京都にある多摩川の河川敷。トノサマバッタをはじめとして、ツチイナゴ、クルマバッタなどたくさんのバッタがいる。さっそく、バッタ捕りをはじめたカマキリ先生であったが、なかなかつかまらない。その理由は、トノサマバッタのジャンプ力だ。先生をあざ笑うかのように、草むらから草むらへとび回って逃げるトノサマバッタ。結局、4時間をかけて3匹のトノサマバッタしか捕まえられなかったカマキリ先生、トノサマバッタのジャンプ力のすごさを思い知らされたのであった。
トノサマバッタのジャンプを体感せよ
「トノサマバッタのジャンプ力がどれくらいすごいのかを体感したい!」というカマキリ先生のリクエストで、大実験が始まった。トノサマバッタのジャンプの高さを番組で測ってみると、平均でおよそ55センチメートル。これを人のサイズにしてみると、なんと11メートル。番組ではクレーンをNHKの敷地内に用意、カマキリ先生をつり上げた。「これはすごい!こわいぞ!」想像以上の高さにバッタのジャンプのすごさを改めて感じたカマキリ先生だった。
後ろ脚の秘密
さらなる実験では、バッタのかぶりものをしたマネキン人形を実際に高さ11メートルにジャンプさせてみることに。すると、空高く打ち上げられた人形は大きな放物線をえがいた後、地面にぶつかってバラバラになってしまった。おそるべし!バッタのジャンプ力!このジャンプ力を生み出すのはバッタの後ろ脚だ。その筋肉は蓄えたエネルギーの97パーセントを使えるとも言われ、また、その力で脚がこわれないように、脚が逆向きに曲がって衝撃を逃がす工夫もそなわっている。すごいぜ!バッタの後ろ脚!
ものすごい図鑑で「トノサマバッタ」を調べてみた!
昆虫を360度ぐるぐると回転させ、拡大縮小も思いのままの「ものすごい図鑑」。カマキリ先生はこの図鑑で、大きくて立派なトノサマバッタの後脚や触角の電子顕微鏡写真、ジャンプの超スロー映像などを観察した。NHK for Schoolサイトにあるこの図鑑は、誰でもすぐに利用することができるぞ。