ものっそい柔らかい、鶏むね肉。
100g48円で手に入る、美味しい鶏むね肉。
私には、あの素敵食材を徹底的に柔らかくする義務がある。
しかしこのご時世、皆様大変お忙しい。
柔らかい鶏胸肉に、多くの時間を費やせない。
そんなお疲れの皆様に、とっておきのプレゼントがある。
それは、時間別の鶏むね柔らか調理法だ。
マッハ10分の簡単メソッドから、2時間の長期戦まで。
筋トレパートナー鶏むね肉を、凄く柔らかくする方法をご紹介したい。
今回も分かりやすいように、イラスト付きで。
そしてモアザン美味しく召し上がるために、厳選レシピも添えて。
- お忙しい時の短時間鶏むね柔らかメソッドをマスターする
- 少し時間がある時の、じっくり上質柔らか鶏むね術を習得する
- 鶏むね肉が柔らかくなる過程を、イラスト付きですごく理解する
- とても美味しい、柔らか鶏むね極選レシピを習得する
良かったら、ご覧いただけるだろうか。
全国の鶏むね肉が、最高に柔らかくなりますように。
鶏むね肉を簡単に柔らかくする方法
では早速、鶏むね肉を簡単に柔らかくする方法をご紹介しよう。
ちなみにこの柔らか塾では、以下のルールを設けさせて頂いた。
- 見たこともない調味料を、使わぬこと
- 圧力鍋など、少し特殊な調理器具は使わぬこと
- 糖質もできるだけ抑え、低糖質な美味しさを実現すること
- 一晩漬け込もう!とか、悲しいことを言わぬこと
では早速、簡単な順にご紹介しよう。
皆様、鶏むね肉はご用意いただけたかな?
叩いてほぐして酸性にしてコーティング(10分)
この調理法は、お忙しい時に役立つ10分の時短メソッド。
ほぐして漬け込むという、何とも攻撃的な柔らか作戦である。
まず鶏むね肉には、沢山の筋線維が走っている。
ぎっちりと束になった繊維層が、鶏むねの堅い食感を生んでいるのだ。
これを柔らかくするには肉を叩き、解れた繊維に料理酒を沁みこませれば良い。
理由はお肉のPHが5であり、料理酒がさらに酸性のPH4程度であるため。
酸性になったタンパク質は保水性が高くなり、結果としてプリプリになる。
さらに叩くことで食感的に筋繊維もほぐれ、柔らかくなるという魂胆だ。
そのため、まず麺棒でびっしばし叩いて差し上げる。
さらに焼き作業で水分が飛び、パサパサになるのも回避したい。
そのため料理酒漬け込み後に、少量の片栗粉でコーティングして焼き上げる。
これにより、短時間でプリプリ柔らかな鶏むね肉が完成するのだ。
その柔らかさは、まさに母性。
頑固な思想を持ち合わせた上司に、ぜひ見習って欲しい食感が完成する。
ではこの調理法の手順を、分かりやすくまとめてみよう。
- 鶏むね肉を、麺棒や瓶の底で滅多打ちにする
- 一口大にカットする
- 料理酒とお好みの調味料(塩胡椒など)に10分漬け込む
- 鶏肉一枚当たり片栗粉小さじ2で、軽くコーティングする
- 油を敷き、強火で(できれば低温じっくり)4分30秒炒める
10分の短時間メソッドながら、汎用性も非常に高い。
低糖質ソースと絡めれば、食卓は宇宙の可能性に満たされるだろう。
~ この方法を利用した詳細なレシピ ~
解してさらに簡易ブライン液で柔らかくする(20分)
そしてさらなる柔らかさを求める、欲張りさんには。
簡易ブライン液のお力を借りる、という方法も有効だ。
まずは前述と同様に、麺棒で理由のないお仕置きを加える。
さらに軽く4ふりの塩と砂糖小さじ0.3、大さじ1の水を加えるのだ。
その濃度割合は、水:砂糖:塩で18:1:1。
各作用は砂糖で水分を包括し、塩分で水分を閉じ込めるロジックだ。
簡易版のため20分の漬け込みだが、その際に料理酒も大さじ1加える。
もちろん一晩漬け込むタイプより効果は劣るが、なかなかの柔らかさだ。
すると解れた繊維が悲鳴を上げ、プリプリの鶏むね肉が完成する。
一晩待ちきれないせっかちな私には、何とも便利な方法である。
そして当然ながら、目的は柔らかい鶏むね肉を食すること。
そのため最後は、保温性の高いシリコンスチーマーで蒸してあげよう。
完成した鶏むねは、しっとり柔らか。
サラダチキンが売り切れの凶日には、自宅で密造するしかないだろう。
ではこの調理法の手順を、分かりやすくまとめてみよう。
- 鶏むね肉を、麺棒や瓶の底で滅多打ちにする
- 料理酒と簡易ブライン液(前述の分量)に20分漬け込む
- シリコンスチーマーで蒸す(たれ無しなら、600W4分30秒目安)
- 完成後は少し時間を置き、中まで火を通す
20分。
それはまさに、お風呂で安らぐ時間と完全一致する。
「鶏むね肉と共に、貴方の心も休めましょう。」
そんな神の意思を感じる、柔らかレシピである。
~ この方法を利用した詳細なレシピ ~
絶妙な温度の熱湯で放置する(30分~35分)
次は、鶏むね肉を沸騰した熱湯に放置するメソッドだ。
これは大量のお湯の温度で、じっくり中まで熱を通すやり方だ。
そして一度沸騰させたら火を止め、中に置き去りにしてしまうのだ。
つまり沸騰させない温度で、鶏胸独特のパサパサ感を排除する。
同時に水分に触れさせることで、プリプリ柔鶏むねを作り上げるのだ。
しかしこの方法には、注意点もある。
それはえげつない量のお湯を沸かし、冷めづらくしなければならないこと。
さらに蓋をして、お湯の熱が鶏むね肉をビシバシ攻める状況を作る。
そしてしっかり中まで熱を通したら、冷水で粗熱を取り払うのだ。
すると約30分~35分で、しっとり柔らかな鶏胸が飛び出してくる。
その柔らかさは、一度食べると病みつきになること山の如しだ。
ではこの調理法の手順を、分かりやすくまとめてみよう。
- びっくりするほど大量のお湯を沸かす
- 常温に戻した鶏むね肉を、そっと中に放置する
- 火を止めて、熱が逃げないように蓋をする
- 食中毒防止のため、しっかり時間をかける。
- 夏場は30分・冬場は35分が目安だが、厚みに応じて時間を長くする
- 粗熱を取るために冷水で冷まし、肉汁も閉じ込める
- (注意点)必ず新鮮な鶏肉を使用する
完成する鶏むね肉は、いろいろなソースと最高にマッチする。
ダイエット中にも最適な、高たんぱく・低糖質な逸品である。
~ この方法を利用した詳細なレシピ ~
お酢と油とオーブンで柔らかさを爆誕させる(40分)
次は、下味処理を兼ねて柔らかくする方法である。
そのため下味付きになるため、何卒ご容赦いただきたい。
これも前述同様に、肉の繊維を酸性により柔らかくする手法である。
そのために使用するのが、お酢と油分で完成するマヨネーズだ。
前述の料理酒はPH4であるが、市販のマヨネーズはPH3.5~4.5。
その上さらに乳化された植物油が、鶏肉を優しくコーティングしてくれるのだ。
結果として焼き作業の水分飛びを予防し、 柔らかしっとり鶏が完成する。
さらにマヨネーズ自体の美味しさを利用し、絶品テイストを召喚するのだ。
ではこの調理法の手順を、分かりやすくまとめてみよう。
- 鶏むね肉を、麺棒や瓶の底で滅多打ちにする
- 酸性がタンパク質に触れやすくするため、薄くスライスする
- マヨネーズをベースにした調味料に15分以上漬け込む(マヨだけでもOK)
- オーブンで200度20分加熱する
完成するのは、柔らかな鶏むね肉と香ばしい香り。
充満する芳しい香りは、野良犬を引き寄せる効果もあるので注意が必要だ。
~ この方法を利用した詳細なレシピ ~
全作業を、低温の匠である炊飯器に任せる(120分)
もうマヂ無理…疲れすぎぃ…。
そんな時は、全ての作業を炊飯器に任せよう。
この工程は、極めて簡単。
鶏むね肉を、長時間低温でじっくり攻めるだけである。
まず肉のタンパク質の凝固は、約65度から開始する。
そのため肉に伝達する温度を、出来るだけ65度を超過しないようにする。
その方法は、ぼっこぼこに沸騰したお湯を炊飯器にタップリ投入する。
そこに耐熱袋(ジップロックなど)に入れた鶏むね肉を投入し、熱減少の少ない保温機能を使用するのだ。
その時間は、保温機能にて地獄の2時間。
胸肉を酸性の料理酒と一緒に耐熱袋に入れ、炊飯器に長時間放置して頂きたい。
これはいわゆる、低温調理の一種。
そのため鶏むね肉のカンピロバクター(細菌)を殺菌するため、新鮮な鶏むね肉を出来るだけ高温で長時間放置する必要がある。
そのため時間は2時間以上と、容赦のない長時間の閉じ込めを行う。
味付けは料理酒さえ入れたなら、自由にアレンジしていただきたい。
ではこの調理法の手順を、分かりやすくまとめてみよう。
- 抜群に新鮮な鶏むね肉を購入する
- お鍋でお湯をたっっっぷり沸かす
- 料理酒を含む下味に、鶏むね肉を投入する
- 耐熱袋(ジップロックなど)に入れ、空気をバッチリ抜く
- 炊飯器に耐熱袋を入れ、上からたっぷりお湯を入れる
- 入れすぎると溢れるため、お米を炊く際の最大メモリまでにする
- 地獄の二時間保温
生み出されるは、素晴らしきプリ柔チキン。
2時間もの生みの苦しみを後悔しない、素晴らしいテイスト。
筋トレ後に渡されたら、それはまるでクリスマスプレゼント。
粗熱をしっかり取り、最高のチキンをお楽しみいただきたい。
~ この方法を利用した詳細なレシピ ~
あぁ…。
柔らかな鶏むね肉を食べたい。
私は今年、何匹のコッコと共に生きるのだろう。
でもそんなこと言っちゃうと、何だか食べづらくなっちゃうね。
合言葉は~?
NO MORE PASAPASA(*´ω`)!!
じゃ、またねっ(*‘∀‘)!!
~ 運営低糖質レシピサイト ~
ぜひ遊びに来てください (*´ω`)