「一票の力」◆◇◆衆議院議員加藤公一ジャーナル第199号◆◇◆
発行日:9/14
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>> 2007/9/14
>> 衆議院議員加藤公一ジャーナル
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=====一票の力=====
一昨日、安倍首相が辞任の意向を明らかにしました。「一瞬の政
治空白も許されない」と主張していたのに、所信表明演説をした翌々
日、代表質問が始まるわずか10分前のことでした。みなさまはど
のようなご感想をお持ちになったでしょうか。
思えば、安倍総理は恵まれた首相でした。小泉前首相の後を受け、
戦後最年少、初の戦後生まれの総理として就任したときの内閣支持
率は、実に60%台。衆議院では与党の議席が3分の2以上を占め、
もちろん参議院でも過半数を確保。衆議院の主要委員長ポストを独
占し、法案のコントロールも自由自在にできる状態で政権がスター
トしました。
そして、実際やりたい放題の政権でした。政治と金の疑惑に十分
な説明をしないまま審議を打ち切って強行採決した平成19年度予
算案。約5千万件の国民の年金納付記録の対象者が不明という前代
未聞のミスをかばい続け、「年金逃げ切り法案」を強行採決。その
間、柳沢元厚生労働大臣の「子供を産む機械」発言が飛び出したり、
松岡元農水大臣の辞任要求を拒否したり、その暴走ぶりは数え上げ
たらきりがありません。
政治手法も従来の自民党のやりかたを踏襲していました。法案は
官僚が作り、答弁原稿も官僚が準備する。木で鼻をくくったような
答弁でも、意味不明の答弁でも、野党議員の質問に正面から答えて
いなくても、審議時間が経過すれば、数の論理で可決させてしまう
(今年の通常国会での、年金問題をめぐる柳沢元厚生労働大臣の答
弁など、この典型です)。圧倒的な数を背景に国会での議論を軽ん
じる「旧来型の自民党らしい」政権でした。
しかし、今夏の参院選を境に状況は一変しました。参議院では野
党が過半数を取っている以上、数で押すだけでは(再議決という奥
の手を使わないかぎり)法案は通りません。従前のようにただ漫然
と法案を出し、いいかげんな答弁でごまかそうとしようものなら、
一本の法案すら成立させることはできません(実際、今国会では、
参議院で否決されることを慮ってか、内閣から提出される法案の出
足が、非常に鈍いものになっています)。
今後は、政府は、自分の提出した法案が本当に国益に資するもの
であることを、データを開示しつつ丁寧に説明して、国民の支持と
野党の協力を仰ぐ必要があります。これは、政府が本当の意味で説
明責任を負うようになったことを意味します。つまり、国民や野党
に対して、「説明した」という形を取るだけではなく、「納得させ
た」という結果まで出さなければならなくなったわけです。これは、
戦後の日本の政治の歴史の中でも非常に画期的なことです。
このような新しい事態に直面した今、政府の抱える一番の問題は、
国民にもわかるように法案を説明する意志と能力を、官僚組織や与
党議員が持っていないことです。今回のテロ特措法にしても、自衛
隊が供給した石油がどのように使われているのか、アフガニスタン
での活動にどのように役立っているのかなど、基本的な点につき、
政府は十分な資料開示と説明とをできずにいます。これでは、法案
の成立が絶望的になるのも無理からぬことです。
今回の辞任劇は、参院選挙後の国会力学の変化を象徴的に表すも
のだと思います。もちろん、この変化をもたらしたのは、他でもな
いあなたの一票です。
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編集・発行:衆議院 加藤公一議員室
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