今回はテレビCMでも知名度が高い、三井住友カードの最高峰クレジットカードである「三井住友VISAプラチナカード」を初心者の方にもわかりやすく解説していってみたいと思います。
『プラチナカードが欲しいけれども審査に通るか不安だ…』という方から、『こんなにも年会費が高いカード、作るメリットあるの?』と気になっている方は是非、参考にしてみてくださいね。
三井住友プラチナカードの基礎知識:
プラチナカードはゴールドカードより上:
まず、三井住友VISAプラチナカードってなに?という方のために簡単に解説すると、このカードはテレビCMでも有名な三井住友カードが発行している、一番上のステータス性を持つクレジットカードです。
『えっ?ステータス性が高いってことはゴールドカードよりも凄いの?』と思われた方、その通りです。クレジットカードの世界では現在、ゴールドカードよりも上にプラチナカードという階級(グレード)が誕生。そのプラチナカードに属するカードが三井住友VISAプラチナカードなのですね。
- 一番下:三井住友VISAカード
- 真ん中:三井住友VISAゴールドカード
- 一番上:三井住友VISAプラチナカード
ブラックカードの発行はなし:
『いやいや、一番上のステータスがあるクレジットカードはブラックカードだって聞いたことあるぞ』という方は情報通ですね。
実際、2017年現在ではプラチナカードよりも上のグレードであるブラックカードというカードが存在するんですが、残念ながら三井住友カードではブラックカードの発行はありません(日本で発行されているブラックカード一覧はこちら)。
そのため、世界で使える三井住友カードの最高峰カードが欲しいなら、三井住友VISAプラチナカードを選べばOK。このプラチナカードさえ入手すれば、アメリカやカナダ、フランスにイギリスにインド、ナイジェリアといった世界中の国や地域で支払いに利用することができます。
インビテーション不要で申込可能:
次に三井住友VISAプラチナカードは直接、申込ができるプラチナカードです。
こう書くとそんなの当たり前だろ?と思われるかもしれませんが、実はプラチナカードやブラックカードの多くは直接申込ができない招待制のカードが多数派。
要するにカード会社から「あなたはうちのクレジットカードを持つのに相応しい人物だ!」という招待状をもらわないと申込ができないのが普通なのですが、前述のように三井住友VISAプラチナカードではそんな招待などなくても欲しいと思ったそのタイミングで申込が可能。もちろん今日、この瞬間に申し込むことも問題ありません。
ちなみに三井住友プラチナカードも2010年頃までは招待制のプラチナカードだったんですが、その後、方針を転換して現在のようにいつでも申し込めるプラチナカードになりました。
今後また、招待制に戻る可能性もゼロではありませんが、それから5年以上も直接申込OKにしているところを見ると、引き続き、新規申込大歓迎のプラチナカードとして発行していく方針のようです。
気になる審査難易度は?
ここで気になる三井住友VISAプラチナカードの審査難易度ですが、こちらは残念ながら三井住友カード株式会社が公式に発表している審査概要はありません。これはプラチナカードにかぎらず、すべてのクレジットカードで同様なので、私たちカード申込者側ではその基準を「推測」することしか出来ないことになります。
しかしながらインターネット上の情報をかき集めると、三井住友VISAプラチナカードの審査基準が見えてくるもの。わかりやすく傾向と対策を表にまとめてみましたので、参考にしてもらえればと思います。
対象者 | 発行可否 | 対象者 | 発行可否 |
---|---|---|---|
正社員 | ○ | 派遣社員 | ☓ |
公務員 | ○ | 団体職員 | ○ |
中小企業経営者 | ○ | 会社役員 | ○ |
個人事業主 | △ | 自由業 | △ |
士業 | ○ | 年金生活者 | △ |
期間工 | ☓ | 大学生 | ☓ |
アルバイト | ☓ | 大学院生 | ☓ |
パート主婦 | ☓ | 専業主婦 | ☓ |
高校生 | ☓ | 無職 | ☓ |
正社員や会社経営者などではないと難しい:
ご覧いただいたように三井住友VISAプラチナカードは、派遣社員や契約社員などの非正規雇用者、パートやアルバイトなどの方、大学生や大学院生などの学生には基本、発行されないクレジットカードを思っていただいてOK。
更に個人事業主や自由業といった、法人格を持たないフリーランスの方にも入手が難しいクレジットカードだと言えそうな感じです。
反面、正社員や公務員、中小企業経営者などの方であれば問題なく入手は可能。だいたい年収にして500万円以上、年齢にして30歳以上であればそれほど入手が難しいことはないことでしょう。特に勤続年数が長い正社員や公務員なら、労せずに入手できると思います。
20代での入手は難しいのか?
では20代で三井住友VISAプラチナカードが入手できるのかどうか…というと、こちらは可能といえば可能。
直接、新規に三井住友VISAプラチナカードを申し込んで入手するのは無理ですが、三井住友VISAプライムゴールドカードなどの20代向けゴールドカードをまず作成&入手し、そのカードを支払いで使っていけば20代でも入手できるルートがあるようです。
どうしても20代のうちにプラチナカードを作ってみたい…という野望があるなら、是非、ちょっと遠回りかもしれませんが三井住友プライムゴールドカードを入手した上で作成を狙ってみてください。
その他の基礎知識:
その他、三井住友VISAプラチナカードに関する基礎知識をまとめておきます。
カードデザインは2種類:
三井住友VISAプラチナカードの券面デザインは冒頭のブラック&シルバー基調のものだけでなく、ブラック&ゴールド基調のものも存在(下記画像を参照)。
個人的にはブラック&ゴールドのデザインのほうが格好いいなという感じはしますが、よりプラチナカード感やブラックカードっぽさを出すならブラック&プラチナデザインのほうが良いかもしれませんね。元より高級感のあるカードフェイスなので、『おっ、このカードはきっと年会費の高いカードに違いない』と思われるものと思います。
マスターカード選択も可能:
三井住友VISAプラチナカードではVISAブランド付きのプラチナカードだけでなく、マスターカードブランド付きのプラチナカードも作成や、両ブランドの2枚持ち(デュアル発行)も可能。
まぁVISAブランド付きのプラチナカードを選ぶのが無難だとは思いますが、人によっては「海外旅行時に紛失してしまうと困ってしまうから」と、VISAカードとマスターカードの2枚持ちをしている方もいますね。片方を財布に入れ、そしてもう片方をスーツケースなどの中にいれておけばどっちを盗まれても安心という考えのようです。
- 1枚持ち:紛失してしまうと手元にカードが無くなる
- 2枚持ち:紛失してももう片方で支払いができる
海外に行くのはとにかく不安で仕方ない…という場合や、他にクレジットカードを作る予定はない…という方は、三井住友プラチナカードのそういった使い方も併せて検討してもらえればと思います。
三井住友プラチナカードの保有メリット:
ここで肝心の、三井住友VISAプラチナカードを持つメリットについてまとめてみたいと思います。
年会費を払ってでもこれらのメリットを受けてみたいなら保有の検討を、いやいや年会費を払うのに見合わないなと思うならもう少し年会費の安いゴールドカードあたりを探してみてください(おすすめのゴールドカードはこちら)。
プラチナカードならではのステータス性:
三井住友VISAプラチナカードを持つ、最大のメリットはそのステータス性の高さ。
テレビCMでも知名度が高い三井住友カードの最高峰クレジットカードであるとともに、世界中の国や地域で使えるというステータス性の高さは、このクレジットカードならではの大きな魅力だと言えます。
実際、私も三井住友プラチナカードの現物を見たことがありますが、光輝くそのカードフェイスは小売店やレストランなどで目立つこと間違いなし。どんなに質素な格好をしていたとしても、このカードを出せば「あっ、この人はお金持ちなんだな」という印象を相手に与えることが出来ます(これは正直、良し悪しですけどね)。
恋人や部下、同僚にも効果大:
また、お店の店員さんにだけではなく、恋人や部下、同僚に対するアピールにもなるのがこのカードの魅力。まぁ想像してみてください。アピールしたい人の前でサッとこのプラチナカードを出して会計をしたら格好いいと思いませんか?
こういうのも最高峰のプラチナカードだからこそ使える手段なので、周りに「自分の格式の高さ」を主張したいなら、プラチナカードという武器を持ってもらえればなと思います。人によってはこれだけで年会費以上の価値があるはずですよ。
コンシェルジュサービスが利用可能:
三井住友VISAプラチナカードの保有メリットその2としては、コンシェルジュと呼ばれる執事サービスを利用できる点。
例えば「明日の夜、渋谷駅付近で取引先と食事をしたい。禁煙の個室が使える和食系の居酒屋はないか?」といった依頼をすれば、コンシェルジュは喜んであなたのために条件に合うお店を探してくれる…といった具合です。
海外旅行のプランニングも:
また、コンシェルジュサービスに『台湾で美味しいかき氷が食べたい!』と伝えれば、台湾で人気なかき氷店を探してくれるだけでなく、台湾行きの飛行機チケットやホテル予約まで行ってくれるサービスなども。
このように自分で調べると大変なものをコンシェルジュに丸投げできるのはコンシェルジュサービスの大きな魅力。レストラン予約から飛行機、新幹線チケット購入まで、依頼したほうが早いものはどんどん「あなたの執事」に依頼してしまいましょう(下記はコンシェルジュに依頼できる内容の一例)。
- トラベルアシスタンス
- 航空券・ホテルの予約案内
- 高級車を含むレンタカーの予約案内
- 海外の買い物情報の提供(店の場所案内等)
- エンターテイメントインフォメーション
- オペラ・バレエ・演劇・コンサート・美術館などの案内
- レストランの予約案内
- ゴルフコースの情報提供
もちろん、三井住友VISAプラチナカードを持っている方なら無料で何度でも利用可能ですよ(年会費の中にコンシェルジュサービス利用代が含まれているだけ)。
その他、コンシェルジュサービス利用可能なクレジットカードについては下記記事も参考にどうぞ。三井住友VISAプラチナカード以外にも多くのカードがこのコンシェルジュサービスを提供しています。
家族カード発行が無料:
三井住友VISAプラチナカードは自分1人で持つと1枚あたり5万円以上の年会費がかかるクレジットカードですが、夫や妻などの配偶者や両親、そして18歳以上の子供にも持たせるとコストパフォーマンスが大幅に良くなります。
というのも、三井住友VISAプラチナカードで発行可能な家族カードは年会費が無料、つまり0円のため。そして2枚発行でも3枚発行でも家族カードは無料なので、とにかく使う予定がなくても家族にカードを発行してあげるのがおすすめなのですね。
- 自分1人で利用:1枚あたり5万円+税
- 夫婦で利用:2枚発行で5万円+税
- 夫婦+両親にも渡して利用:4枚発行で5万円+税
また、三井住友プラチナカードの家族カードを家族にも渡しておくと、国内旅行傷害保険や航空機遅延損害保険などに加入できるメリットもあり。
うちの妻がが旅行好きだ…という方や、両親が老後の楽しみに国内旅行によく行っている…という方なら、その保険加入目的で家族カードを作っておくのも手でしょう。言わば無料で保険に加入できる形となります。
家族カードでもコンシェルジュは利用可能:
更に家族カード保有者はコンシェルジュサービスを利用可能だったり、国内主要空港ラウンジが無料利用できたりと特典が多数。
とにかく家族がいる方なら家族カードを発行しないほうがもったいないので、このカードを作るなら家族カードを含めた利用を検討してみてください。それが三井住友VISAプラチナカードを使い倒す方法ですよ。
三井住友銀聯プラチナカードは中国出張に:
三井住友VISAプラチナカードの隠れたメリットとしては、上海や北京、香港といった地域で快適に支払いに使える「三井住友銀聯プラチナカード」が追加発行できる点です。
これ、あまりご存知ないかもしれませんが、中国国内では現在、VISAカードやマスターカードを支払いで使いにくい状況にあるため、中国へ長期出張や現地赴任をする場合にはこの三井住友銀聯プラチナカードがあると凄く便利。
- VISAカード:中国では使いにくい
- マスターカード:中国では使いにくい
- JCBカード:中国では使いにくい
- 銀聯カード:中国で快適に使える
しかも他のクレジットカードで発行可能な「年会費無料の銀聯カード」とは異なり、三井住友プラチナカードで発行可能な銀聯カードはプラチナカードクラス。中国人のビジネスパートナーの前で利用すればきっと、あなたが信頼に足る人物であると伝えられるメリットもあることでしょう*1。
他、このカードならではのメリットは多い:
その他、三井住友VISAプラチナカードには様々なメリットがありますが、そのすべてを事細かく紹介していたら10万文字あっても足りないので割愛させていただきます(汗)。
そのくらいこのプラチナカードには特典やサービスが豊富に組み込まれているので、どんなものがあるか興味がある方は下記、公式サイトにて確認してみてください。
きっとその豊富さに驚かれること間違いなしですよ。
よくある質問とその答え:
ここで三井住友VISAプラチナカードに関する理解を深めるためにも、よくある質問とその答えもまとめておきます。
Q.年会費を払う価値があるのか?
三井住友VISAプラチナカードの年会費は払う価値があるのかどうか。これは正直、このカードをのサービスをどこまで使うこなすか次第です。
例えば年に数回程度しか支払いで使わないとか、三井住友VISAプラチナカードのコンシェルジュデスクを滅多に使わない…という方なら、残念ながら年会費が割高に感じられること間違い無し。いくら周りへのアピールになるといっても、5万円+税を毎年、払い続けるのは辛くなっていくことでしょう。
活用する方には割安な年会費:
反対に日々、コンシェルジュデスクを利用したり、レストラン代が半額になるプラチナグルメクーポンを活用する方なら年会費の元を取るのは楽ちん。たぶん2~3ヶ月もあれば回収できてしまうはずです。
こんな感じで活用するかどうかで年会費が割高か格安かは分かれてくるので、せっかく三井住友VISAプラチナカードを持つ予定があるのであれば、隅々までサービス内容や優待情報を把握した上で活用してもらえればと思います。
Q.三井住友VISAブラックカードはないの?
三井住友カードにはプラチナカードよりも上のグレードである、三井住友VISAブラックカードは存在しないのかどうかというと、これは現時点で確認はできていません(下記公式サイトにも記載なし)。
2010年頃からブラックカード発行をするんじゃないか…なんて噂があったものなんですが、あれから5年以上経過した現在でもブラックカードの発行があるなんて情報は私のところにも漏れ伝わってこないので、99.9%、存在しないと思って間違いないでしょう*2。
さぁ三井住友VISAプラチナカードを作ろう:
ここまで三井住友VISAプラチナカードの基礎知識から保有メリット、よくある質問とその答えを紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
個人的にもこのカードは「王道なプラチナカード」という印象が強いカードなので、周りへのアピール効果は抜群。VISAブランドのプラチナカードということもあって使えるお店の数も圧倒的に多いので、使い勝手も良くてステータス性の高いカードをお探しなら是非、この機会に作成を検討してもらえればなと思います(申込は下記公式サイトから可能)。
以上、三井住友VISAプラチナカード 完全ガイド2017!憧れのVISAプラチナカードを申し込む前に、その審査難易度やメリットを詳しく知ろう…という話題でした。
参考リンク:
他のプラチナカードとも三井住友VISAプラチナカードを比較してみたい…という方は、下記のプラチナカードについてまとめた記事も参考にどうぞ。アメックスやダイナースクラブブランドのプラチナカード等を紹介しています。
*1:イメージとして正しいのかどうかはわかりませんが、例えば日本にやってきた外国人ビジネスパートナーが、サッとJCBプラチナカードで支払いをしたら「ああ、この人は日本に対して良い印象を持っている人なんだな」と思うのと一緒です。やはりその国で流通しているクレジットカードを持参して使うのは、相手の国に住んでいる方からすれば好印象でしょう。プラチナカードであれば尚更です。
*2:日々、クレジットカード情報を収集している&私には三井住友カード株式会社に勤める友人もいるため、ブラックカードが存在するとは思えません。ちなみに三井住友カードがブラックカードを発行しはじめる時の名称は、「三井住友VISAインフィニットカード」になると思います(国際的なVISAブラックカードの名称なため)。