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 米商務省が4日発表した3月の貿易統計によると、米国の日本に対するモノの取引の貿易赤字は約72億ドル(約8100億円)で、前月より55%増えた。単月では08年4月以来約9年ぶりの高水準となった。米国の対日赤字は、最多の中国に次ぐ2位。トランプ政権は貿易赤字を問題視しており、日本に対する批判が強まるおそれもある。

 日本に対する自動車関連の貿易赤字は前月より38%増の51億ドル(約5800億円)で、モノの赤字額の7割を占めた。モノとサービスの取引を合わせた米国全体の3月の貿易赤字は約437億ドル(約4・9兆円)で前月から0・1%減った。(ワシントン=五十嵐大介