April 19, 2008

しあわせにくらしました

しあわせになりたい?

ううん。でも、だれかをしあわせにはしたいな。



でも、できないじゃない。きみ。

そうだね。ぼくにはむりだね。

むりかぁ・・・。しかたないとおもう?

ううん。つらいよ、そりゃ。


しあわせってなに?


そりゃ・・・「ふつう」ってことじゃないかな。

ふつう?

うん。そこからはじまるんだと思う。しあわせって。

きみはふつうじゃないの?

うん。だからしあわせにできない。

ふつうになればいいじゃない。ふつうならたいせつなひとをしあわせにできるんでしょ?

そうだね。ぼくはふつうとはちがうじぶんがすきなことをしてる。いろんなひとのえがおをみるのがすきなんだ。だからこのしごとをはじめたんだよ。

すてきなしごとじゃないか。

うん。ほこりをもっているよ。いつもわすれない。でも・・・。

でも?


ぼくにいちばんちかいひとはいつもないてた。


なんで?きみはいろんなひとをえがおにしているんでしょ?

うん。でも、たいせつなひとはいつもなかせてた。

たいせつなのに?

うん。たいせつなのに。へんだよね。

へんだよ。

でもいってしまうんだ。「そばにいて」って。

へぇ。しってるのに?

しってるのに。へんだよね。

へんだよ。かってだよ。

かってだよね、ぼく。いまもね・・・。

いまも?

なやんでるんだ。どうやったらしあわせにできるのか。

それはきみが・・・。

ぼくがふつうじゃないままで。

おかしいよ。きみがふつうじゃなきゃ、たいせつなひとはしあわせにできないよ。

おかしいよね。だからなやんでるんだ。



しあわせになりたい?

ううん。でも、だれかをしあわせにはしたいな。






at 00:44│Comments(0)マクガフィンまたはしろうるり 

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