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Dr. ChloeのLA生活体験記。

歯科医師としてアメリカで専門医目指して奮闘中。毎日瀕死。

講義中の珍事件

 

 

急に思い出したことがあります。

大学内で唯一受けた、差別的事件!!(?)

 

約一年前、初めてのUCLAでの授業でのこと。

全科のレジデントが集まる授業があって。最初の一週間だけ、hospital dentistryという名の歯科医師が知っておくべき全身疾患の講義が毎日あったんですね。

 

50人ほどのレジデントが集まって、朝6時からの講義(crazy…)。

うちの医局の教授のようにインターナショナルが好きな教授じゃない限り、やっぱりUCLAは公立校なので、アメリカ人が優先です。

 

そのため、この講義はおそらく外国籍出身なのが、私ともう一人の女の子しかいませんでした。

 

この授業の教授はどんどん前からレジデントを指名して質問に答えさせるスタイルの授業をするのですが、その時に、出身校を聞くんです。

 

この教授、優秀な大学出身だと明らかに嬉しそうで。

 

例えばタフツ大学出身、と聞くとそれだけでニコニコ。

(歯学部の学部学生のレベルだとかなり高い大学です)

 

そんなか、ドキドキしながら自分の当てられる順番が来るのを待つ私。

 

そして…

 

ついに来た!!!

 

 

「君はどこのデンタルスクール出身??」

 

「あ、私は日本の大学出身です。」

 

「あー。へー。じゃあ、。。。。。。。。。、この質問の答えは??」

 

と、日本です、と答えた私に興味なさげな返答をした後、続けて質問をする教授。

 

 

よく覚えてないけど、この症状が出てたら、一番最初に疑うのはどこの臓器??とかそんな感じの質問だったと思います。

 

私は

「Liverです」

 

肝臓です、と答えました。

 

さっき、この話、してたもんねー!黒板にも肝臓の字が書いてあるし、楽な質問でよかったー!!

 

と思っていたら、

 

「え??」

 

と聞き返すおっさん。いや、教授。いや、やっぱり、おっさん。

 

「Liverです」

 

ともう一度答える。

 

また、

 

は??

 

といった顔をする。

 

「だから、Liverです!」

 

3回目ともなると、周りもクスクス笑いだす。

 

まだ、意味がわからない、という顔をするおっさん。

 

かなり大きめの声で

 

「黒板にさっきあなたが書いた臓器、肝臓ですってば!」

 

と言いました。

周りも、だから、この子liverっていってるじゃん、え、liverでしょ?

え、liverじゃないの

みたいな囁きが聞こえて来ます。

 

ついにおっさん。

 

「君が言っていることがわからないが、答えはliverだよ」

 

と。

 

 

はーーーーーーーーー?????!!!!!

 

 

周りも、えっ……

と困惑したざわめき。

 

 

まあ、いいや。

きっと私の発音が悪かったのかもしれない。

(おっさん以外はみんな確実に聞き取ってるけど)

 

講義の後、講義にはいなかったネイティブの先輩たちに、

私のliverの発音そんなに悪い??!!

と聞いてもらったところ、

 

いや、完璧でしょ、

とお墨付きをもらい、ちょっとモヤっとした気持ちに。

 

うん、気にしないことにしよう、

と思ったのもつかの間。

次の日の授業では、私と、そのもうひとり外国籍の女の子だけ、質問飛ばされました。

 

 

はい、さすがにこれは嫌がらせだと気づきますね。

むっかつくーーーーーー!!!!

 

 

さらに次の日、今度はしっかり私の順番が回って来ました。

ここ読んで、と言われたページを開くと、そこには誰かの書いた手書きのカルテが。めちゃくちゃ汚い字で書いてあるカルテ…

 

待って、マジで読めない…

(ネイティブの字ってたまにびっくりするくらい汚いんですよね…仕事中に慌てて書いたカルテとなるともう本当悲惨…)

 

どうしよう、え、てかこれみんな読めるの??

と思って隣の金髪の青年にヘルプの視線を送る。

 

「I have no idea…」

と答える青年。

 

 

ですよね…。彼が読めないのに私が読めるかーーーーー!!!!!

 

「読めないの?じゃあいいよ。」

と、次の人には違うページをふる。

 

 

えっ…

なに、今のページはスルー???!!

 

 

 

こんなことってある!?
文句言ってやりたい気持ちも山々でしたが、最初から問題起こしたくないしやめておきました。

 

ちなみに彼は現職のUCLAの教授ではなく、なんかよくわかんないお偉いさんで、毎年NYから講義に来ているらしい。

 

なので、もう二度と関わりはないだろうし。

 

 

たまたま、

初日は教授の耳が聞こえなかっただけで、

 

たまたま

二日目は教授が私を当てるのを忘れただけで

 

たまたま

三日目は私に当てたページがあまりにも無茶ぶりだと気づいて次の子には違うのを当てただけかーもしれないけど。

 

 

過敏でしょ、と言われたらそうかもしれないけど、プログラム始まってすぐの出来事だったので、もうかなり傷付きました。

 

今思い出してもイラっとするわー。

 

 

人種差別、とは又違った、よくわからない出身大学差別をされた経験談でありました。

 

 

まあ、確かに、国によって歯学部のレベルは様々で、アジア圏だけで言っても韓国、中国のように医学部入るよりも難しいところもあれば、日本のように現在比較的入りやすい国もあるわけです。

 

 

だからと言って、資格を取ってしまえば、同じだろ!!

 

 

アメリカ人のプライドなのか、税金で経営してる公立の大学に外国人が入って来るなよっていう牽制なのかはわかりませんが、とにかく、嫌な思いをしたなー。

 

あれが最初で最期だったけど。(今のところ)

 

 

 

 

でーは、

みなさん

 

Have a wonderful day!!