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現代社会は、エネルギー価格が安いがゆえに、無意識のうちに無駄使いをしていることが多く、日常生活でも、便利で、能率の良い快適な生活を追い求め続け、それがいつのまにかエネルギー消費を増やしている現状にあるのではないでしょうか。 |
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このような資源の大量消費と環境への大量廃棄で成り立つ先進国社会のこれまでの社会発展のあり方を見直し、量を追求する右肩上がりの発展から質を重視し、リサイクルを中心とした「循環型経済社会」へ脱皮していくことが望まれています。 |
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そのことが化石燃料に乏しいアジアのエネルギーセキュリティにとっても大切なことであると考えています。 |
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しかし、環境の保全(Environmental Protection)のみを議論の俎上に挙げ、経済発展(Economic
Growth)やエネルギーセキュリティ(Energy Security)を考慮しないということは、人類の持続可能な発展を脅かすことになると考えており、この「3E」をどのように同時達成して行くかが現代社会に課せられた命題であるとも言えます。 |
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この3Eの調和をはかりながら、循環型経済社会への変革を行なっていくうえで何よりも重要なことは環境倫理の醸成ではないでしようか。 |
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21世紀の日本が、より豊かな姿で存在するためにも、将来世代の人々のことを考えた環境に対する倫理観・価値観の醸成が必要と考えます。 |
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省エネルギー技術や環境対策技術がどんなに発達し、省エネルギーや環境のためのすばらしい万策が施されようとも、私たち一人ひとりの意識の転換がなければ実質的な効果はゼロに近いのではないでしょうか。 |
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「意識の転換」なしには循環型経済社会の実現はできないが、国民の皆さん全てにこの意識改革を行うことほど難しいことはないことも事実です。 |
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電力総連としても「地球を救うCOCOちゃん運動」とともに、今後とも労働組合らしい運動を続け、環境保全、エネルギーに対する倫理観・価値観の醸成に今後とも取り組んでいきたいと考えています。 |