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子供に伝えたいお金の話

未来の自分の子供に伝えたい金融知識を書き綴ります。

お金が回る仕組みについて 〜資本家と労働者〜

資本家と労働者って何?

前回の記事では、お金の購買力を床屋さんを例にして説明した。お金の購買力とは、そのお金で何が買えるのか?、つまりお金の価値のことを指す。そして、物価が上昇する現在では、お金の購買力はどんどん低下していくことを書いた。

(前回の記事はこちら⇩)

hosakunasubi.hatenadiary.jp

 

今回は、資本主義の原則である資本家と労働者について書きたい。実は1870年頃に、資本主義の本質を見抜き、それを本に書いた人物がいた。それがカール・マルクスというおっさんだ。

カール・マルクス - Wikipedia

 

みなさんは世界史か経済の授業で「マルクス経済」あるいは「資本論」という言葉を聞いたことはないだろうか?多分聞いたことのある方が大半だろう。

 

資本論という本は資本主義の原則をつらつらと書き綴った大作である。が、とても分厚いため読みにくい。できれば要約している本や漫画を読むことをおすすめする。

 

その中で世の中には資本家と労働者がいる、と書かれている。現在もその構図は変わっていない。もし自分がどっちか分からない人は、どっちにいるかを理解した方が今後のためになる。そして、できれば資本家へなる努力をし始めるべきだと思っている。

 

資本家とは?

資本家とはその名のとおり、資本(=お金)を活用する人のことである。では、資本を何の目的で活用するのだろうか?

資本を所有し、それを使って労働者の雇用・企業の経営・貸し付けなどを行って利潤をあげる人。 

引用:大辞林

 辞書の最後に書いてある「利潤をあげる」というところがポイント。つまり、お金を増やすために自分の資本を活用する人のことを資本家と呼ぶ

 

労働者とは?

労働者とはその名のとおり、労働をする人のことである。

自己の労働力を他人に提供し、その対価によって生活する者。

引用:大辞林

辞書には資本論の説明のとおりに書いてある。「自己の労働力を他人に提供し」というところがポイント。つまり、自分の労働力を商品として誰かに売っているのである。その売り先は誰だろうか?

 

そう、資本家である。

 

資本家と労働者、どちらになりたい?

不思議なことに、資本家と労働者のどちらになりたいか?、と友達に尋ねると資本家になって楽してお金が入ってくるようになりたい、と答える人が多いのだが、実際は労働者としてあくせく働いているだけの人が大半である。もちろん、その生き方、あり方を否定する気は全くない。

 

しかし、問うてみたいのは、労働者としてあくせく働いていて本当に幸せなのか?自分を偽っていないのか?という点である。もしこの質問に対して違和感を少しでも感じた方は、資本家になるためにはどうすればいいのだろう?と考えてみることをおすすめする。

 

まとめると、世の中には資本家と労働者の2種類の人がいて、資本家は自分のお金を増やすために、労働者の労働力を商品として買い、売値として給料を支払っている。