(´・ω・`)「さて、今回はゴールデンウィーク特別企画!」

(;`・ω・´)「※単なる気になっていたのを調べてみた、というだけの記事です」

(´・ω・`)「トーハンの歴代年間ベストセラーランキング新書・フィクションのカテゴリを参考に、ベストセラーが時代と共にどのように推移していったかを可視化してみようというのがコンセプト」

(;`・ω・´)「ただ並べるだけなんですか?」

(´・ω・`)「ちょっと工夫して並べたんだけど、コレが面白いくらいに栄枯盛衰を現していて、今まで知られてなかった傾向がわかったんじゃないかと思う」

(;`・ω・´)「こちらになります」
【新書・フィクションの歴代年間ランキング】

・1991〜1995年
17

・1996〜2000年
40

・2001〜2005年
58

・2006〜2010年
54

・2011〜2016年

18

(´・ω・`)「というようなことになっている」

(;`・ω・´)「変化をわかりやすくするためにJUMP J BOOKSを全て『集英社』としてみました。見ての通り近年の寡占率がスゴいことになってますね」

(´・ω・`)「これはきっちり原因があってね、注目すべきは2005年の年間1位。『D.Gray-man reverse1 旅立ちの聖職者』という作品なんだけど、この作品からJUMP J BOOKSのノベライズ作品はコミックスと同じサイズの新書にリニューアルしたんだよ。編集長のインタビューにもこのことは書かれている」

D.Gray-man reverse1 旅立ちの聖職者

D.Gray-man reverse1 旅立ちの聖職者 (JUMP j BOOKS)


マンガのノベライズが300万部!? 集英社ジャンプジェイブックスが破格のレーベルである理由(Yahoo!ニュース)

島田:でも『D.Gray-man』の当時の担当編集者・吉田(幸司氏。現『ジャンプSQ.』副編集長)と僕が先輩後輩だったこともあって、密にすり合わせて外伝的な内容の小説を作り、コミックスサイズにリニューアルしたものをつくってみたんですね。

――普通、「ノベルスの部署」に配属されたら「ノベルスサイズのものを作るもの」という発想になって「サイズを変えていい」だなんてなかなか思わないですし、上司(編集長)もルーチンを崩すようなことに対しては首を縦に振らない人の方が多いのではと思いますが、英断でしたね。
(記事より)

(;`・ω・´)「そこから10年でランキングをほぼ独占していますもんねえ……」

(´・ω・`)「そして、西村京太郎氏・内田康夫氏に代表されるトラベルミステリが2009年を境にランキングに顔を出さなくなっている

(;`・ω・´)「これは時代の移り変わりなのかもしれません」

(´・ω・`)「一応調べてみたんだけど、2010年からの総合・単行本・文庫を調べてみてもトラベルミステリ系は見当たらない。このジャンルは2009年あたりから急激に縮小(それまでにもその傾向はありつつも)したのかもしれない」

(;`・ω・´)「ちなみに内田康夫氏は2015年に起こした脳梗塞の影響で2017年に作家活動の休止を宣言してます」

(´・ω・`)「これは外れたと言われている2007年問題(団塊の世代が一斉退職するために起こる諸問題)の一側面だったのかも…」

(;`・ω・´)「確かに、トラベルミステリってその年代の人が読んでいるイメージです。自分の周囲では読んでいる人もいませんでしたし、その話題も聞いたことがありませんでしたね」

(´・ω・`)「両氏の代表的なキャラクター浅見光彦十津川警部はテレビドラマなどは健在だけど、小説ジャンルとしてのトラベルミステリーは廃れてしまったのかもなあ」

(;`・ω・´)「なんか、このジャンルについて詳しい人に話を聞いてみたくなりましたね」

(´・ω・`)ノシ「そんなわけで、ちょっと不思議な気持ちになった調査でした。そういや超訳って言葉を聞かなくなったなあという感想もありつつも」

(;`・ω・´)ヾ「あのジャンルも急に見なくなった感ありましたよね。それでは」
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