味のないパンにも味があると思う。

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大人の心をゆるりと癒すブログです。悩みの多い社会人、癒しのおもちゃやアプリ、暮らしのライフハックなどで楽しく一緒に乗り切りましょう。

味のないパンにも味があると思う

10年間本をむさぼるように読んだ私のおすすめ青春小説50選【2017】

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青春小説は、スポーツの話で爽やかな気持ちになったり、甘酸っぱい恋愛の経験を体験してみたり、仲間との熱い友情に涙を流したりと心が大きく揺さぶられる最高の小説ジャンルですね。

舞台が中学・高校・大学の作品も多く学生時代に一度は読んでおきたいと思う名作や傑作がたくさんあります。

そのような作品は社会人になった今でも、日々の生活に真剣に向き合う姿勢や、友人との付き合い方、愛する者の大切さなど忘れてはいけないものをしっかりと訴えてきてくれます。死ぬまでには必ず読んでおきたい不朽の名作がたくさんあります。

今日は読書が大好きな私の今まで読み漁ってきた青春小説から、おすすめ作品を一挙に紹介していきたいと思います。

メジャーなものからマイナーなものまで詰め込みましたので是非参考に「あなたの中の名作青春小説」を発掘してみてください。

青春の形は人それぞれだと思います。もちろん青春小説も様々なものがありますので気になるものを片っ端から読んでいくと必ず自分にピッタリあてはまる作品を発見できますよ。

 

この記事は随時更新をしていきます。

※更新履歴 2017.5.3更新

 

目次は本のタイトル一覧となっております。

デフォルトは「非表示」にしていますのでご必要に応じて「表示」でお使いください。

 2005年のロケットボーイズ(五十嵐貴久)

毎日をダラダラと過ごす高校生がふとしたきっかけで人工衛星を作る物語。人工衛星を作る過程には問題が盛りだくさん。集まった高校生メンバーはどいつもこいつも変わり者ばかりだが、知恵を絞り粘りに粘って問題を解決していく。1つのものを仲間と作り上げる喜びが詰まった作品です。

彼らの仲間に加わりたかったなあ

個性豊かで絶対おもろいよな

 

幕が上がる(平田オリザ)

弱小演劇部が全国大会を目指し、恋や勉強よりも部活にひとすじに大奮闘する物語。文化部というスポーツ部と比べてあまり題材にされない小説ジャンルであるが、見事に鮮やかすぎるほど青春の舞台を描いている。学生とはどこかモヤモヤした感情を持っているもので、それがお互い完璧に分かりあえないことが現実です。しかしながら演劇を通して分かりあえ繋がることができる部分があることも事実。綺麗事ではなく、そういった等身大の心の成長が描かれたとてもピュアな作品です。

演劇部って全然知らん世界やったわ

こんなにアツい世界やったんやなあ

 

砂漠(伊坂幸太郎)

大学生のモラトリアムを描く作品。麻雀、合コン、ボウリング、通り魔との遭遇、超能力対決。こんなに緩やかに面白い日常をおくっているような作品ですが、さすが伊坂さんドキっとする伏線もはられています。物語が終わるころにはあまりに心地よい日々であっただけに学生時代が終わってしまう悲しさ、みんなとバラバラになる寂しさがこみあげてきてしまいました。社会人は当時のモラトリアム時代に戻りたくてたまらなくなります。これから大学生になる方は日々こんな楽しいことが起こっているんだと実感し1日をかみしめて生活できるようになる作品です。

馬鹿やった大学生にタイムスリップしたみたいやったで

ほんまあんた馬鹿やったから思い入れ深い作品やなw

 

あと少し、もう少し(瀬尾まいこ)

中学生の駅伝。陸上部は壊滅寸前ですが、何とかメンバーを集めて駅伝に出場する物語。集まるメンバーはもちろん個性的で、不良がいたり吹奏楽部がいたりと一癖も二癖もあります。まだ幼い中学生が陸上を通して仲間を信じることを学び成長していく様は読んでいて初々しいなと感じました。またこの作品の面白いところは相手から見られている自分と、自分自身の思いとのギャップが描かれているところです。誰も自分自身を完全に理解していないけど、それでも仲間を信じてタスキをつなぐところにリアリティを感じました。

俺も走りたくなってしもたわ

あんた運動音痴やがな

 

トリガール(中村航)

鳥人間コンテストを題材に大空を目指す物語。テレビでお馴染の鳥人間コンテストの人間ドラマが好きな人は間違いなく気に入る作品であると思います。文章はとても簡単でスラスラ読むことができ約2時間で読了しました。大空と重なる突き抜けた青春にゾクゾクしました。全力を尽くすことに感動し明日という1日が輝き出しそうな良作です。

俺にも翼が欲しい!

レッドブ○飲んどき

 

武士道シックスティーン(誉田哲也)

「剣道に命を賭けるエリート」が「勝敗にこだわらないお気楽剣士」に中学生最後の戦いで敗れる。相反する二人が高校で再会するも、もちろん考えの違う2人はお互いに反発をしあう。各章ごとにそれぞれどのような信念があって剣道をおこなっているのか心理描写が細かくかかれており、剣道を通し相手を尊重しあうことを学んでいく。剣道の競技部分も勢いよく描写されており、アツくなれる作品です。

相反する二人の考えが可愛い

うん!少女かわいい最高!

 

青森ドロップキッカーズ(森沢明夫)

いじめられっこがカーリングに出会い、個性豊かな性格の仲間と強いきずなで結び付く王道青春小説。私もカーリングを全く知りませんでしたが、主人公もカーリングを全く知らないので一緒に魅力や奥深さ、ルールを学ぶことができます。仲間の大切と清く正しく美しく生きる人間の姿が描かれています。最近元気がないなというときに読むと気持ちがフっと軽くなると思います。

カーリングの魅力にだんだん虜になるのがいいよね

テレビでカーリング見るのに興味湧いたよな

 

4TEEN(石田衣良)

中学2年生の4人組が友情、恋、性、暴力、死を受け止めて精一杯生きていく青春成長物語。特別な能力があるわけでもない4人であるからこそより一層等身大の「14歳の危うさ」や「純粋さ」を際立たせています。エロいことを1日中考えたりとそれが健全な中学生なのでしょう。キラキラした思い出や、目をそむけたくなるような恥ずかしい思い出、読んでいると中学生の頃ってこんなのだったな~って思いださせてくれます。「今」という時間の大切さをこの物語の4人が再認識させてくれる作品です。

今を大切に生きたいなと思いました

あんた昨日会社でミスしたもんな

 

偉大なるしゅららぼん(万城目学)

私が贔屓にしている大好きな作者の作品。青春SFとでもいうべきかファンタジー要素が盛りだくさんで、すべてが大嘘で構成されているんではないかと思う作品。しかし謎のリアリティ感があります。読んでいて現実と架空を割り切ることができません。登場人物は「本気」で馬鹿をやっているのです。読んでいるこっちからすると馬鹿みたいなのに本人はいたって本気なのです。そのギャップの面白さに骨抜きにされてしまいます。学生時代のモラトリアムをいい思い出に変えてくれるおバカ青春小説。素晴らしい作品でございます。

作者が好きすぎて講演会もいきました

講演会の話の内容もおもろかったな

 

グミチョコレートパイン(大槻ケンヂ)

高校2年生の青年は性欲が全開であり、自室にこもりながらマニアックなロックの世界に浸る冴えない日々を送っていたがある日「世界を変えるため」友達とバンドを結成することになる物語。高校のころに抱く世界への反骨精神や性欲おばけのところが超リアルに描かれている。甘い恋も、人一倍高いプライドもまさに当時の自分と重ね合わさりとても面白かった。何かやってみたい!何かを起こしてみたい!そんな思いを爆発させたい高校生の夜はないだろうか?すべての若きくそ野郎どもへ贈る青春小説。

恋のことで仲間と相談したこと思い出したわ

屋上で星空見上げながらしたよな

 

くちびるに歌を(中田永一)

バラバラであった中学生合唱部がコンクールを目指す青春小説。文章のテンポも良く物語は淡々と進み鮮やかにその一場面一場面が表現されていく。情景も思い描きやすく、とても読みやすい。実はこの作者乙一さんの別名。読後感はとても温かなメッセージを受け取った気持ちになり心が優しくなれる作品です。

中学生の淡い恋心っていいよね

一つのものをみんなで目指すこともまたいいな

 

島はぼくらと(辻村深月)

瀬戸内海に浮かぶ島に住む唯一の同級生である4人が主人公の青春成長物語。島ならではの助け合いや、排他的な醜さが丁寧に描かれています。いつかは島を出ていき離れ離れになってしまう寂しさ。しかし子どもの頃から同じ島で育った絆の尊さが美しい。これといった特別な事件は起きませんが、とてもキラキラした物語です。

大学の頃の島の友達思い出すわ

そいつも船で高校通ってたもんな

 

DIVE(森絵都)

中学生たちが飛び込み競技を通して成長する青春物語。作者の文章は大変簡潔で読みやすく、ダイブする前の一瞬の緊張までこちらに伝わってきます。細かい心理描写がうまい。登場人物の会話も実にストレートで好感が持てました。物語の展開も上手く試合展開は盛り上がりハラハラしながら読みこんでしまいました。夏になると読みたくなる作品です。

飛び込みがやってみたくなったわ

あんた高所恐怖症やろ

 

退出ゲーム(初野晴)

廃部寸前の弱小吹奏楽部の話。ハルチカシリーズです。実はこちらの作品ミステリー要素も強く学園青春ミステリーとでも名付ければよいでしょうか。起こる事件は結構コミカルなんですが、謎の根底はシリアスなところもあり、軽さと重さが絶妙にからみあった面白い作品です。軽いノリなのかと思いきやミステリー部分もしっかり作りこまれているので青春小説もミステリー小説も両方好きな人にはバッチリなんではないでしょうか。

学校の七不思議ってあったよな

うちのクラスにはドラキュラが潜んでたらしいでw

 

私を知らないで(白河三兎)

登場人物がそれぞれ魅力的でした。ただそれら登場人物の発する言葉は、ストレートな意味だけでなく裏の意味を含んだものであり、本当に主人公は中学生なのかと疑うほど奥が深い作品に仕上がっています。転入生である主人公と、これまた転入生である高野との友情は少し変わっているけど実に清々しい気持ちにさせてくれました。またクラスメイトのミステリアスな雰囲気のキヨコも初めは「何だろうこの子」と思うはずですが読み進めていくうちに確実に感情が変化するでしょう。読み終わったときと始めでは全く捉え方が異なることも作品の面白さに拍車をかけている要素だと思います。

転校生ってミステリアスやでな

結構すぐ仲良くなったほうやで

 

69sixty nine(村上龍)

底抜けに楽しい青春小説。なんと嘘か真か高校をバリケード封鎖してしまうという現代ではなかなか考えられない突拍子のなさ。超エネルギッシュな作品であり、高校生のもつ世間に対する反骨精神がむき出しとなっています。あまり本で声を出して笑うことはないのですが、この作品にはやられました。まだ学生の方は早めに読むことをオススメします。日々の学生生活を見直し楽しく過ごせるようになる良作です。

高校のころは先生に迷惑よぉけかけたわ

何回職員室に呼び出されたことかな

 

深夜特急(沢木耕太郎)

とても面白い旅小説でした。もっと早く読んで学生時代に旅をしたかったなと思える作品。腕時計に支配されながら満員電車に飛び乗る自分が少しあほらしく思えてしまうくらい。気ままに旅をする主人公や登場人物は決してご都合主義に美化されたものではなく、ずる賢さもあり人間味が溢れたキャラクターたちばかりで、そこがまた心温まる要素であること間違いなしです。

このままどこか遠く連れてってくれないか

断る

 

大延長(堂場瞬一)

とても爽やかな青春小説。甲子園という晴れ舞台で、試合の中成長していく登場人物に心を打たれます。スポーツ小説でありながら、もう正直「勝敗はどちらでもいい」と思ってしまいました。それほどまでに登場人物の抱える「想い」が面白く、とってもキラキラしている作品でした。

高校野球観戦は大好きやわ

全力のヘッドスライディングたまらへんよな

 

反乱のボヤージュ(野沢尚)

大学側が打ち出した廃寮政策に反発し、自由と自治を守るため仲間と立ち上がる物語。この設定だけでも非常に面白そうですよね。大学の学生寮の暑苦しい雰囲気がよくかもしだされており、寮内の人間関係も非常に分かりやすく書かれています。主人公や寮生の成長と特殊な時代背景とが見事にマッチングした不朽の名作です。

大学の反乱ものってめっちゃワクワクするよな

わいら大人しい学生やったから特にね

 

文化祭オクロック(竹内真)

文化祭の騒がしい1日を切り取った青春ミステリ。ミステリ要素はやや弱く感じたものの文化祭という高校生にとっては一大イベントのワクワク感はこちらにもビンビン伝わってきました。もう少しだけ登場人物に個性があればもっとよかったかなとも感じました。読後感はスッキリな作品です。

文化祭めちゃくちゃたのしかったでな

せやな。青春の代名詞やでな

 

いちご同盟(三田広誠)

結構重めのシリアスな展開が終始続く小説でした。15歳の少年が見つめる友情と死の青春物語。情景描写や心理描写が繊細で読み手に訴えてくる文章でした。中学生の話とは思えないほど胸にくるものがあり、未来の自分へ頑張れのエールを送りたい人は読んでみてはいかがでしょうか。

重めの作品やったな~青春だけども

中学生のころってこんなしっかりしてたか?

 

ぎぶそん(伊藤たかみ)

中学2年生の少年が仲間を集めてバンドを結成する青春小説。とても爽やかな物語であり誰しもが経験したことのある懐かしい思いを呼び起こしてくれることでしょう。恋もあるし友情もあるし青春の要素をこれでもかと詰め込んだような作品。バンドものが好きな人であれば読んでみることをオススメします。

俺もフライングV持ってたやん!

でも君全然ギター弾かれかったやん!

 

翼はいつまでも(川上健一)

とてもピュアな中学生のキラキラした青春時代を思い出させてくれる作品です。どちらかといえば暗い性格であった主人公がラジオから流れるビートルズを聞いて脳天に衝撃が走ります。この小説を読んでいて私も初めてパンクロックを聞いたときの衝撃を思い出しました。青春時代は本当に些細なことがきっかけで世界が変わるのです。成長と初恋。少年から青年への物語を描いたとても綺麗な作品です。

あの頃は音楽1つで世界が変わったよな

うん。無敵になれたでな

 

太陽がいっぱいいっぱい(三羽省吾)

三流大学を4年でやめた主人公が解体業者にスカウトされて一員となる物語。組員はめちゃくちゃけったいで一見すごく悪そうな人たちに見えるのだが、実は真面目な働きもので仲間思いの人たちばかり。そんな魅力的な登場人物と付き合うことを通して主人公の成長していく様を描いたガテン系青春小説。この小説の最大の魅力は人情です。

尊敬できる職場の先輩ってええよな

このご時世めったにおらんけどな

 

夜のピクニック(恩田陸)

全校生徒が夜を徹して80キロをただただ歩くという青春小説。この夜通し歩くという特殊な「歩行祭」という環境の中、普段は生み出されることない高校生の悩みなどが湧きあがる様子が見事に表現されています。それぞれの会話が夜という特殊なシチュエーションに相まってキラキラときらめきだします。学生時代の思い出や、将来への夢を語る高校生たちが歩行祭を通して大人へと成長していく物語です。

この歩行祭参加してみたいわ!

君10キロマラソンですら学年最下位付近やん

 

ぼくらの七日間戦争(宗田理)

東京下町の中学1年生のクラスがまるごと突然姿を消す。実は彼らは河川敷にある工場跡にたてこもり、大人や教師たちを相手に反乱を起こしたのです。秘密基地を作ったことがある人であれば、まだ子どもであるみんなが知恵をしぼりながらあらゆる困難に立ち向かうことのスリリングさがとても面白いと感じるはず。わんぱくな夏の青春が好きな人は是非読んでみてください。

秘密基地つくったよなー

野良犬に襲撃されて壊滅したけどなw

 

君の膵臓を食べたい(佳野よる)

タイトルとは裏腹に若い男女が軽快かつ爽快な会話で物語は進みます。病気の女の子が現実では考えられないくらい力強く生きています。心情がうまく表現されており、そのみずみずしさを楽しむ青春小説と感じました。文体もライトで読書初心者の方でもスラスラ楽しめると思います。読後は切なく暖かい気持ちになり涙を流すことも。

タイトルで毛嫌いされそうな作品やでな

内容はいい意味で裏切られるけどな

 

サマーウォーズ(岩井恭平)

数学が得意な青年がインターネットの世界で問題を読み解いていく。世界観が素晴らしくインターネットの中に仮想現実があり、近代的なSF要素を盛り込んだ青春物語です。田舎の夏の情景やそこで過ごす田舎の家族の温かさが大切に描かれており、夏には必ず読み返したくなる小説。世の中はアナログがデジタルどちらがいいんでしょうか。

ちなみに映画もあるねんで

小説とちょっと内容違うんだっけか

 

桐島、部活やめるってよ(朝井リョウ)

全体的に怖いほどまでのリアルな高校生の感情。これは作者自身がまだ若いからこそ描けた感情かもしれません。高校生の頃の人間関係のもつれや、家庭環境に悩む様がありありと描かれています。バレー部のキャプテンが突然退部したことにより、微妙だった人間関係が崩壊していく様子を冷静に描いた青春小説。物語の起承転結を求める人には肌に合わないかもしれません。ジェットコースターのような物語とは正反対ですが、確実に高校時代の気持ちに戻れる作品です。

作者めっちゃ若いんやで

らしいな。年齢聞いてビックリしたわ

 

一瞬の風になれ(佐藤多佳子)

高校生の主人公が陸上の短距離で才能を開花させる物語。読んでいて何度も鳥肌がたった。自分の目標に向かう主人公の心理や短距離走の情景描写。ひとつひとつが美しく繊細で爽やかでとてもアツくなれた作品。強力なライバルとのやりとりにも目頭が熱くなりました。部活に打ち込んだ人は共感する部分がとてもたくさんあると思います。もちろん部活に打ち込んでない人も一緒に「走れ!」と感情移入できる名作です。

この小説は何回もゾクゾクしたわ

シリーズもんやからまとめ買いがええで

 

階段途中のビッグノイズ(越谷オサム)

先輩の不祥事により廃部寸前に追い込まれる軽音楽部を立て直し、文化祭でバンド演奏をする王道の青春小説です。高校生の頃に持つ大人への反逆精神を胸に真正面から立ち向かう姿は潔くってかっこいい。私はロックが好きで同じようなことがあったのですごく感情移入できました。展開は涙、友情、恋と王道中の王道ですがこの小説の持つ疾走感がたまらなく心地です。

ロックンロールでぶっ飛ばせ

これぞ青春の王道やで

 

レヴォリューションNO.3(金城一紀)

もう青春のパワーが詰まりまくって溢れだす圧倒の作品。オチコボレの男子生徒が女子高の文化祭へ潜入する様子が面白おかしく描かれています。こんなにコミカルな小説は読んだことがありませんでした。バカやって笑って、必死に防衛線を突破していく様はニヤニヤとほくそ笑みながら読みました。とっても力をもらえる青春小説です。元気になりたいときには是非。

めっちゃパワフルで底抜けに楽しかったな

みんなで馬鹿できるって最高やね

 

双月高校、クイズ日和(青柳碧人)

高校生のクイズ部の青春小説。クイズ一筋、珍しい題材ですが上手にまとめ上げられ、読者を熱くさせてくれます。クイズ?なにそれカッコ悪いと言われ心が折れそうになりますが、そこはなんのその。スポーツ部と変わらない熱戦が待っています。チームで一つの目標を目指す姿に涙しました。学生時代何かに打ち込むことの大切さを味わうことができます。

高校生クイズのテレビ大好きやねん

この小説みたらもっと好きになるで

 

デッドヒート(須藤靖貴)

高校生の駅伝物語。チームで行うスポーツですが野球やサッカーと違って、駅伝はそのチームメイトの走っている姿を見ることができません。ただひたすら仲間がタスキを運んできてくれるのを信じ抜く姿に感動。姿が見えない分、一層の信頼感が生まれてくる。あぁ私こういう青春の感覚って好きだな。

続編に大学生編が出てるで

そっちもめっちゃ熱くて面白いで

 

屋上ミサイル(山下貴光)

このミス大賞受賞作。高校生が結成した「屋上部」が屋上の平和を守るため難解な事件を解決する青春ミステリ物語。仲間を信じるというメッセージが強く込められた作品です。少しミステリの刺激が弱いと感じましたが、涙あり笑いありの青春小説になっています。

この作品も謎のメッセージゆう続編あんで

先にこっちから読むのオススメするで

 

空色メモリ(越谷オサム)

高校生のおくる恋と友情の青春小説。しかし物語を読むうえで作者の伝えたいメッセージは恋や友情を通して、人間誰しもが弱点があってそれを人に打ち明ける勇気なんだろうなと感じました。さらっと読めて気分転換できるよい作品でした。

もてない男子の恋

青春恋愛小説最高やな

 

少年少女飛行倶楽部(加納朋子)

コミカルな登場人物と飛行クラブという変わった部活が特徴の青春小説。一癖あるメンバーたちが熱気球で空に舞い上がることができるのかハラハラしながら楽しめました。底抜けに明るい青春小説で、息抜きに丁度良かったです。疲れて何も考えたくない。そんなときに読んでみてはいかがでしょうか。

めっちゃ元気もらえる小説やったな

特に珍しい倶楽部やったら余計おもろかったなあ

 

夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)

「黒髪の乙女」に恋をする「先輩」が色鮮やかな京都を縦横無尽に彼女を追いかけるダメダメ青春物語。にぎやかな夜の京都、蒸し暑い古本市、青春の爆発である文化祭にクリスマス。読んでいるともう一度大学生に戻りたくなる名作。まるで夢の中にいるような日常と非日常が混じりあう他とは一味違った京都の青春恋愛小説にハマること間違いなし。

京都行きたくてたまらんくなるな

映画も大好評上映中やでえ

 

サクリファイス(近藤史恵)

自転車ロードレースに青春をかける若者の物語。ロードレースは未経験でまったく知識のなかった私でも物語にグイグイ引き込まれました。主人公のチーム内での「アシスト」のもつ役割とチーム全体の勝利との葛藤が見事に描かれており、とても面白い作品でした。

続編のエデンも面白いんやで

最後の展開は衝撃的やったわ

 

青春デンデケデケデケ(芦原すなお)

田舎の高校生たちが繰り広げる友情とロックの青春小説。ラジオから流れるベンチャーズのデケデケデケからはじまるパイプラインを聞いて脳天に稲妻が落ちバンドを結成することになります。四国のなまりもとても面白い。ギターのためにバイトをしたり、みんなで強化合宿を行ったり、自分も仲間にはいって暴れたいなと思った作品です。

映画もあるで

俺もパイプラインの真似したなあ

 

告白(町田康)

800ページを超える超大作。文庫本がめちゃくちゃ分厚くて毎日カバンをパンパンにしていたのを今でも覚えています。人はなぜ人を殺すのか。重いテーマとは裏腹に河内弁を活かした文体は、小説の中の村人になったような臨場感とコミカルさを醸し出し、思わず電車の中で吹いてしまいました。青春小説かどうかは少し迷ったが、苦悩や優しさ、強さのエッセンスの詰まった私の中では青春小説に分類できる超名作。

800ページなんてあっという間の面白さやったわ

電車の中やと泣いたり笑ったり大変やでw

 

太陽の塔(森見登美彦)

自分を振った女の子をストーキングする青春時代ならではの男臭い妄想の世界。とにかくコミカルでインテリでストーキング行為自体には全く嫌悪感が沸かずただただ愛すべきキャラクターとして笑わせてくれる。というのも自分の中にもこの主人公と同じような妄想があるからなのかもしれません。文体は作者ならではの独特の言い回しが多く面白おかしくクスっとさせられちゃいます。

この作者は男の妄想がめっちゃうまいな

恥ずかしいけど、確かに「あるある」やもんな

 

鴨川ホルモー(万城目学)

京都の町並みにモノノケの気配。日常生活なんだけど少し異世界のパラレルワールド。京都の大学生が「ホルモー」と呼ばれる鬼を使う競技で白熱のバトルを繰り広げる青春小説。チームの仲間割れや友情。大学生ならではの恋心。ただ単に昔を懐かしむだけでなく勝負のゆくえ、恋のゆくえ全てに熱中させられる。私がどんな青春小説よりも大好きな一冊。

こんな競技実際にあるかもしれへんって錯覚すんで

日常と非日常の切り替えができんくらいおもろいな

 

ホルモー六景(万城目学)

超名作「鴨川ホルモー」の続編。今回は恋愛度マシマシで帰ってきました。上記で紹介させていただいたホルモーファンにはたまらない1冊で、ホルモーの世界が一気に広がります。面白さはお墨付き。京都に繰り出したくてたまらなくなる一冊。

この続編も最高におもろいわ

思わずこっちも紹介してしもたな

 

横道世之介(吉田修一)

大学生のモラトリアムの生活と大人になった目線が入れ混ざりいい具合のスパイスになっています。全体を通して主人公に人間の持つ優しさをすごく感じ取ることができる作品。その優しさは近年よく見るお涙ちょうだいのヤラセ的なものではなく、ただ日常生活を過ごす中での根本的な優しさであり好感が持てました。

主人公のように優しい人間になりたいな

おまえは心に余裕をもたないとあかんで

 

ファイティング寿限無(立川談四楼)

落語家である青年がボクシングを始めるというすごく面白い設定の青春小説。文章はスラスラと読めてのめりこんでゆくこと間違いなし。さすが落語家が書いた小説だと感心させられました。とても面白い。爽やかな読後感。読みたい一冊がないときに是非オススメします。

落語もボクシングも興味でるな

突拍子もない両立やな

 

ヒステリックサバイバー(深町秋生)

スピード感溢れるスポーツ系と文化系の戦争青春物語。体育会系といわゆるオタクと呼ばれる人たちとの深い溝。お互いが持つ悩みや苦しみをぶつけあう姿を見事に描いた作品です。日常に潜む心の闇を切り裂いてしまいたくなる葛藤の青春物語。

ちょっと過激なシーンもあるで

苦手な人は注意しいや

 

色即ぜねれいしょん(みうらじゅん)

ヤンキーがはびこる高校に通い馬鹿にされて日々もんもんと暮らしていた高校1年生の主人公。夏休みに友人に誘われフリーセックスの島を目指して旅にでるなんともおバカで可愛らしい童貞青春物語。高校生の抱くモンモンとしたくだらない悩みをうまく表現しており、その成長の姿を応援したくなってしまう作品です。

高校のころの初々しい思いが詰め込まれてたな

めっちゃコミカルやったなー

 

阿修羅ガール(舞城王太郎)

天真爛漫の主人公の女の子が超かっこいい。ところどころ下品だけど笑えます。文体は流れるようなスピード感があり読みやすいです。そんな中でも主人公がしっかりと自分の人生を楽しく生きていこうと努力する様子が伺え、元気のもらえる作品でありました。

疾走する女子ってかっこいいよね

あんたも見習ってちょっとは疾走せぇよw

 

風が強く吹いている(三浦しをん)

箱根駅伝を走りたい。弱小の個性溢れる部員たちが自分の限界に挑戦する成長青春物語。もう何度涙したことか。箱根駅伝の季節になると必ず読み返してしまう作品。人はここまで変われる。タスキをつなぐことに命をかける。登場人物すべてがキラキラしていて優しさや葛藤、読んでいて心が爆発しそうになりました。無我夢中で走り続ける弱小部員たちと一緒に自分も知らぬ間に走っています。

ベストオブ青春小説やで

まだ未読の人はほんまにうらやましい限りやで

 

 おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。

1人でも多くの方が自分にピッタリの青春小説に出会うことができれば幸いです。

当記事は随時更新をしていく予定です。それでは良き青春へのタイムスリップを。