発売されてからしばらく遊んでみたが、感想を一言で表現するならば「不親切な最高傑作」というもの。ゲームとしては完成度が高く、初心者への間口を広げているが、不親切な部分がある。
DELUXで増えたもの
まずは、マリオカートシリーズについて知らない人のために、軽く説明を。マリオなどの任天堂キャラクターが、レーシングカートやバイクに乗り、レースをするゲームだ。普通のレースとは違う点に、多彩なアイテムがある。コース上にある「?」ブロックを取ると、自分が加速したり、前を走る相手を攻撃するアイテムに変化する。それらのアイテムを使ってライバルを妨害し、一位を目指すゲームだ。
『マリオカート8 DELUX』では、前作『マリオカート8』ではDLCとして提供されていたキャラクターが全部収録され、さらに新キャラクターを追加。コースも『8』のときのコース全てとDLCコースは最初から全て遊べ、なおかつ「バトルモード」専用のコースが追加されている。
最大の追加ポイントは、「ハンドルアシスト」「オートアクセル」機能だろう。
「ハンドルアシスト」をオンにしていると、コースアウトをしそうになると自動的にハンドルを切って落ちないようにしてくれる。この挙動も実にさりげなく、コースアウトしそうだったらゆるやかに減速をして、コース内へ戻してくれるのだ。もちろん、減速をしたぶん遅くなってしまうので、自分の操作に自信のある人は使わなくて良い。
「オートアクセル」は、アクセルを押しっぱなしにしなくても常にアクセルを踏んだ状態にしてくれる機能だ。特にこれは、ジャイロ機能をオンにして、コントローラを傾けて操作をするハンドルモードとの相性がいい。
これらの機能は、カートを選択する画面だけでなく、ゲーム中に「+」ボタンを押しても切り替え可能だ。
ハンドルアシストとオートアクセルによって、初心者でもかなり楽しめるようになった。マリオカートシリーズを大勢で遊ぶ時、ゲームに不慣れな人だといつの間にかコースアウトをしてしまったり、逆走してしまったりしてしまうことが多い。そうこうしているうちに、他のプレイヤーやCPUが次々とゴールをしてしまい、このゲームは面白くない! と投げ出してしまうのだ。…
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