スマホアプリのUIデザインを考える時、日本のWEBデザイナーやWEBディレクターの方達の多くはiOS(iPhone)アプリを意識してUIデザインされるのではないでしょうか?これは日本のWEBデザイナーやWEBディレクター(特にUI/UXを監修するディレクター)のiPhone使用率が高いことに起因していると思います。そして、いざアプリ開発の実装が始まると、AndroidエンジニアからiOSアプリに合わせたUIデザインだと、実装しにくかったり、工数が多くかかってしまうから、AndroidアプリをベースとしたUIデザインに変えてほしいとお願いされた経験がある方も多いと思います。
今回は人気アプリを題材にして、iOSアプリとAndroidアプリのUIデザインの違いを比較して、スマホアプリのUIデザインを考える上で注意すべき点を考えていきます。
グローバルで見るとAndroidシェアが約9割を占める
調査会社のガートナー社によると、世界のAndroidシェアは**%でiOSシェアは**%となっており、グローバル視点で見るとAndroidのシェアが圧倒的に多いということが分かります。また、Androidのシェアは2015年の**%から**%伸ばしており、スマホ普及が進んでいる新興国を中心に更なるシェア拡大が予測されます。
世界の国別OSシェアにおいても、先進国と新興国に関わらずiOSよりもAndroidのシェアが大きく、この傾向は新興国が顕著に表れています。
国名 | Androidシェア | iOSシェア | その他 |
ブラジル | 93.2% | 4.4% | 2.5% |
中国 | 86.4% | 13.2% | 0.4% |
ドイツ | 76.3% | 20.2% | 3.3% |
オーストラリア | 59.5% | 38.9% | 1.6% |
アメリカ | 55.9% | 42.0% | 2.1% |
日本においてもAndroidのシェアがiOSを逆転!?
調査会社のKANTAR WORLDPANEL社によると、日本における2017年2月時点のAndroidシェアは53.9%になり、iOSシェア(44.8%)を追い越したことが分かります。日本国内ではiPhoneをずっと使い続けているユーザーも多く、iPhoneユーザーが急激に少なくなることは考えにくいですが、Androidユーザーが過半数を占める中、WEBデザイナーやWEBディレクターはAndroidアプリ特有のUIデザインも考慮してデザインする必要があると言えます。
それでは人気アプリにおけるiOSとAndroidのUIデザインの特徴を比較していきましょう。