第27回マンガ家オーディションは、総じて高い技術を持った方が多く、連載経験で得た高い演出力を持った方、独特のセンスを持った方など、即戦力としても期待できる作家さんが受賞をする結果となりました。そういったオーディションを勝ち抜くための武器を持つことも大切ですが、受賞者の方々にも共通して言える事として「読者に作品のどこを好きになってもらいたいか」という視点が非常に重要です。様々なSNSでも話題が生まれ、書籍化につながるこの時代、読んでくれる人の数が価値に直結します。俯瞰で冷静に自分の作品を分析し、戦略的に創作に励みましょう。
賞金5万円
- P.N. 不動らん(40歳)
寸評
世界観を表現する細やかな演出描写や、ハイレベルな画力は目を見張るものがある。欲を言えば、物語の構成としてどこに焦点を当てていくのか、冒頭から端的にわかりやすく作れると、高い画力がさらに活かせるはず。
賞金2万円
- P.N. 雨霰けぬ(26歳)
寸評
オリジナリティの高いキャラクターデザインは非常に魅力的。強烈なセンスを感じる一方で、読者に「物語をどう面白がってもらうか」を作中で伝える力が不足しているので、今後の大きな課題として欲しい。
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後日、担当となる編集部員よりご連絡差し上げますので、連載獲得に向けて漫画製作に励んで頂ければ幸いです。皆さまのご活躍を、心より願っております!
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※グランプリ、準グランプリ、期待賞は共に該当者なしとなりました。