10カ月もブログを続けていると、途中で辞めていく人が多いことに驚きます。
英会話にしても、スポーツジムにしても3カ月を超えて続けられる人は3割もいないといいますが、ブログの世界でもそうなんだなということがわかります。
毎日更新するだけで月に3万円、誰でも儲けることができる、という甘い言葉に誘われてブログを始める人は多いですが、それ以上に辞めていく人も多いです。
どうしてサラリーマンがブログを続けられないのか考えてみました。結論からいうと時間がないし、苦労してまでお金が欲しいとは心から思っていないからです。
実は苦労してまでお金を稼ぎたくない
多くの人はお金が欲しいと言いながらも、本当はそれほど欲しいとは思っていません。
お金があればいいけど、苦労してまでお金を稼ぎたいというわけではないからです。楽にお金持ちになる方法を探していますが、苦労してお金持ちになる方法を探しているわけではありません。
それは宝くじの売店や開店前のパチンコに行列ができることからもわかります。苦労せずにお金持ちのなりたいのです。現代のサラリーマンはそれほど時間の余裕がなく、本業の仕事だけでもすでにかなりの苦労をしています。
毎日仕事が終わって疲れた後にも、睡眠時間を削って文章を書きたいなんて言う人はまずいません。仕事が早く切り上げられた日は、家に帰ってテレビを見るかネットサーフィンをしてゆっくり過ごしたいと思っています。仕事が忙しいときはできるだけ何もしたくないものです。
仕事が忙しい日も忙しくない日も、ブログを書き続けるなんて普通に考えたらまず無理です。普通のサラリーマンはそこそこお金を稼いで、そこそこ遊んで暮らせたらそれでいいと思っています。
ブログは楽して稼げると勘違いしている
ブログは楽して稼げると、期待値だけが勝手に上がっているというのもひとつの理由です。
ブログを毎日更新すれば3万円くらいならだれでも稼げるようになるといいますが、実際には月に3万円以上稼いでいる人は全体のわずか3.2%しかいません。
本業と同じように平日に毎日平均して8時間働く、年間で1920時間働いたとしても月に3万円届くという保証はありません。
本業で忙しいサラリーマンが1日に使える時間は、多くてもせいぜい2時間程度です。1年間の本業と同じだけの時間を使おうと思うと、4年間の歳月が必要になります。4年間ブログをやり続けたとしても、3万円稼げるかどうかはわからないということです。
楽して誰もが稼げるといいながら、現実は相当難しい事がわかります。
人生で一番大事なのは時間
脱落者が多いということは、それだけ地道に更新を続けるブロガーに取ったら逆にチャンスになります。
ライバルは毎年のように大量に生まれますが、大半は挫折して勝手に消えてくれるからです。続けるだけで周りと差別化できてしまいます。
インターネットの世界でお金を稼ぐためには、時間をどうやって確保するかが最重要課題になります。グーグルに評価されるためには時間が必要だし、ブログはストック型のビジネスのためそもそもストックが必要になります。
ひとつの記事に2時間かけたら500記事積み上げるだけでも、1000時間必要です。アウトプットする時間以外にもインプットする時間も確保しなければなりません。
また、文章は書くことで上達するので、毎日書くことで練習もしなければなりません。
どれだけ時間を確保できるかが勝負の分かれ道になります。何か物事を成功するためには、労力を感じずに続ける必要があります。人は苦痛が伴うものは何事も続きません。
人が何かを継続するときに労力を感じるのは、時間がない中で実行しようとするからです。時間が有り余っているのであれば、よほど嫌いな事ではない限り人は続けることができます。
仕事が嫌いでも上達していくのは、それだけ多くの時間を仕事に費やしているからです。嫌いな仕事が続けられるのは、生活のすべてを仕事に依存しているからです。
時間さえあれば、人はスポーツジムや英語を途中で挫折せずに続けられます。もともと好きではじめたことなので、継続できないのは単に時間がないからです。
仕事が終わってからやろうでは続かない
時間を確保しようと考えるときに一番の罠は、日中働いているから仕事が終わったらその後にやろうと考えることです。このように考えているサラリーマンブロガーは大半が途中で挫折します。
最初の1か月はモチベーションも高く続けることができますが、3か月、半年経つと継続できなくなります。仕事から帰って誰しも考えるのは、疲れたあとはゆっくり休みたいうことです。朝晩通勤し、椅子に8〜10時間座っているだけでも疲れます。
仕事で疲れた後にいくら稼げるかわからないブログをやり続けるなんていうのは、普通に考えたらまず不可能です。過去に英語やスポーツジムでも挫折したことがあるのに、文章を毎日書くという事はそれよりもハードルが高いことです。
真面目な人ほど会社の仕事をしっかりこなそうとするので、仕事だけに集中して一日が終わります。自分が仕事が終われば、馬鹿正直に上司に報告をします。労働時間中は手を余すことなく会社にいる時間は必死に働きます。
仕事を楽にこなす術を見つけるようになると、時間の余裕が生まれます。サラリーマンで大事なのは、いかに少ない時間で楽をしながら自分のアウトプットを確保するかです。
時間を持て余すようになると、継続できない理由がなくなります。
仕事で忙しい中も頑張ってやり続けましたというのは美談に聞こえますが、それで成功した人はどれだけいるのか疑問になります。